「5大商社」の中でもリーディングカンパニーとして有名な、三菱商事。
幅広い領域でバランスよく事業展開を行い、どの分野でも抜きん出た規模と収益性を誇る企業です。
本記事では、2024年に実施した社員への独自インタビューやONE CAREER PLUSに寄せられた5万件以上のクチコミをもとに、三菱商事の年収や評価制度を解説します。
三菱商事ってどんな会社?
三菱商事株式会社は、1950年に設立された日本を代表する総合商社であり、世界中に拠点を持つグローバルリーディングカンパニーです。エネルギー、金属、機械、化学品、生活産業、次世代インフラ、金融・物流など、多岐にわたる事業領域を展開し、各分野でのリーディングポジションを確立しています。
持続可能な社会の実現に向け、環境・社会・ガバナンス(ESG)を重視した経営を推進。約7万人の社員が連携し、価値創造を目指しています。
本社は東京都千代田区丸の内に位置し、世界90カ国以上にネットワークを持つ同社は、グローバル市場での競争力を強化し続けています。三菱商事は、革新と成長を追求し、持続可能な未来へのリーダーシップを発揮しています。
三菱商事のグレード別年収まとめ
以下では、三菱商事の組織構成、グレード一覧、そして各グレードごとの年収体系について詳しく説明します。
まず、新卒入社の社員はS2の等級からスタートし、ASまでは基本的には年次に応じて昇格します。
M2以降の昇格条件は明確に定められていないため、評価次第で昇格となります。M1には遅くとも50歳前後までには昇格することができるため、40代以上の社員が多く在籍します。
MP、MXはマネジメントポジションであり、MP以降には必ずしも全員が昇格できるわけではありません。
中途入社の場合、経験やスキルが重視される一方で、基本的には社会人年次によりグレードが決まります。入社後の昇格スピードに新卒入社者との違いはありません。また、入社後は希望による異動は可能ですが、内示による異動は発生しません。
コーポレートに強みを持つ企業でもあることから、コーポレート部門の社員の方がマネジメントポジションへの昇格スピードが早い傾向にあります。営業部門の場合、出向先や駐在先を減らすこともあるためマネジメントポジションの数に上下がありますが、コーポレート組織の場合はマネジメントポジションの数が安定していることが要因です。
三菱商事の年収は「基本給与」と「賞与」の2つの要素で構成されています。
基本給与
各グレードの中でもさらに細分化されたグレードがあるため、同じグレードであっても基本給与が異なるケースが存在し、評価によってはグレード昇格がなくても月額5,000円〜1万円程度の昇給が発生します。
賞与
年収に占める賞与の割合もグレードにより異なり、S2〜ASは30〜40%程度、M2以上は半分程度となります。
また、賞与は個人成績と全社業績連動の2つにより金額が決まりますが、おおよそ2:1の比重となっており、個人成績の影響が大きくなっています。グレードごとに個人成績加算金原資と呼ばれる個人成績が目標達成100%だった場合の金額が決まっており、相対評価により振り分けがされます。
三菱商事の各グレードごとの期待役割
ここでは、三菱商事のグレード別の期待役割について解説します。
三菱商事では、構想力、実行力、倫理観の3つの観点で各グレードごとに求める行動要件を定義しています。
S2〜AS
専門性を身につけ、現場のプロとして実務経験を通して足腰を固めることが求められるポジションです。周囲の協力を得ながら業務を遂行する実行力が必要です。
ASに求められる具体的な行動要件は以下の通りです。
- 構想力:情報収集力、課題解決力、問題設定構想力
- 実行力:人を巻き込み推進する力、育成ノウハウ伝承、組織思考、達成意欲
- 倫理観:社会的責任、誠実さ、コンプライアンス意識
TOEICで一定点数以上を取得し、経営や財務に関するテストに合格するとM2へ昇格します。部署によっては人事との面談が設定されることもあります。
M2、M1
チームリーダー等の役職が与えられ、経営実践を担うポジションです。本店であればチームリーダーとしてS/ASグレードのメンバーのマネジメントを担当し、出向先であればチームリーダーや部長を務めます。
評価次第ですが、早い人だとM2には9年目、M1には15年目で昇格します。
昇格要件は明確には定められていませんが、前提として現場の主担当として業務を遂行できる営業・コミュニケーション能力が求められ、加えて後輩の育成マネジメント力や投資管理面であれば定量的な判断力が求められます。
MP、MX
本店であれば部長、出向先であれば本部長や役員といったマネジメントポジションに就くため、ビジョンを提示して社内外の人を導くような経営人材としての活躍が求められます。早ければ20年目以降でMPに昇格しますが、全員がMP昇格できるわけではありません。
特にMPやMXの昇格には、成果だけでなく社内の人間関係が影響することもあります。
三菱商事の評価基準・評価フロー
三菱商事の評価制度は、期初に個人目標を立て、上司との面談で目標をすり合わせることから始まります。グレードに求められる行動要件を踏まえて目標を設定し、期末のタイミングで評価を実施。自己評価を行った上で1次評価者(本店の場合はチームリーダー)との面談を行い、1次評価者が2次評価者(本店の場合は部長)へ評価を伝え、最終的な評価が決定されます。最終評価は5段階(AAA、AA、A、B、C)で行われます。
成果水準を大きく上回った場合にはAAA、成果水準相応だとAA、成果水準に至らなかったが一定の貢献があった場合にはAの評価がつきます。
半期のタイミングで同僚・先輩からの360度フィードバックを受けますが、あくまで業務改善のためのものであり、賞与等には影響しません。
高い評価や昇格のためには、成果に加えて人間関係をうまく構築することが重要です。定性的な面をみられることもあるため、自分自身のブランディングを行うことも求められます。
【枠数限定】「無料キャリア面談」のご案内
ONE CAREER PLUSのキャリア面談では、25,000件以上のキャリアデータから、選ぶべきキャリアパターンや求人例をご紹介。面談予約は下記フォームより。短期的な転職支援ニーズから中長期のキャリア相談ニーズまでご対応可能です。
ONE CAREER PLUSのご紹介
ONE CAREER PLUSではこれまで可視化されていなかったクチコミデータが25,000件以上掲載されています。
どの企業からどの企業へ転職したのかという転職履歴をはじめとする自身のキャリアを考える際の参考になるデータや、転職の面接でどういった質問がされたのかなど面接対策に使えるデータがあり、転職時の情報収集から面接対策までONE CAREER PLUSだけで行うことができます。
また自身のキャリアの棚卸しや参考になる情報が集められるイベントを定期的に開催中。
イベントに参加し、具体的に興味ある会社が見つかったら、掲載されている求人から、企業への応募も可能です。
※本記事は、原稿作成の一部過程において生成AIを使用していますが、ONE CAREER PLUS編集部のエディターが編集・校正を行った上で公開しております。