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【2024年版】社員に聞いた | ベイカレント・コンサルティングの年収と評価制度のリアル

近年成長の著しい、日本を代表するコンサルティングファームの1つであるベイカレント・コンサルティング。2020年には平均年収が1,000万を超え、その後も右肩上がりが続いています。


本記事では、2024年に実施した社員への独自インタビューやONE CAREER PLUSに寄せられた5万件以上のクチコミをもとに、ベイカレント・コンサルティングの給与体系や評価制度を解説します。







ベイカレント・コンサルティングってどんな会社?


ベイカレント・コンサルティングは、1998年に設立された日系の総合コンサルティングファームです。主な業務領域は経営戦略、業務改革、人材戦略など多岐にわたりますが、その中でもとくにDX支援を軸とした案件に強みを持っています。


同社の近年の成長は著しく、2023年における売上収益は前期比32%増の761億円と、5期前の3.7倍に拡大しています。また、このような事業規模の急激な拡大に合わせ、コンサルタントの採用ペースも加速させています。






ベイカレント・コンサルティングのグレード別年収まとめ




ベイカレント・コンサルティングの年収は、各グレードごとに明確に設定されており、昇進に伴い大幅な年収増加が期待できます。


新卒や第二新卒で入社した場合は、アナリストからのスタートとなります。2年程度でコンサルタントになり、そこからさらに2~3年でシニアコンサルタントに昇進します。


中途で入社した場合は、経験によってスタートが異なります。一定規模以上の事業会社で経験を積んでいる場合はコンサルタントからスタートします。一方、コンサルタント会社での経験がある場合はシニアコンサルタントからのスタートとなります。


シニアコンサルタント以降は、プロジェクトマネージャー/パートナーロールとエキスパートロールに分かれます。エキスパートロールはシステム構築といった特定領域に特化した人材向けに用意されたものであり、グレードが別に設定されています。

1〜2割程度の社員がこのグレードに該当します。






ベイカレント・コンサルティングの各グレードの期待役割



※上図右側の出典:ベイカレント・コンサルティング企業HP

(https://www.baycurrent.co.jp/careers/growingenvironment/)



【アナリスト】年収500~700万円

具体的な指示に従ってアウトプットを出すことが求められます。上司からの具体的な指示に基づいてタスクを遂行し、何度かのレビューおよび具体的な指示があれば成果物を提出できることが期待されます。



【コンサルタント】年収700~900万円

大まかな指示のもとでアウトプットを出すことが求められます。上司の大まかな指示に基づいてタスクを遂行し、一回のレビューで成果を提出できることが期待されます。また、業務の進行管理を自主的に行い、自分のタスクを期限内に遂行できる能力が求められます。



【シニアコンサルタント】年収900~1,300万円

リーダーロールを担い、部下への教育や育成が期待されるようになります。また、マネージャーのレビューを一回程度で済ませ、クライアントに対して品質の高い成果物を提出できなければなりません。チーム全体のタスクを遂行し、QCD(品質・コスト・納期)を管理する能力が求められます。



【マネージャー】年収1,200~1,500万円

マネージャーはチームのタスクを提示し、クライアントとの折衝を行い、合意まで進めることが期待されます。


また、クライアントの部長以上に対して提示できる品質の成果物を納品し、プロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトマネジメントオフィス(PMO)として期限内に成果を達成することが求められます。さらに、営業貢献の数値的なKPI(重要業績評価指標)の達成が要求されるようになります。



【シニアマネージャー】年収1,400~2,000万円

求められる業務姿勢やコアスキルはマネージャーと概ね同等です。しかし、営業貢献に関する成果が、マネージャー以上に要求されるようになります。



【パートナー、エグゼクティブパートナー】年収1,900万円~

統括責任者として、重要クライアントの開拓・維持・拡大に注力します。クライアント経営層と関係を構築し、マネジメントや顧客貢献に対して責任を負い、高付加価値を推進する責任を持つことになります。


