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このままアクセンチュアにいていい?今のあなたの市場価値、データで可視化します


残業がそこまでないかつプロモーションしていない人だと、トップJTCと給与があまり変わらないかむしろ低いか(新卒入社/在籍期間:2022~2025年)



成果を出してプロジェクトを成功に導いたが、評価が十分に反映されず、昇給幅も小さかったため、年収が期待に届かなかった。
長時間業務に尽力したが、評価基準が不透明で努力に見合う報酬が得られず、モチベーション低下につながった。社内評価は限定的で年収水準が業界相場より低く、成長実感に乏しかった(新卒入社/在籍期間:2023年~)



グローバル本社の業績悪化のために、基本給の変動がなくなったために、年収が全然上がらない点は不満でした。階級の移動がない場合に、年間での年収の推移がないためにモチベーションが下がり、やめた社員も多数いたと聞きます。また組織都合で昇進人数の上限が決まっており、なかなか昇進できずに辞めていった人も多数いました。(中途入社/在籍期間:2020~2025年)


最近、ワンキャリア転職にはアクセンチュア社員からの不安や不満の声が多く寄せられています。評価が見えづらい、昇進のハードルが読みづらい、年収の伸びが限定的——。こうした状況が積み重なるほど、多くの人が同じ問いに向き合うようになります。


「いま受けている評価や年収は、市場相場と比べて適正なのか?」


この問いは、社内の情報だけでは判断できません。外の基準で“いまの立ち位置”を確認する必要があります。そこで、主要ファームのシニアクラスの年収レンジを比較してみると、アクセンチュアの位置付けがよりクリアになります。


▼有名ファームのシニアコンサルタントの目安年収▼


ファーム

シニアコンサルタントクラスの目安年収

目安年収

想定職位

マッキンゼー

1,600~2,200万円

アソシエイト

BCG

1,600~1900万円

コンサルタント

ベイン

1,750~1,850万円

コンサルタント

デロイト

800~1,000万円

シニアコンサルタント

PwC

850~1,300万円

シニアアソシエイト

EYSC

720~1,000万円

シニアコンサルタント

KPMG

950万円

シニアコンサルタント

ベイカレント

900~1,300万円

シニアコンサルタント

アクセンチュア

930万円程度

※テクノロジー部門の場合

アソシエイトマネージャー

※ワンキャリア転職の独自調査による

※「シニアコンサルタント」職位のないファームについては、マネージャーにあたる職位の一つ手前の等級を比較


この比較を見ると、コンサル職の魅力である「高い報酬」という観点で、アクセンチュアは他ファームより控えめな水準であることが分かります。


では、実際にアクセンチュア出身者はどこへ転職し、どれくらい年収を伸ばしているのか?転職しないのであればどうやって社内でキャリアアップするべきなのか?ワンキャリア転職に寄せられた128件の転職体験談と独自調査をもとに、アクセンチュア社員の“いま”の市場価値を可視化していきます。


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1.先輩・同期はどこに転職している?128件のデータをもとに解説


1-1. アクセンチュアからのキャリアパス5パターン


アクセンチュア社員のネクストキャリアのパターンは以下の5つのパターンに分類できます。



(1)コンサル(総合・ITコンサル)

アクセンチュアと同じような、総合・ITコンサルへ即戦力として転職するケースです。このケースでは「現在の専門性とは違う案件にチャレンジすることで成長機会を得たい」「働き方・待遇の改善をしたい」という動機での転職が多く見受けられました。




(2)コンサル(戦略)

このキャリアパスでキーワードとして目立つのは、「経営/上流の意思決定への関与」です。戦略ファームであってもピュアな戦略案件のみに終始するクライアントリレーションは少なくなっており、策定した戦略をベースに戦術ひいては実行までプロジェクトのすそ野を広げている傾向にあります。

そのため、総合・ITファーム出身者が戦略ファームに転職して感じるギャップも、以前ほど大きくないというのが実態でしょう。




(3)事業会社(営業・CS)

事業会社へのチャレンジを試みて営業やCSなど現場メンバーからスタートするケース。特にカスタマーサクセスは、パッケージ導入コンサルタントやシステムコンサルタントとして、製品を実際に取り扱いながらクライアントへの導入・定着を支援している経験が直に生きるキャリアパスだと言えるでしょう。




(4)事業会社(事業企画)

事業企画への転職では、「事業」を目的語にしたコメントが目立ちました。事業の成長性や自身がパッションを持てる領域の事業であることを前提としたうえで、自身の成長、カルチャー、待遇面をチューニングするような転職になるようです。

コンサルタントの基礎であるプロジェクトマネジメントやofficeツールなどのハードスキルに加え、事業企画という職務内容の幅が広いフィールドでどのような価値貢献ができるのか、自身が保有する職能や知識の言語化が肝要でしょう。




(5)事業会社(経営企画)

経営企画への転職では、事業企画より社会人歴が長い方の転職体験談が多く見られました。経営企画業務の中でも、特にIRや中期経営計画策定などの守りの業務は、コンサル時代のリサーチ・分析経験などがダイレクトに生きます。

コンサルで得たポータブルスキルを活かしてまずはメンバーとして成果を出し、その後徐々にイニシアチブを握ることになるのでしょう。



▼アクセンチュアをはじめとした、総合・ITコンサルからのキャリアパスはこちらの記事でも解説しています




1-2. 転職後の年収変化はどうなる?


1-2-1.約半数が年収アップを実現:年収変化の全体傾向


全体の傾向として、転職後の年収変化は以下の通りです。


アクセンチュア出身者の転職は年収アップ前提ではないものの、約半数は年収を上げており市場からの評価の高さが伺えます。一方で5人に1人は「あえて年収を下げてでも得たいもの」を求めて転職していることがわかります。





1-2-1.年収アップの転職ルートの正解は?


アクセンチュア出身者の年収アップの転職パターンを詳細にみていきましょう。ワンキャリア転職に寄せられた年収アップ事例のうち、約6割が「200万円以上の年収アップ」を実現しています。


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ワンキャリア転職 編集部

井口 祥子

一橋大学卒業後、新卒では大手人材系企業に入社し法人営業を経験。その後、就活プラットフォームを運営する人材ベンチャーに入社。学生の就職支援に携わった後、スタートアップ、大企業、コンサルティングファーム等の採用ブランディング記事の企画・編集・執筆を手掛ける。2022年よりワンキャリア入社。ワンキャリア転職にて社会人向けのキャリア支援やコンテンツ企画・編集に携わる。

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