Big4コンサルティングファームの一角を担うKPMGですが、他社との最大の違いは「人を大切にする」企業文化にあります。
この記事では、ワンキャリア転職に寄せられた実際の社員クチコミデータと転職体験談をもとに、KPMGコンサルティングが「温和」「フラット」と評される理由から、事業の特徴、年収・評価制度、働き方まで、KPMGコンサルティングの特徴を包括的に解説します。
- 1. KPMGコンサルティングの特徴は「Together:人を大切にする文化」
- 1-1. なぜ競合他社に比べて「温和」「フラット」と言われるのか?
- 1-2. 若手の声を形にする「LEAP」アプローチがもたらす帰属意識
- 2. 事業・組織の特徴:リスク管理とマネジメントコンサルティングの融合
- 2-1. 会計系ファームとしての強み:リスク領域における圧倒的な専門性
- 2-2. 戦略から実行、そして定着まで。「伴走型支援」のリアル
- 3. 【独自データ】クチコミでわかる年収・評価制度の実態
- 3-1. 年収水準はBig4の中でも高い?役職別の想定年収を公開
- 3-2. 評価の透明性:多面的なフィードバックと納得感のある評価基準
- 4. 働き方の特徴:ワークライフバランスとキャリアパス
- 4-1. リモートワークと服装自由化。社員の声を反映した柔軟な労働環境
- 4-2. 20代・30代前半の若手がKPMGコンサルティングで得る「市場価値」
- 5. 選考の特徴と対策:求める人物像と面接のポイント
- 5-1. 選考クチコミから紐解く、面接で重視される「誠実さ」と「論理性」
- 5-2. 未経験・異業界からの転職成功事例と必要な準備
- 6. まとめ:特徴を理解してKPMGコンサルティングへの転職を成功させる
1. KPMGコンサルティングの特徴は「Together:人を大切にする文化」
1-1. なぜ競合他社に比べて「温和」「フラット」と言われるのか?
KPMGコンサルティング(以下、KPMG)の特徴は、「人を大切にする」組織文化にあります。
一般的にコンサルティング業界をはじめとする外資系企業は「Up or Out(昇進するか退職するか)」というイメージが強いですが、KPMGは真逆の方針を採用しています。
Big4といえば激務でUp or Out のイメージがあるかもしれないが、KPMGコンサルティングは真逆。(中略)なるべく社員が長く働ける環境を作ることに努めている。(システムコンサルタント/中途入社)
この文化を象徴するのが、独自のプログラム「Together@KPMG」です。
ここでは社員のウェルビーイングを最優先し、心身のエネルギーを高める「エネルギースキャン」などの施策を通じて、個々の成長を多角的にサポートしています。
こうした「共に向上する」精神が、「OneKPMG」としての団結力を生み、多様な個性が安心して専門性を発揮できる温かい組織風土の源泉となっています。
(参考 KPMG公式サイト「Together@KPMG」)
時間的・金銭的・心理的な余裕が保ちやすい環境だからか、同僚との関係も非常に良好。仲良くできないと思った方にはほとんど会ったことがない。(業務プロセスコンサルタント/中途入社)
さらに、監査法人系ファームとしての厳格なコンプライアンスを保ちながらも、現場には適切な裁量権が与えられています。
厳しい順法精神が求められる監査法人系の会社なので、ルールや技術的な仕組みなど、コンプライアンスを守るべく最大限の努力がなされていると思います。それでも、組織がガチガチにならないのは、現場に予算執行や業務遂行においていちいち上級管理職や管理部門に諮らなくてもよい裁量が与えられており、上司と部下の関係もフラットなものであることから、コンプラに関係ない部分で自分のコントロールできる範囲が大きいからと思います。(業務プロセスコンサルタント/中途入社)
1-2. 若手の声を形にする「LEAP」アプローチがもたらす帰属意識
KPMGでは、組織として新しくベンチャー気質を保ちながら、社員の働きやすさを向上させる取り組みが積極的に行われています。
KPMG独自の「LEAPアプローチ」は、Listening(傾聴)、Engaging(対話)、Acting(実行)、Progressing(進展)のサイクルを通じて組織を研磨し続ける世界共通のフレームワークです。
