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【2024年版】社員に聞いた | KPMGコンサルティングの年収と評価制度のリアル

本記事では、2024年に実施した社員への独自インタビューやONE CAREER PLUSに寄せられた5万件以上のクチコミをもとに、KPMGコンサルティングの給与体系や評価制度を解説します。








KPMGコンサルティングってどんな会社?


KPMGは、世界148か国のグローバルなネットワークにおいて監査、税務、アドバイザリーサービスを提供するプロフェッショナルサービスファームです。世界155カ国のメンバーファームに約155,000名のプロフェッショナルを擁しています。KPMGジャパンのグループには、KPMGコンサルティング、KPMG税理士法人、あずさ監査法人などが含まれます。


中でも、KPMGコンサルティングは、世界規模で経営管理の効率化・事業モデルの転換に向けた支援を行っています。業務効率の向上、事業戦略の策定、コーポレートガバナンス強化やリスク管理、ITに関連する戦略策定からシステム導入支援、収益管理能力の改善、組織人事の改革などのサービスラインを提供しています。






KPMGコンサルティングのグレード別年収まとめ


以下は、KPMGコンサルティングのグレード別の年収です。




新卒入社・第二新卒入社の場合は、年収600万円〜のビジネスアナリスト職、キャリア入社の場合は、年収650万円〜のコンサルタント職からスタートします。


ビジネスアナリストは基本的には1年でコンサルタントへ昇格します。コンサルタント→シニアコンサルタントへの昇格は最短で1年半程度ですが、新卒入社で最速昇進を果たせるのは全体の20%程度の成果を認められている人材のみであり、2-3年での昇格が一般的です。シニアコンサルタントからマネージャーへの昇格は本人のキャリア志向によりますが、平均的には3-5年程度のスピードで叶います。


総年収はベース給与+残業代+賞与で構成されてます。残業代については月50時間分のみなし残業代が支給され、50時間を超える場合は実働時間に応じて追加で支給されます。ただし、マネージャー以上のグレードでは残業代は支給されません。

管理職レイヤーとなるマネージャー職を超えると年収1,000万円を超えます。


また、シニアコンサルタント職であっても、残業代次第で年収1,000万円を超えることや上位レイヤーの総年収を上回ることもあります。






KPMGコンサルティングの各グレードの期待役割


【ビジネスアナリスト】年収:600万円〜

ビジネスアナリストは、新卒および第二新卒のスタート地点です。このポジションでは、コンサルタントの基礎的なスキルや能力を研修と実務を通じて習得することが求められます。実際のプロジェクトに配属され、上位職のサポートのもとで調査、分析、資料作成などを担当しながら、コンサルタントとしての基礎力を身につけます。



【コンサルタント】年収:650万円〜

キャリア入社の多くは、コンサルタントからスタートします。コンサルタントには、プロジェクトにおいて特定のテーマや領域を担当し、業務遂行の中心的な役割を果たすことが求められます。また、クライアント担当者との窓口としての役割も任され、クライアントとのコミュニケーションを通じて信頼関係を築きます。



【シニアコンサルタント】年収:850万円〜

シニアコンサルタントは、コンサルタントとして十分なスキルと経験を積んだ後にステップアップするポジションです。この役割では、プロジェクトにおいて特定のテーマや領域に責任を持ち、プロジェクト全体の業務遂行をリードします。クライアント担当者とのやり取りも引き続き中心的な役割を担います。



【マネージャー/スペシャリスト】年収:1,100万円〜

マネージャーは、プロジェクトの現場責任者としてクライアントを含めたプロジェクトチームをリードします。また、社内のプロジェクトメンバーのマネジメントやクライアントの経営層との関係構築も担当します。


マネージャーからは明確に営業目標が課されます。マネージャーと同レイヤーの役職としてスペシャリストが存在します。こちらはコンサルタントとしての昇進とは異なるキャリアを求める人向けの役職です。



【シニアマネージャー/シニアスペシャリスト】年収:1,200万円〜

シニアマネージャーは、大規模プロジェクトや難易度の高いプロジェクトの現場責任者としての役割を担います。担当プロジェクトを起点に、プロジェクトの継続・拡大や新規提案の機会を創出します。また、パートナーやアソシエイトパートナー、プリンシパルをサポートし、ファーム運営や事業拡大にも携わります。


【アソシエイトパートナー/プリンシパル】年収:1,500万円〜

アソシエイトパートナーは、プロジェクトおよびアカウントマネジメントの総責任者としての役割を担います。プリンシパルは、市場における競争優位を決定づける卓越した知見を持ち、戦略的重要性の高い案件を創出・遂行します。


さらに、会社の中長期的な成長をけん引し、ブランド力やプレゼンスを向上させる役割を果たします。



【パートナー】年収:2,000万円〜

パートナーは、ファーム運営や事業拡大に責任を持つ役割であり、一般的な企業の「取締役」に相当します。各部門の責任者として、あるいは部門内の各専門チームの責任者として事業運営を統括します。


