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迷いを引き受けて前に進む。アクセンチュアから起業、事業支援、そして地域投資へ。|辞めコン実録集 vol.41

コンサルキャリアで最も特筆すべきことは、「ネクストキャリアを見越した入社」の方が多いことでしょう。

そして、コンサルに入社した方の多くが直面するのが、以下のような問いです。


  1. いつファームを去るべきか
  2. コンサルを経由したからこそ行けるネクストキャリアはどこか
  3. 年収の増減をどう捉えるか


本シリーズでは、実際にコンサルを卒業してネクストキャリアを歩まれる方々にインタビューをし、ポストコンサルキャリアの実録を集めていきます。




実録:一直線でなくてもいい。自分の納得感にこだわって築いたキャリア


ITコンサルとしてキャリアをスタートし、起業、再びコンサルを経て、今は地域に根差した投資ファンドで働く。


野田さんのキャリアは、様々な業界を跨いで一貫した軸が通っています。それは「自分が納得できる場所で、意味のある関わり方をする」というスタンスです。


博士課程も視野に入れていた学生時代、働くこと自体が目的ではなかった新卒入社。安定した環境をあえて離れ、地元・長崎で起業に挑戦し、コロナ禍という不可抗力の中で事業を畳む決断。そこから再びコンサルの世界に戻り、現場に深く入り込みながら事業の本質と向き合ってきました。現在は、九州というエリアを舞台に、投資という立場から企業と地域の未来に関わっています。


(kukurund/Shutterstock.com)


一つひとつの選択の背景にはどんな挑戦や葛藤があったのか。どんな壁に直面し、何を学んできたのか。そして、ポストコンサルを考える人に何を伝えたいのか。


迷いながらも、自分の納得感にこだわってきた野田さんの言葉は、キャリアに悩む多くの人に、自分自身の判断軸を見つめ直すきっかけになるはずです。






迷いの中で選んだアクセンチュアでのファーストキャリア


野田さんのキャリアは、一般的なコンサル志望者のそれとは、少し違ったところから始まっています。新卒でアクセンチュアに入社してはいるものの、当初は「コンサルになりたい」「企業でキャリアを積みたい」という意志は強くなかったと語ります。

もともとは理系出身。工学部でエンジニアリングを学び、大学院では、専門を変え人口変動をテーマにした社会シミュレーションの研究に取り組んでいました。


最初は宇宙飛行士への憧れがきっかけでした。でも勉強するうちに、機械よりも人や社会のほうが気になるようになっていったんです


博士課程に進む選択肢も、現実的に視野に入れていました。大学院には社会人ドクターもおり、「一度外に出ても、また戻れるかもしれない」という感覚もあったといいます。だからこそ就職活動も、「人生経験として一度やっておこう」くらいの感覚でした。そんな中でアクセンチュアを選んだ決め手は、インターンシップで出会った人物の存在です。


楽しくて、スマートで、30代半ばで一つのアカウントを任されている。その人の優秀さ、人間的な魅力に感化され、ぜひ一緒に働いてみたいと思ったんです


入社後は、保険会社の基幹システム刷新という、ITコンサルど真ん中の案件に従事します。2年間で大規模案件を2つ経験し、全体管理の立場からプロジェクトを支えました。並行して、プロボノ活動として難民支援団体のコンサルティングにも関わっています。


プロジェクトにも恵まれ、スポットで遅くなることはあっても、「ならせば十分対処できる範囲内でした」と語ります。環境としては決して悪くありませんでした。


それでも、野田さんは2年目のタイミングで退職を決めます。その背景にあったのは「30歳までに、できるだけ多くの経験をしておきたい」というシンプルで強い想いでした。


20代で経験しなかったことは、後からどんどんやりにくくなる。ブレるかもしれないけど、今しかできないことをやろうと思いました


新しい環境に飛び込むことへの不安は、ほとんどなかったといいます。経験しないことの方が将来的にリスクになるかもしれないし、新しい選択肢に対する期待感も感じていました。こうして野田さんは、安定したコンサルキャリアを一度手放すことになります。


▼アクセンチュアから事業会社への転職体験談

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地元に賭けた起業という挑戦。厳しい現実とその先に訪れた転機


アクセンチュアを退職した野田さんが次に選んだのは、起業という道でした。


立ち上げたのは、地元・長崎での観光体験予約サービス、いわゆるウェブ上で体験を予約できるプラットフォームでした。観光業を選んだ背景には、個人的な問題意識があります。


長崎は人口減少が進んでいて、移住定住がよく語られますが、まずは関係人口を増やすことが大事だと思っていました。お金の流れは地方から都市へと向かう一方で、その逆をつくる手段として、観光は最も現実的な選択肢に見えたのです


加えて、スタートアップ界隈で出会った人たちの存在も背中を押しました。国内の離島という商圏で同様のサービスを展開し、それを横展開しようとしていた同世代の起業家たち。


一から全部自分でつくったというより、彼らがつくったビジネスモデルを長崎で展開するかたちでした


2019年5月に事業を立ち上げ、約1年間運営に取り組みます。現実は、決して甘くありませんでした。ハイシーズンである夏場には一定の売上が立つこともありましたが、オフシーズンになると予約は大きく落ち込みます


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ワンキャリア転職編集部

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