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【BCGに入るには?マッキンゼーから次はどこ?】データでわかる、戦略コンサルの転職・キャリアパス

—あなたの職種から次はどこへ


次のキャリアが見える、転職サイト「ONE CAREER PLUS」がお届けする、職種ごとのキャリアパスをオープンにする企画。


コンサル「への」キャリアは長らく注目を集めています。

みなさんの多くは、キャリアの広がりや市場価値の高まりを期待してコンサルをキャリアに取り入れる選択をするでしょう。


一方、コンサル卒業後のキャリアに目を向けると、「コンサルからの転職」だからといって可能性が無限に広がるという特急券は存在しません。これはどの業界・職種でも共通して言えることです。


キャリアを投資するからには、どういった目的で・何年・どのファームに…という明確な戦略が、飛躍のカギとなります。


この記事では、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン コンサルティング グループ、ベイン・アンド・カンパニーなどの戦略コンサルに入社した方、そして卒業した方のキャリアの傾向を転職実例をもとに解説。


コンサルへの、またその先のキャリアとして見据えるべきゴールはどこなのか、そして、そのゴールに至るまでにはどういった道筋があるのか、紐解いていきます。


※この記事は戦略コンサルの転職実例について、90件以上のデータを知るキャリアアナリスト監修の下作成しています




1. 戦略コンサルになるには


(1)戦略コンサルタントへの転職を考えるきっかけ


戦略コンサルへの転職を実現した人が転職を考えるきっかけは、下記3つの傾向がありました。


  • 経営 / 上流案件に携わってみたい
  • 厳しい環境で自分を成長させたい
  • 給与や待遇を改善したい


具体的には、ONE CAREER PLUSの体験談に以下のような声が集まっています。


より上流の経営アジェンダに携わりたいと考えたから。転職前は、総合ファームの戦略コンサルティングチームに所属しておりました。総合ファームの戦略チームでは、事業部レイヤーの依頼がメインで、限界を感じておりました。もっと、全社的な視点での依頼を受けたいと考え、転職を決意しました。 (日本IBM/男性/社会人歴3〜5年)


前職はホワイトな企業でワークライフバランスがよかったですが、市場に通じるスキルを見つけて自身の市場価値を上げたいため、転職を決意しました。 (日本生命保険/女性/社会人3年未満)


給料の伸びに限界を感じた。挑戦するならば今だと感じ、全く新しい環境に飛び込もうと決心し、志望するに至った。転職して将来像が見える会社を選んだ。(大和総研/男性/社会人3年未満)



(2)データから見る4つのキャリアパス


戦略コンサルへのキャリアは、コンサルからの転職が43%、その他事業会社からの転職が57%という結果となりました。


また、実に67%の方が年収がアップしたと回答しています。





a. [43%] コンサルからの転職:扱う案件を変えてさらなる成長を


戦略コンサルへの転職者の4割超を占めるのは、他コンサル出身者で、うち6割弱が総合・ITコンサル出身者です。


これは10年以上前からコンサル業界全体で見られるトレンドでもありますが、戦略ファームであってもピュアな戦略案件のみに終始するクライアントリレーションは少なくなっており、策定した戦略をベースに戦術ひいては実行までプロジェクトのすそ野を広げている傾向にあります。


そのため、総合・ITファーム出身者が戦略ファームに転職して感じるギャップも、以前ほど大きくないというのが実態でしょう。


転職理由として最も多かったのは「希望する案件に携わるため」でした。

特に経営や意思決定の上流に関わる案件に携わることで、自身の成長ややりがいを高めたいという声が多く見られました。


<経営 / 上流の案件への従事を目指して>



<自身が興味のある領域の案件への従事を目指して>



また、社会人歴が3年未満の、いわゆる第二新卒としての転職事例も存在します。



b. [13%] 大手営業からの転職:顧客折衝経験を活かして活躍


戦略コンサルタントへ転職する上で、法人営業の経験者はプラス評価されることが多くなります。というのも、法人営業では顧客との折衝が多く、戦略コンサルタントに必須のコミュニケーション能力が養われるからです。


