どうも、外資系うさぎのちょこさんです。
ここ数年、「フリーランスのコンサルタント」という働き方を選ぶ人が一気に増えてきました。
SNSや転職エージェントの広告などでも、「現役時代より単価アップ!」、「自由な働き方!」といった魅力的な言葉を目にする機会も多く、気になっている方も多いのではないでしょうか。
一方で、フリーランスという選択肢が誰にとっても良いものかというとそうでもなく、働き方としての自由度が上がる一方で、会社員とは異なるリスクや制約も存在します。
実際にちょこさんもコンサル会社を立ち上げてプロジェクトを回していくときに、自社メンバーだけでは人手が足りず、フリーランスの方に一緒に働いていただくことも多いのですが、フリーランスとしてうまく活動を継続されている方には一定の共通点があるようにも思います。
今回は、そんな「フリーランスのコンサルタント」という働き方の実態と、フリーランスに転向してうまくいくケース、うまくいかないケースを整理し「フリーランスは自分にとって合理的な選択肢となりえるのか」を考えるための視点を一緒に考えていきたいと思います。
1.フリーランスという働き方の正体
1-1. フリーランス化のトレンドと市場の拡大
「フリーランスのコンサルタント」という選択肢がここまで広がっている背景として、コンサル市場が右肩上がりの成長を続け、企業からの課題解決支援のニーズも高まる一方で、大手ファームを中心とした未経験採用者の増加により品質への懸念や、コンサルフィーの高止まりなどで、増加するニーズに既存の大手ファームだけでは応えられなくなってきている、という事情があります。
大手ファーム側でも、コンサルタントの採用や育成が追い付いておらず、自社のコンサルタントと一緒に稼働するフリーランスを募集している、というシーンも業界の内側にいるとよく見えてきます。
特にDXや業務改革といった領域で、業務分析や業務設計を独力でこなしクライアント対応も任せられる即戦力人材を短期間で確保したいというニーズが強く、一定の経験を積んだうえで独立したフリーランス人材を活用する動きが広がっています。
1-2.フリーランスの働き方は2種類
フリーランスになると働き方が大きく変わる、というイメージを持ってしまいがちですが、実態としてはプロジェクトへの参画形態が変わるだけ、という側面もあります。
フリーランスの働き方には大きく2種類あります。
ひとつはクライアントとなる企業と直接契約し、フルタイムのプロジェクトメンバーとして、またパートタイムのアドバイザーとして参画するパターンで、ちょこさん自身も事業会社や大手SIerへ、新規サービス立ち上げのアドバイザーとして会議参加や壁打ちベースで出入りさせていただいていたりもします。
特にパートタイムのアドバイザーとしての参画には、コンサルタントとして一定以上の経験や知見を持っていることが前提となるため、フリーランスに転向してすぐにこのような働き方を目指そうとしても、そこには高いハードルがあります。
もうひとつは、コンサルファームやSIerが受注したプロジェクトに、メンバーの一人として参画するパターンです。
フリーランス向けのプロジェクトマッチングサービスやエージェント経由で紹介される案件の多くはこのパターンで、元請けとなるファームは大手、中堅、スタートアップいずれの場合もあり、コンサルファームのアサインの調整弁のひとつとして、フリーランスが活用されている、というのが現状です。
このパターンは、メンバークラスとしてシニアコンサルタント相当ポジションや、マネージャ相当ポジションなど、募集ポジションが幅広いものの、実態としてやっていることはファーム所属の頃と大きく変わらない、という側面もあります。
1-3.ファームから飛び出すことで大きく変わるもの
どちらのパターンの場合でも、ファーム所属のコンサルタントからフリーランスのコンサルタントとなり、大きく変わるものがあります。
最も大きな変化は、評価・育成・アサイン管理など、組織全体の大きなピラミッドの中で、中長期的なキャリア形成の支援を受ける機会がなくなることです。
「フリーランスになると単価が上がる」と言われる背景は、このような組織全体の管理や育成に関わるコストが不要になり、またアベイラブル時の人件費や、各種バックオフィスコスト、社会保険など、これまで見えないところで会社が負担していたリスクヘッジのコストがなくなり、その分が現金化された報酬として直接手元に入ってくるようになる、というわけです。
これを大きなリスクと捉えるか、単価アップだけでなく、組織に縛られない自由な働き方や、プロジェクトに入る時期と長期休暇を取る時期を自分の好みで調整したり、といったリターンの方が重要と考えるかは個々人のキャリア観やライフステージ事情にもよってくるため、フリーランスへの転向を目指す場合、まずはこのようなリスクとリターンが納得のいくものとなりそうか、万一の場合に備えたリスクヘッジ策はあるか、を考えることをおススメします。
ちなみに、自由な働き方と言っても、プロジェクトにアサインされている間は、会議やクライアント対応、場合によっては現場常駐での作業など、なかなか自分の裁量で決めることは難しくなることも多く、「何を求めてフリーランスになるのか」の言語化と求めるものの優先順位付けは欠かせません。