ベイカレント・コンサルティングにキャリア入社するなら押さえておきたいポイント


①IT系やSIerの経験者が多い

ベイカレント・コンサルティングは、様々な業界からのキャリア入社を受け入れていますが、特にIT系やSIer(システムインテグレーター)の経験者が多くなっています。

また、クレジットカード営業の経験者も多いようです。


金融系出身の社員もいますが、数としては少なめとなっています。


※ONE CAREER PLUSには以下のような転職事例が集まっていました


【IT系出身】




【その他業界】




※ベイカレント・コンサルティングへのキャリア入社についてもっと知りたい方はこちら




② 人間性も重視

同社は技術的なスキルだけでなく、人間性やコミュニケーション能力も重視しています。

ロジカルシンキングや問題解決能力が問われる面接が行われることは少なく、むしろ面接官との相性や、個人が持つ価値観や信念が重視されます。






ベイカレント・コンサルティングの評価基準と賞与・昇給・昇格


ベイカレント・コンサルティングでは、社員の評価は年に3回行われます。この内、夏季評価と冬季評価は賞与に影響する評価です。そして、年度末評価は昇格や昇給に直結する重要な評価となっています。


評価は大きく分けて2つの軸で行われます。1つは人事部門が行う定量評価、もう1つはプロジェクトの中での働きぶりを評価する定性評価です。いずれも、SからDまでの評価が付けられます。さらに、定量評価と定性評価の両方の結果を基に、総合評価がS〜Dでつけられます。



定量評価

定量評価は人事が行うもので、以下の3つの評価項目があります。達成率が100%でA評価となります。さらに、上の職位相当の実績があり、上司に評価されればS評価がつく可能性もあります


  • 【稼働実績】

プロジェクトに参加し、実際に稼働しているかどうかを評価します。アナリストやコンサルタントのKPIは90%以上とされており、稼働実績を満たしていない場合は、B評価以下となる可能性があります。各コンサルタントはキャリア担当と協力し希望のプロジェクトにアサインされることが重要となります


  • 【個人/マネジメント売上】

個人およびマネジメントの売上実績を評価します。例えば、シニアコンサルタントの年間個人売上目標は3,000万円、マネジメント売上目標は5,000万円以上です。


  • 【採用貢献】

採用活動への貢献度を評価します。



定性評価

定性評価は各プロジェクトのリーダーが行うもので、次のような評価項目があります。


  • 【クライアントバリュー】

クライアントに提供した価値を評価します。


  • 【業務姿勢】

仕事に対する姿勢を評価します。


  • 【会社貢献】

採用活動や研修の実施、レポートの作成など会社への貢献度を評価します。


  • 【減点行為の有無】

PC紛失やハラスメントなどの減点行為がなかったかを評価します。



この他、役割ごとに異なる評価項目も設定されています。マネージャー以下では「コアスキル」(企画力、推進力、資料作成力)が評価され、シニアコンサルタント以上では「教育・育成貢献」、マネージャー以上では「営業貢献」が評価されます。


定性評価は5段階で行われ、5が「大幅に期待値を超えている」、1が「大幅に期待値を満たしていない」となります。平均的に4がつけばA評価、3がつけばB評価となります



総合評価

定量評価と定性評価を基につけられますが、定量評価が重視される傾向にあります。賞与や昇給、昇格はこの総合評価に基づいて決定されます


賞与は総合評価に基づいて決定され、S評価であれば120%以上、A評価で110〜120%、B評価で100%、C評価で80〜90%が支給されます。一方、昇給幅については透明性が低くなっています。


また、昇格には年度末評価でA評価以上を取ることが必要となっていますシニアコンサルタント以上はマネジメント売上の目標が入るため、新規プロジェクトの提案等の活動も必要となり、A評価をとる難易度が上がります。






ベイカレント・コンサルティングの評価が高い人の特徴


評価される人の特徴としては、プロジェクトに積極的に参加し、高い稼働率を維持することが挙げられます


ベイカレント・コンサルティングでは、各コンサルタントに対してキャリア担当が付き、希望のプロジェクトがあれば調整を行います。コンサルタント自身が空いているプロジェクトを把握することはできず、キャリア担当を通して希望プロジェクトに応募する流れのため、稼働率を上げるためにもキャリア担当との関係性構築が非常に重要です。


さらに、個人売上やマネジメント売上の目標を達成し、リファラルの達成度が高いことも重要です。また、プロジェクトで成果を上げるだけでなく、部下を持ち新しいプロジェクトを立ち上げる能力も評価されます。その他、会社貢献度や業務姿勢についても評価され、減点行為がないことが求められます。


これらの評価項目を満たし、継続的に高いパフォーマンスを発揮することで、高評価を得ることが可能です。






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※本記事は、原稿作成の一部過程において生成AIを使用していますが、ONE CAREER PLUS編集部のエディターが編集・校正を行った上で公開しております。

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