特に金融機関の法人営業では、役員や事業主など経営トップ層に対して交渉します。戦略コンサルタントのクライアントも法人の経営トップ層と重なるため、その点でも必要な折衝力が評価されているようです。


また、総合商社出身者は英語が堪能で事業理解があるケースが多く、こちらもまた親和性の高いキャリアといえそうです。





c. [10%] 金融系職種からの転職:財務知識を武器に課題解決力を磨く


アナリストやM&A担当など、金融系職種で得た財務知識は、戦略 / 経営コンサルにダイレクトに通ずるものがあります。

企業の経営層と対峙するためにコーポレートファイナンスや財務の知識は必要不可欠なので、前職で得た本領域に対する高い専門性は、転職後も活かすことができるでしょう。


また、すでに金融系職種にいらっしゃる方からすると当たり前のことと思われるかもしれませんが、財務諸表や株価をはじめとした企業を取り巻く業績関連の数字への苦手意識がないことも、実は大きなアドバンテージです。


加えて、戦略ファームにはDD (デューデリジェンス)やM&A案件に力を入れているファームもあるので、そうしたファームではさらに活躍の場が多いかもしれません。




d. [その他] 業界 / 領域の専門知識を活かした転職


製造業をはじめとした特定の業界や、サプライチェーンマネジメントや調達価格の低減などの特定の領域における知識や経験を持つケースです。


本ケースで入社する場合、配属されるプロジェクトは自身の知見の領域の案件が中心になるケースも少なくありません。

可能であれば、同様の知見を強みに入社した先輩社員がどのようなプロジェクトに配属されているか、事前に確認ができると安心です。


各ファームの注力業界 / 領域の案件は、比較的、流動性が高いためそこまで気にする必要はありませんが、ざっくりと「自身が強みを持つ業界 / 領域のパートナーがファームに何人存在するか、彼らのパートナー歴は何年か」はホームページなどで確認しておくことをお勧めします。






(3)受けるべきファームの見極め方は?


戦略コンサルといっても、ファームによって特徴やカルチャーは様々。

キャリアを投資すべきファームをどのように見極めるか詳細を知りたい方には、キャリアアナリストが面談で直接お答えします。


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2. 戦略コンサルからの戦略


(1)戦略コンサルタントが転職を考えるきっかけ


戦略コンサル在籍者が転職を考えるきっかけは下記3つの傾向がありました。


  • 当事者として事業を作りたい
  • 経営 / 上流案件に携わることでのスキルアップを図りたい
  • 業務量やプレッシャーを適正にしたい


具体的には、ONE CAREER PLUSの体験談に以下のような声が集まっています。


新卒から一貫してコンサルティング経験を積んできた中で、第三者ではなく主体者として事業成長に貢献したいと考えるようになった。コンサルティングはやはりクライアントの事業に第三者的にアドバイスする仕事であり、自分自身で意思決定できないことや策定した戦略の行く末を見届けることのできない部分にフラストレーションを感じるようになった (ベイン・アンド・カンパニー/男性/社会人歴5~10年)


入社当初は希望通りにアサインされたものの、以前SIerやIT系のコンサルとして働いていた経験から、大規模システム案件のPMや公共調達制度改革等のマネジメントを任されるようになってしまい、自分がやりたいと思っていた金融機関向けの戦略策定、新規事業立案を通じた地域活性化などのテーマに関わらない期間が長く続いたこと。戦略ファームにおける案件デリバリーの仕事には変わらず魅力を感じていたため、別の戦略ファームへの転職を考えました。 (経営共創基盤(IGPI)/女性/社会人10~15年)


自分がコンサルタントとして長く働き続けられる人間でないと気付いたからです。UporOutの文化の下、必死に働いて昇格しましたが、その瞬間にふっと糸が切れたように体が動かなくなり、限界を感じました。(Strategy&/女性/社会人10~15年)



(2)はじめに:コンサルからの転職・キャリアパターン


まずはONE CAREER PLUSに寄せられた転職体験談データをもとに、コンサルからのキャリアパターンを解説します。

今回の調査データの内訳は、下記のとおりです。




キャリアパスとしてまず着目すべきは、57%がコンサルからコンサルへの転職だということです。

コンサルからのネクストキャリアとしてイメージに上がりやすい経営企画のキャリアを選んだ人は5%に満たないという結果でした。




ここからは、「戦略コンサル」を取り上げ、キャリアパスを詳しく解説します。


総合・ITコンサルからのキャリアパスを詳しく知りたい方はこちら



キャリアパターンごとに、年収変化はどうなる?


