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【2024年版】社員に聞いた | アクセンチュアの年収と評価制度のリアル

総合コンサルティング大手のアクセンチュア。知名度や年収の高さ、積極的に採用を行っている点から中途採用市場で人気があり、数多あるコンサルティングファームの中でも一際目立つ存在と言えます。


本記事では、2024年に実施した社員への独自インタビューやONE CAREER PLUSに寄せられた5万件以上のクチコミをもとに、アクセンチュアの給与体系や評価制度を解説します。








アクセンチュアってどんな会社?


アクセンチュアは、世界的に展開する総合コンサルティング会社であり、戦略、デジタル、テクノロジー、オペレーションズの各分野において幅広いサービスを提供しています。


同社の組織は大きく分けて、「戦略・コンサルティング」、「ソング(旧インタラクティブ)」、「テクノロジー」、「オペレーション」の4つで構成されています。


まず、戦略・コンサルティング部門には、「ストラテジー」と呼ばれる戦略チームとMC(マネジメントコンサルティング)と呼ばれる組織課題を解決するチーム、AIグループが属しています。


中でもストラテジー部門は数百名規模と、少数精鋭で年収帯も他部門より高い傾向にあります。また、直近拡大しているAIグループでは、待遇面はストラテジー部門と同等かそれ以上のケースもあります。


次に、「ソング(旧インタラクティブ)」と呼ばれる、デザインやデジタルマーケティング領域の課題解決を行う組織です。同組織の前身は2021年にアクセンチュアがデジタルマーケティング企業のIMJを吸収合併してできており、広告・マーケティング・クリエイティブといったバックグラウンドを持つ人材が多く存在します。


テクノロジー部門は、最新のIT技術を駆使し、クライアントの業務プロセスを最適化するためのソリューションを提供するチームです。


アクセンチュアの中で最も数が多く数千名規模を誇ります。テクノロジー部門の中にも、アナリスト、データ分析などAI領域の専門家と、クライアントのデジタルトランスフォーメーションの実行を担うチームが存在します。


オペレーション部門は、ビジネスプロセスの効率化と業務運営の最適化を支援するチームです。BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスや、業務の自動化、サプライチェーンマネジメントなど、日常業務の効率を高めるためのソリューション提供を担います。






アクセンチュアのグレード別年収まとめ


以下がアクセンチュアのグレード別の年収です。


テクノロジー部門の場合






アクセンチュアでの各グレードの期待役割



【アナリスト(Analyst):430万円〜】

新卒入社や、第二新卒で入社した場合はアナリストからのスタートとなります。データ分析や基本的なリサーチ業務を担当し、プロジェクトのサポート役割を果たします。



【コンサルタント(Consultant):600万円~】

アナリストからコンサルタントへは1~3年のスピードで昇進可能です。コンサルタントに昇格すると、年収は600万円〜の水準となります。残業の量によっては、年収は800万円から900万円に達することも。コンサルタントはクライアントとのコミュニケーションや提案書の作成、プロジェクトの一部をリードする役割を担います。



【マネージャー(Manager):1,100万円〜】

 マネージャーの年収は1,100万円から始まり、プロジェクト全体の管理やチームのリーダーシップを担当します。マネージャーは一人前にプロジェクトをデリバリーする能力が求められますが、営業的な数値目標はまだ厳しく設定されません。個人の頑張りに応じて、100万円から200万円の賞与が支給されます。



【シニアマネージャー(Senior Manager):1,500万円〜】

 シニアマネージャーの年収は1,500万円からスタートし、デリバリーだけでなく確実に営業活動も求められます。複数のアカウントを担当し、クライアントとの長期的な関係構築が期待されます。シニアマネージャーの基本給はマネージャーとあまり変わりませんが、賞与が大きく異なり、業績や貢献度に応じて増加します。



【プリンシパルディレクター(Principal Director):1,500万円〜】

シニアマネージャーとマネージングディレクターの間に位置する踊り場的なポジション。各グレードの中で唯一「タイムアットレベル(次のレベルに昇格しなければならない年数)」がない職種です。特定業界の深い専門性を持ってキャリア入社した方で、コンサルタントとして上を目指したいという意思がなければ、このグレードに止まることが可能。



【マネージングディレクター(Managing Director):2,500万円〜】

 マネージングディレクターは、最上級のグレードであり、年収は2,500万円以上となります。日本国内でも多数のマネージングディレクターが在籍しており、CL1が数十人、CL4が数百人存在します。


アクセンチュアに新卒入社や第二新卒として入社した場合、アナリストからのスタートとなります。早い人では5年でマネージャーに、7〜8年でシニアマネージャーに昇進することが可能です。


また、マネージャーやシニアマネージャーになると営業活動が本格的に始まります。マネージャークラスにおいては、一人前としてプロジェクトのデリバリーを行うことがメインですが、マネージングディレクターからは売上高も評価の指標に入ります。