また、プロジェクトおよびアカウントマネジメントの総責任者としての役割も担います。






KPMGコンサルティングへのキャリア入社で押さえておきたいポイント


1)直近のキャリア入社の傾向

直近規模が拡大している部署においてはキャリア採用も積極的に募集しています。KPMGコンサルティングにおいて、成長著しい領域は例えば以下があります。


  • DX
  • キャリア入社者の特徴:アクセンチュアなどコンサルティングファーム出身者がコンサルタント相当の職種で転職
  •  ビジネスイノベーション
  • キャリア入社者の特徴:宇宙事業やFintech事業経験者など先端領域に専門性を持つ人材


※ONE CAREER PLUSの転職体験談には以下のような転職事例が集まっていました




2)セクター部門はキャリア入社のみの営業組織

KPMGコンサルティングの営業部門にあたるセクター部門はキャリア入社者中心の組織となります。営業を担当するうえで、顧客企業のキーマンとのリレーションが重要になるため、異業界の大手企業からの出身者(特に部長級の役職者)などが、前職の人脈を活かして活躍するケースが多数存在します。






KPMGコンサルティングの評価基準・評価フロー


【評価フロー】

評価面談は年2回実施されます。基本的に昇進のタイミングは年1回であり、ボーナスは年1回支給されますが、昇給はありません。


半期ごとに立てた目標に対して、自己評価と上司の評価に加え、各部署のマネージャー以上が参加する評価会議の中で相対評価で最終評価が決まります。評価者は通常、業務を直接見ているプロジェクトのマネージャーやシニアマネージャーが担当します。



【評価項目】

重要な評価項目はスタッフクラスとマネジメントクラスで異なります。


スタッフクラス(シニアコンサルタント以下)においては「稼働率(90%以上あるか)」「プロジェクト内の貢献度」「プロジェクト外の組織貢献度」の3つが重視されます。


プロジェクト内の貢献は「顧客開拓」「プロジェクトマネジメント」「デリバリースキル」「品質管理・リスク管理」「人材育成」「コミュニケーション」「態度・姿勢」「KCナレッジアセット活用・展開」「専門知識活用・展開」という9つの項目に分かれ、5段階で評点がつきます。


これに対しマネジメントクラス(マネージャー以上)においては、稼働率の評価の割合が減少し、他の評価項目が増えます。具体的には、「ネットセールスレベニュー(NSR)」と呼ばれる成約した契約の金額や、「パーソナルマネジメントレベニュー(PMR)」と呼ばれる成約していない案件も含めた大規模プロジェクトへの関与度を測る指標があります。


さらにプリンシパル相当のグレードになると、NSRとPMRに加えて、業界団体での登壇数や知的財産の創出が評価項目に含まれます。



【賞与】

賞与は年1回支給されます。評価は年間でA、B、Cの3段階で行われ、例えば、コンサルタントがB+評価を受けると約90万円、A評価を受けると約120万円のボーナスが支給されます。



【昇格要件】

シニアコンサルタントからマネージャーへの昇格には推薦状が必要です。マネージャーからシニアマネージャー以上への昇格も推薦状が求められ、実際にはほとんどの社員が推薦状を提出しています。






KPMGコンサルティングで評価が高い人の特徴


(1)プロジェクト内で上位役職のバリューを発揮する

担当したプロジェクトにおいて、上位役職の役割を果たし、それがプロジェクトマネージャーなどから認められていると評価の際に有利になります。


そのためにはコンサルタントに必ず求められるロジカルシンキング、ドキュメンテーションスキル、コミュニケーションスキルが高いレベルで求められます。特にスタッフクラスにおいてはプロジェクトでの貢献度が評価におけるウェイトが高いため重要な要素と言えます。



(2)クライアントとの強いリレーションを持つ(セクター部門の場合)

セクター部門では、全員が営業としての役割を持つためクライアントと強いリレーションを持っていることで成果につながりやすくなります。実際に前職の中で役職者や、各業界のキーパーソンとのリレーションを築いたうえで、KPMGコンサルティングに転職し、前職での人脈を活かして案件を獲得するキャリア入社者は複数います。


また、営業部門であるためロジカルスピーキングや口頭でのコミュニケーションスキルが重要で、クライアントに対して効果的な提案ができる人は評価されやすいと言えます。一方で営業ができて案件をとってくることができてもプロジェクトマネジメントがうまくいかずに評価されないケースも存在するため、たとえ異業種からの転職であっても活躍するためにはファンダメンタルなコンサルタントとしての基礎体力が必須となります。






KPMGコンサルティングに入社するには








【枠数限定】「無料キャリア面談」のご案内


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また自身のキャリアの棚卸しや参考になる情報が集められるイベントを定期的に開催中。



イベントに参加し、具体的に興味ある会社が見つかったら、掲載されている求人から、企業への応募も可能です。




※本記事は、原稿作成の一部過程において生成AIを使用していますが、ONE CAREER PLUS編集部のエディターが編集・校正を行った上で公開しております。

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