実際に転職を考えるとなると、「転職時に年収がどのように変化するのか」「転職先で将来的にどれぐらいの年収が見込めるのか」が気になる人も多いでしょう。

キャリアパターンごとの年収変化について詳細を知りたい方には、キャリアアナリストが面談で直接お答えします。


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(3)データから見る4つの転職・キャリアパス


戦略コンサルからのキャリアは、事業会社への転職が68%、コンサルへの転職が32%という結果となりました。

総合・ITコンサルからの転職と比べて、事業会社への転職事例が多いことが特徴です (総合・ITコンサルからの転職は60%が他コンサルへの転職)。


また、戦略コンサル入社時は67%が年収がアップしたと回答した一方、戦略コンサル卒業後の転職においては83%が年収がダウンしたと回答しました。





a. [53%] スタートアップ企画職への転職:年収ダウンしても熱中できる環境を求めて


最も多かったのは、スタートアップの企画職としての転職です。

このケースでは、年収がアップしたと回答した人はいませんでした。中には、年収が1/3未満になったという事例も。


スタートアップの報酬水準は以前と比べてかなり改善されつつありますが、戦略コンサルの報酬水準と比較すると、一定の年収ダウンは避けられない場合が多いのが実態でしょう。


転職理由はやはり、「当事者として事業を作りたい」という理由が大半です。

そのうえで、年収ダウンを許容してでも自分がキャリアを投資したいと思える事業と人を持つスタートアップに飛び込む事例が多いようです。


また、スタートアップに関わらず、戦略コンサルから事業会社への転職は年収を上げづらいパスのため、SO (ストックオプション)を含め事業が伸びれば大幅な報酬アップが見込めるスタートアップでアップサイドを狙う意図もあるのかもしれません。


中には、昨今のコンサルティングファームを取り巻く環境の変化を危惧し、将来の自身の市場価値を見越して事業会社へとキャリアを移すことを選択する声も見られました。






b. [24%] コンサルへの転職:「他案件による成長機会」「働き方・待遇の改善」


戦略コンサルから他コンサルへ転職するケースです。

主に自身がかかわりたい案件への関与や、条件の改善などが理由として挙がりました。

転職先は戦略コンサルティングファームに限らず、アクセンチュアやデロイト トーマツ コンサルティングなどの総合・IT系ファームへ転職する事例も存在します。





c. [24%] 大手事業会社 企画職への転職


最後に、メガベンチャーを含む大手事業会社の企画職へ転職するケースです。

4つの事例のラインナップを見ると、メガベンチャーや外資、トラディショナルな従来の手法からアップデートをしようとしている日系大手が並んでいます。


戦略コンサルのスピード感や基準値を維持でき、かつ戦略コンサル出身者を社内でしっかりと活用できる企業での採用が活発な印象です。




d. [その他] PE(プライベート・エクイティ)ファンド / VC / 起業


【スタートアップのCXOへの転職】


メンバーレイヤーとして入社し、実績を積み重ねていった後にCXOへ抜擢されるケースや、知人との共同創業やリファラルによりCXOへのアサインを確約されて採用されるケースなどがあります。


ほとんどのケースではシード期のようなアーリーフェーズでの入社となるため、事業がグロースしないといったリスクを抱えることになります。一方でストックオプションなど待遇面での恩恵が得られるメリットもあります。



