どうも、外資系うさぎのちょこさんです。
2025年のコンサル業界、本当にいろいろありましたね。
大手ファームの組織再編や社長交代、新興ファームのIPO、といったポジティブなものだけでなく、業界を揺るがす不祥事、訴訟、疑惑なども相次ぎ、あらためて「コンサルとはどうあるべきか」が問われた一年でもあったと思います。
生成AIの進化に合わせて、コンサルファームの中でも業務へのAI活用が一気に進み、コンサルタントの仕事のありかたも大きく変わりつつあります。
大手ファームで経験を積んだコンサルタントが新しくコンサル会社を立ち上げるケースも増えている一方、業界全体でみると、「経営コンサルティング」業における倒産事例が過去最多となる見込みなど、二極化も進んできた印象です。
それでは、1年の振り返りとして、ちょこさん的・2025年のコンサル業界重大ニュースを紹介していきたいと思います。
就活中、転職活動中の方など、これからコンサル業界へのチャレンジを目指す方々が、コンサル業界を立体的に捉えるヒントになるとうれしいです。
1.相次ぐ組織再編、ファームの「総合力」がカギに
2025年は、デロイト、KPMGにおける日本国内法人の組織再編が大きな話題になりました。
2025年12月にデロイトトーマツグループの3社を統合し、「合同会社デロイトトーマツ」として10,000人超となる巨大コンサルティング会社となりました。
これまでコンサルティング、M&A、リスクマネジメントとサービスごとに組織をわけていたものが単一の組織となることで、多領域の専門家が連携した統合的なコンサルティングサービスが提供できるようになります。
同じく2025年12月、KPMGは新たにKPMGアドバイザリーホールディングスを設立し、以下の7社に所属する5,000名のコンサルタントの連携を強め、M&Aやリスク対応などを含め、幅広な顧客対応の実現を目指す体制へと移行しています。
ちなみに、EYはこれに先駆けて2020年に組織再編を実施済みだったりします。
M&A支援を担うEYトランザクション・アドバイザリー・サービス、コンサルティング支援を担うEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングを統合し、EYストラテジー・アンド・コンサルティングを設立しています。
複雑化する顧客課題に確実に対応するため、コンサルファームには、組織全体の専門性を臨機応変に組み合わせたプロジェクトチームを組成することが求められていきます。
このような大規模プロジェクトの推進は、あらゆる領域の専門家を多数抱えているBig4やアクセンチュアといった大手総合系ファームが得意とするところです。
これから、Big4やアクセンチュアへの入社を目指す皆さんも、まずは目の前のプロジェクトのタスクを確実にこなせるようにロジカルシンキングや資料作成などの基礎スキルを早期に身に着け、大手ファームの醍醐味とも言える大規模プロジェクトに参画し、そのプロジェクト推進の手法を学び、自身の力とすることを目指していってください。
ちょこさんも、かつて大手総合系ファームに在籍していたときは、戦略、業務改革、テクノロジーなど複数のユニットからメンバーがアサインされる、100人を超えるようなプロジェクトに関与した経験もあるのですが、それぞれの専門家が自身の得意領域とするソリューションで課題解決に取り組む、まさに「総合系」ファームとしての戦い方なんだな、と強く実感したことは今でもよく覚えています。
組織再編によってキャリアの選択肢はより多様になっていきます。今後は、幅広い領域に柔軟に対応できる、フットワークが軽くキャッチアップの早い人材が重宝されていくはずです。
(参考)
2.続発する不祥事、コンサルの「信頼性」があらためて問われる年に
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