2.フリーランス化でうまくいくケース/うまくいかないケース
2-1.フリーランス化が「アリ」になる条件
あくまでちょこさんの身近で見てきた範囲の話となりますが、フリーランス化がうまくいっているケースにはいくつか共通点があります。
まず、自分が提供できる価値、つまり強みが明確であることです。
- 大規模なシステム導入案件のPMOができる
- AIを活用した業務改革の経験が豊富
- 特定業界の商習慣や法規制などに詳しい
といった具合に、特定領域における実務経験や、再現性のあるスキルがあり、「この案件ならこの人に任せておけば安心」と思われる状態になっていることが重要です。
そして、単価に見合うアウトプットを安定的に出せることです。
フリーランスは、ファーム所属のコンサルタントのように「育成前提でのアサイン」というものはなく、常に「単価に見合ったアウトプットを出せているか」を見られます。
一度入った案件で契約更新につなげられるかどうかも、パフォーマンスに波がなく、安定したアウトプットを出し続けられるかどうかにかかっています。
また、スキル以外の要素として、フリーランス専業ではなく、自分の事業を立ち上げたうえで、売上の複線化や現場経験の維持などの目的で、コンサルの仕事も続けているケースもあります。
本業側で得た知見をもとにフリーランスとしてのパフォーマンスを発揮し、フリーランスで得た経験を本業に活かしていく、というサイクルを作れている方はやはりフリーランスとしても安定した働き方ができているように見受けられます。
2-2.フリーランス化で厳しい結果になるパターン
逆に、うまくいかないケースも明確です。
典型的には、「会社にいるのが嫌だから」、「単価が上がるから」という理由だけで独立するケースです。
特に、シニアコンサルタント~マネージャーになりたての頃など、コンサルタントとしてプロジェクトを独力で回せる力量や経験が身についていないうちに独立してしまうと、その後もメンバークラスの期待値を超えたプロジェクトに参画することが難しくなります。
短期的には収入が上がっても、フリーランスとして一貫したスキルや経験を身につけられるようなプロジェクトに入り続けることは難しく、マネージャープロモーションに向けたチャレンジをさせてもらえる機会もなくなるため、自分の力のみでスキルと経験を身につけ、より上位の期待値のプロジェクトへの参画チャンスを狙っていくことになります。
会社という看板や、組織としての成長支援がなくなった状態で、自分単体で戦っていけるのか。
この前提が抜けたまま独立してしまうと、厳しい現実に直面することになります。
2-3.独立前に押さえておきたいポイント
独立前にまず確認すべきなのは、「いま外に出る理由があるか」です。
会社員としてまだ得られる経験が大きいのであれば、無理にフリーランスになる必要はなく、逆にすでに自分の得意領域が明確で、フリーランス市場に出ても一定の単価を狙え、案件獲得のルートも見えているのであれば、フリーランス化は十分に合理的な選択肢になりえます。
また、最初のプロジェクトが取れるかだけでなく、次の案件、またその次のプロジェクトにどうつなげていけるかも重要です。
フリーランスは、ひとつのプロジェクトに入って終わりではなく、契約更新、紹介、リピートを通じて信用を積み上げていく働き方です。
独立前には、想定単価、稼働率、案件の獲得ルート、生活資金、税務・社会保険などの実務面も含めて確認しておき、「もしうまくいかなかった場合でも元の業界に戻れる/一定期間は耐えられる」状態を作ってから動くことが、フリーランス化のリスクを下げるポイントとなります。
おわりに: キャリアにおける「リスク」をどう捉えるか、がカギ
フリーランスという働き方は、リスクが高いから避けるべきでも、自由で魅力的だからと安易に選ぶものでもなく、自分のキャリア観やライフステージをふまえ「どのリスクをとり、どのリスクを避けるか」という優先順位を徹底的に考えたうえで決断すべき選択肢です。
会社員でい続けることにもリスクはあり、フリーランスになってもまた別のリスクがあります。
重要なのは、それぞれのリスクやリターンの構造を十分に理解したうえで、この先の長いキャリア人生の中で、自分は何をやりたいのか、何ができるのか、と常に問いながら「今この瞬間の最適解は何か」を合理的に考えることです。
コンサルタントとしての一定の経験があれば、ファームを離れてフリーランスになったのち、ライフステージが変わったらまたファームに戻る、というキャリアの築き方もできます。
キャリアの選択肢が広がっている今だからこそ、短期的なメリットデメリットだけでなく、中長期的なリスクとリターンをよく考えて、自分のキャリアを自分でデザインしていく、というスタンスを持つことが必要です。
フリーランスという選択肢も、うまく使えばキャリアの自由度を広げる有力な手段になります。
勢いではなく、リスクとリターンを見たうえで、自分にとって納得感のある選択をしていきたいところです。
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