【PE(プライベート・エクイティ)ファンド / VCへの転職】


戦略コンサルティングファームだけでなく、外資系投資銀行の人材からも人気の転職先がPEファンドです。しかし、採用枠は非常に少なく、転職難易度は非常に高いです。

また、戦略コンサル出身者でも比較的経験を積んだ方の転職が多い印象です (5年目〜など)。


戦略コンサルティングファームからPEファンドへの転職に成功した方は、M&Aの前のビジネスDDや投資戦略策定、M&A後のPMIなどの経験を積んでいることが多いです。


一方で、最近では日系PEファンドを中心に、ハンズオン型の強みを押し出すファンドも増えており、そういった企業では戦略コンサルティングファーム出身者が未経験から活躍しています。



【起業】


転職ではありませんが、MBBを中心にコンサル卒業後起業の道を歩む事例も存在します。


  • 製造業DX企業 キャディ 創業者 加藤 勇志郎氏:マッキンゼー・アンド・カンパニー出身
  • 顧客コミュニティサービス提供企業 コミューン 創業者 高田優哉氏:ボストン・コンサルティング・グループ出身
  • マーケティングSaaS企業 FLUX 創業者 永井元治氏:ベイン・アンド・カンパニー出身


…などが挙げられます。


起業のタネを見つけるきっかけは多様で、担当していたインダストリー独特の課題をヒントに事業を立ち上げるケースや、共に起業する仲間だけを決めて後からビジネスアイデアを考えるケースなど様々です。


一方で、近年の傾向として、戦略コンサル卒業後に起業のキャリアを歩む人は以前と比べると少ない印象があります。

学生起業やスタートアップキャリアも増えていることから、起業を目的に見据える人は戦略コンサルをあえて通過しないというケースも。


とはいえ戦略コンサル出身の起業家は、各ファームでネットワークが存在していたり、ファームからの卒業生支援が充実していたりもするため、それぞれのパスに利点がありそうです。




3. 最後に:中途でのコンサル入社を考える (監修者コメント)


コンサルに入ると、高いプロフェッショナルスタンダードや、ハードスキルを使いこなせることによる高い生産性を身に着けることができます。

上記は、どういった職種でも汎用性があるポータブルスキルといえるでしょう。


一方で、自身がコンサルで社会人基礎力を高めている間、事業会社で職能を高めている同期がいる事実にも目を向けたいところです。


つまり、例えば自身がコンサルで2年間かけてポータブルスキルを学んでいる傍らで、事業会社で現場の最前線として営業スキルやマーケティングスキルを磨いている同期とは、実務経験で2年の差がつきます。

他の人の時間が止まっているわけではないのです。


新卒ではなく中途でコンサルにチャレンジする際は、コンサルタントとして生涯キャリアを歩むケースを除いて、「コンサルに入って何を学ぶのか」を戦略的に組み立てないとキャリアの足踏みになる危険性があります。


具体的には、コンサルを経たその先にどの業界・職種を見据えるかが非常に大切です。


目的地を定めたうえで、学びたい業界・ファンクション (職種)に強みがあるファームなのか、入社後当該領域のプロジェクトにアサインされるのか、各プロジェクトの期間はどの程度なのか (1つ1つのプロジェクトが長いと定常業務が多くなり新しい学びが少ないことも)、などを見極めたうえで入社するファームを選択したいところです。


例えばパッケージ導入コンサルタント経験者がカスタマーサクセス職と相性がいいように、コンサルでの経験によって知識や職能を加速させることは十分可能です。


そのためには、事業会社で実務経験を積む同期以上に何を学ぶのかを明確に定め、戦略的な意思決定をおすすめします


コンサルに入って身につくことの概要やファームの選び方はこちらでも解説しています。

本記事は新卒学生向けに執筆したため、中途入社においては記事内の観点に加えて上述のような「どの業界・職種を見据えるか」まで解像度を上げられるとよいでしょう。




結局のところ、飛び込むだけで市場価値が上がる業界・職種は存在せず、コンサルもまた例外ではありません。

キャリアにオーナーシップを持ち、目的をもって戦略的にネクストステップを見定めることが重要です。


自身の経験をどう市場価値に翻訳するか、そのうえでどのようなキャリアの可能性が存在するのかは、データを知り尽くした弊社のキャリアアナリストが良い壁打ち相手になるでしょう。


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