アクセンチュアへのキャリア入社で押さえておきたいポイント


①アナリスト/コンサルタントからがボリュームゾーン。バックグラウンドは多様

アクセンチュアにキャリア入社する場合、アナリストまたはコンサルタントの職位からスタートする可能性が高いです。(第二新卒枠の入社であればアナリストスタート)


数は多くありませんが、特定の業界に深く精通している方の場合マネージャークラスとして入社するパターンも存在します。


前職のバックグラウンドはIT/非IT、コンサル/事業会社問わず非常に多様であり、ONE CAREER PLUSにも様々な業界からの転職体験談が集まっています。




②アベっている人が存在するのも事実。入社後活躍するためには

多様な業界出身者が在籍する一方、未経験から入社してもコンサルタントとしての頭の使い方や働き方に慣れずに「アベる(プロジェクトに呼ばれないこと)」人がいるのも事実。


事実、事業会社出身のキャリア入社者よりも、コンサルティングファーム出身者や、新卒社員の方が昇進は早いという傾向もあるようです。


評価されるには学歴/前職の経験などは関係なく、後述するプロジェクトでのバリュー発揮と、社内人脈への働きかけが重要になります。コンサル未経験の場合は、こうした内部事情と自身の適性をしっかりと見極めたうえで入社すると良いでしょう。



③タイムアットレベル・大量採用の影響などあり、入社後4年ほどが勝負

部門によっては「タイムアットレベル」と呼ばれる、次のグレードに昇格するまでのタイムリミットが設けられています。


タイムアットレベルの年数や有無については部署によっても異なりますが、アナリスト、コンサルタントであれば4年程度、マネージャー以上であれば、5-6年ほどの期間の間に上位グレードに昇格できない場合「Up or eleswhere」の考え方のもと、マネジメントコンサルティングチームやテクノロジー領域への異動を推奨されます。


特に、2020年ごろから同社では大量採用が行われ、アナリスト/コンサルタントの社員が増えており大量採用の人数に対し、マネジメント職のポスト数は限られているため、特にマネージャーへの昇格競争は激しくなっていると言えるでしょう。入社後3-4年程早期に立ち上がれるかどうか、が重要です。






アクセンチュアの評価基準・評価フロー


アクセンチュアにおける評価の特徴は以下の通りです。




アクセンチュアにおける評価は、複数の項目を基に行われます。評価項目はプロジェクトでのバリューの出し方、チームとしての働き方、個人の研鑽などに分かれ、それぞれについて5段階の評価が行われます。評価会議に出席するのはマネージャー以上のポジションであり、その評価基準やフローは一般的には非公開とされています。


評価シートは3カ月に1回程度配布され、約10個の項目が4つのカテゴリに分かれています。これらの項目について、プロジェクトでの実績やリーダーシップスキル、個人の成長などが評価されます。


評価のプロセスは、通常はHRからのメールで通知され、そのタイムラインに沿って評価面談が行われます。面談は現在所属しているプロジェクトのマネージャーと実施され、評価結果に基づいて今後のキャリアプランや成長の方向性が検討されます。


しかし、具体的な評価基準が明示されているわけではないため、評価の結果がどのように導かれるのかは一般的には明確ではありません






アクセンチュアで評価が高い人の特徴


アクセンチュアで高い評価を得るためには、二方面への働き方が重要になります


(1)People Leadへの働きかけ

キャリア面での上司にあたるPeople Leadに自分の業績や実績を的確に伝えることが重要です。ただし、People Leadだけでなく、さらに上の階層からの推薦が必要となります。


例えば、マネージャーに昇進する場合は部門によってはマネージングディレクター(MD)2人の推薦が必要となるため、戦略的に自分を評価してくれる人を見つけることが重要になります。



(2)プロジェクト側からの評価

また、プロジェクトからも高い評価をもらえるように、現在のプロジェクトの上司とのコミュニケーションを積極的に取り、期待値や実績に齟齬がないようにする必要があります。


プロジェクトの中でもマネージングディレクターなど上位レイヤーにレビューしてもらう会議では必ずプレゼンスを発揮できるように気をつけましょう。その意味でもロジカルなコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力は必須スキルです。






アクセンチュアの福利厚生の特徴


アクセンチュアでは一般的な福利厚生のほか、家賃補助や経費補助といった制度が充実しています。


例えば家賃補助制度では、従業員がルールに則って契約した場合に、3万円の補助が支給されます。実家暮らしの場合や夫婦で相手名義の場合でも、1万円の補助が受けられます。


経費はコーポレートカードを使います。業務に必要な書籍などを購入する場合、プロジェクトの上司からの許可を得ればチャージが可能。また、マネージャー以上の役職であれば、食事代なども経費で落とすこともできます。


また、カフェテリアポイント制度もあり、健康診断などを受けることでポイントが付与され、アマゾンギフト券などに交換することができます。






アクセンチュアに入社するには?



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※本記事は、原稿作成の一部過程において生成AIを使用していますが、ONE CAREER PLUS編集部のエディターが編集・校正を行った上で公開しております。

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