「BIG4」の一角を占めるPwCコンサルティング合同会社(以下、PwC)。「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」というパーパスを掲げ、世界的なコンサルティングファームとして高い知名度を誇ります。
しかし、その分、転職の難易度も高いと予想されます。「PwCへの転職を成功させるには、どのようなスキルが求められ、どんな対策をすれば良いのか」と考える方も多いでしょう。本記事では、ワンキャリア転職に寄せられた豊富なクチコミや選考体験談を基に、PwCの転職難易度、選考フロー、そして選考を突破するための具体的な対策を解説します。
1.PwCコンサルティングへの転職の難易度は
PwCの転職難易度は「高い」といえます。キャリア採用は、即戦力としての活躍が求められる「部門別採用」が基本です。ポテンシャル採用の側面が強い新卒とは異なり、現時点でどれだけの実践的なスキルを持っているかが評価の大きな軸となります。
そのため、ビジネススキルはもちろん、前職での具体的な案件内容や専門領域への深い理解度が重視されます。
一方で、コンサルティングの経験がなくても、特定の業界における知見が豊富であれば採用基準を満たす可能性があります。面接では、応募者の希望部門よりも、ファーム側が判断した適性部門での選考が優先されることもあり、自身の専門性がどのポジションにマッチするかすり合わせが行われます。
2.PwCコンサルティングの選考フロー
ワンキャリア転職に寄せられた選考体験談によると、PwCのキャリア採用における基本的な選考フローは以下の通りです。
書類選考 → 面接(2〜3回) → 内定
ただし、選考体験談によれば、場合によっては面接が4回実施されるケースも見られます。
また、PwCの選考で特徴的なのが「リファレンスチェック」の存在です。選考の終盤、最終面接の前後で、前職の上司などに経歴や実績を照会するリファレンスチェックが行われることがあります。事前に信頼できる推薦者を見つけておくと、スムーズに対応できるでしょう。
人事から志望動機や略歴を聞かれた上で、リファレンスチェックの実施について説明を受けた。
別途、現職の同僚2名に所定の形で、私の人となり等を回答していただき提出した(2024年12月 内定)
3.PwCコンサルティングが求める人物像・必要なスキル
PwCでは、グローバルで統一された評価制度が確立されており、その基準は面接においても応募者の評価に用いられます。評価基準の一つに「PwC Professional」というフレームワークが重視される傾向にあります。
マネージャー以上の役職になると、これらのスキルに加え、チームのパフォーマンスを最大化するリーダーシップや、クライアントとの強固な関係を築く管理能力が求められます。
3-1.選考で重視される経験・スキル
PwCのキャリア採用では、即戦力性が重視されるため、特定の領域での専門性が高く評価されます。
特に近年は、DXの潮流を受けてテクノロジー関連の業務経験を持つ人材の需要が高まっています。SIer出身者やソフトウェアエンジニアなど、システム開発の上流から関わった経験は大きなアピールポイントになるでしょう。
また、会計系ファームを起源に持つことから、会計事務所や金融機関などで培われたファイナンス領域の専門性も高く評価されます。もちろん、他のコンサルティングファーム、特にBIG4内での転職も活発に行われています。
3-2.実際の転職事例
実際にPwCへ転職した方は、どのようなバックグラウンドを持っているのでしょうか。ワンキャリア転職に寄せられた転職事例の一部をご紹介します。
【IT業界出身】
- TIS(インフラエンジニア)→ PwCコンサルティング(セキュリティコンサルタント)
- 日本ヒューレット・パッカード(SE)→ PwCコンサルティング(業務プロセスコンサルタント)
- ワークスアプリケーションズ(システムコンサル)→ PwCコンサルティング(コンサルタント)
【コンサル出身】
- アビームコンサルティング(システムコンサルタント)→ PwCコンサルティング(システムコンサルタント)
- アクセンチュア(パッケージ導入コンサルタント)→ PwCコンサルティング(業務プロセスコンサルタント)
- デロイト トーマツ コンサルティング(業務プロセスコンサルタント)→ PwCコンサルティング(業務プロセスコンサルタント)
【その他】
4.PwCコンサルティングへの転職を成功させるためのポイント
選考体験談を分析すると、PwCの面接にはいくつかの特徴的な傾向が見られます。これらを理解し、事前に対策を練ることが転職成功の鍵となります。
4-1.面接でよく聞かれる質問例と答え方
PwCの面接では、コンサルタントとしての基礎能力を測るための定番の質問が多く投げかけられます。ここでは、特に重要な3つの質問を解説します。
質問1:「サーフィン市場の売上規模を推定してください」
これは「フェルミ推定」と呼ばれる、論理的思考力を測るための問題です。PwCの面接では、応募者の趣味や職務経歴に関連したお題が出されることが多いようです。
質問2:「これまでの職務経験を教えてください」
この質問では、「Technical and Digital」の観点から、応募者の専門性やスキルが評価されます。
質問3:「転職理由を説明してください」
頻出の質問ですが、ここでは「Whole Leadership」の観点と結びつけて回答できるかがポイントになります。
それぞれの質問への回答例はこちらの記事をご覧ください。
4-2.選考体験談から読み解くおすすめの事前対策
最後に、選考体験談から見えてきた、PwCの転職を成功させるための具体的な対策を4つご紹介します。
1. ケース・フェルミ対策は必須
部門や面接官によって実施の有無は異なりますが、「準備しておくに越したことはない」というのが多くの通過者の共通認識です。
ケース面接の対策は必須。市販の参考書や、ネット上の教材程度で十分だが、短い時間で理論武装できるよう訓練するべき(2025年04月 最終選考落選)
2. 逆質問を5つ以上用意する
PwCの面接では、面接時間の半分以上が逆質問の時間になることも珍しくありません。
単なる疑問解消ではなく、自身の仮説や企業研究に基づいた質問をすることで、志望度の高さや思考力の深さをアピールする絶好の機会と捉えましょう。
時間の3/4が逆質問となるため、準備はしておいた方が良い(2016年10月 内定)
3. 「STAR」を意識して経歴を整理する
過去の経験を話す際は、STAR(Situation:状況、Task:課題、Action:行動、Result:結果)のフレームワークを意識すると、初対面の面接官にも分かりやすく、論理的に伝えることができます。
自分では話せているようでも、初めて話を聞く相手からするとよくわからないと思われることもある。そのため、話の構造を整理しわかりやすく話すことを意識する。
また、自分の経験等はSTARを意識して話す。
S(Situation):過去の状況について
T(Task):その時の課題は何か
A(Action):どういう行動を取ったか
R(Result):その結果は
(2020年01月 内定)
4. 「Why PwC?」への明確な答えを持つ
BIG4をはじめとする競合ファームとの違いを明確に理解し、「なぜPwCでなければならないのか」を自身の言葉で語れるようにしておくことが極めて重要です。
Big 4コンサルティングファームのうち、何故PwCコンサルティングを選んだのかを論理的に説明できることが望ましい(2018年01月 内定)
5. コンサル転職を目指すなら
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