グローバル調査や日々の1on1で集めた現場の本音を即座に経営改善へ繋げることで、ベンチャー的な機動力と高い就業満足度を両立させています。この仕組みが役職の壁を越えた透明性の高いコミュニケーションを支え、社員が「人間味」を実感できる温かな組織風土を強固なものにしています。
(参考 柔軟な働き方~Well-beingに働く KPMGコンサルティング)
また、マネジメント層と現場社員の距離も非常に近く、定期的なコミュニケーションが制度化されています。
組織として新しくベンチャー気質の企業風土ではあるが、社員が働きやすくなるような取り組みが多数されていると思う。
定期的にマネージャー以上の方との1on1の時間が設けられていて、積極的にヒアリングが行われている。パートナー層のブログ配信がこまめに行われていて、会社の指針等理解しやすい。(事務職/中途入社)
この「温和」「フラット」な文化に魅力を感じ、「人間味のある組織」を転職における最終的な決め手として挙げることが多いです。
2. 事業・組織の特徴:リスク管理とマネジメントコンサルティングの融合
2-1. 会計系ファームとしての強み:リスク領域における圧倒的な専門性
監査法人をルーツに持つKPMGグループの構造により、厳格なコンプライアンスと高い品質基準が維持されている点は大きな特徴であり、強みとなっています。
監査法人を頂点として、その下にコンサルティングや研究開発を行うグループ会社があります。KPMGコンサルも、社長は監査法人出身者です。KPMG Japanとしての方針も、監査法人が主体となって決めている印象があります。(業務プロセスコンサルタント/中途入社)
KPMGの事業構造は、業界特化の「セクター」と機能特化の「サービスライン」のマトリックス組織で構成されています。
(参考:KPMGコンサルティング セクター)
業界特化のセクターと、サービス分野特化のサービスラインという2種類に分かれている。階級はパートナー→ディレクター→シニアマネージャー→マネージャー→シニアコンサルタント→コンサルタント→ビジネスアナリスト。(コンサルタント/中途入社)
特に、DXやイノベーション領域への注力により、時代のニーズに応える専門性を構築しています。
DX等の知見やノウハウに強みがあるため、優位性が高いと思う。(セキュリティコンサルタント/中途入社)
2-2. 戦略から実行、そして定着まで。「伴走型支援」のリアル
KPMGの特徴は、戦略立案だけでなく実行・実装まで手掛ける「手触り感」のあるコンサルティングサービスにあります。転職先を検討する際においても、この点が魅力として挙げられています。
1.現職よりも収入がアップする
2.将来のキャリアにも役立つ幅広い経験、特にビジネスセクターにおいてプロフェッショナルとして活躍するための経験がつめる
3.戦略立案だけでなく実行・実装まで手掛けるため手触り感がある
この3点を重視した結果、戦略からITまで手掛ける総合コンサルが第一候補となりました。YouTubeで公務員から転職してコンサルになった方の動画を視聴し、影響を受けたことも理由の1つです。(業務プロセスコンサルタント/中途入社)
一方で、実際のプロジェクト内容については、下流工程やPMO案件が多いという「総合コンサルならでは」の現実的な声もあります。
案件としては下流案件が多く、企画等の上流工程でのコンサルティングがやりたい人には、あまり向かないかもしれない。(システムコンサルタント/中途入社)
IT全般のプロジェクトを担当する部門での採用となったため、幅広く経験できると考え入社しました。妥当ではあったと思いますが、PMO案件が大半であることと、希望しないプロジェクトへ配属される(断れない)ケースがあることも事実です。(システムコンサルタント/中途入社)
しかし、イノベーション推進については積極的な取り組みが見られます。
KITと呼ばれるイノベーション推進組織を作り、自らR&Dのような機能を有してソリューション開発を行っている。生産性や独自性を高め、時間単価ビジネスからの脱却をはかっているが、上手くいくかはまだ未知の状況。(セキュリティコンサルタント/中途入社)
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