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アクセンチュアの強みは?社員の声をもとに、他社との違い・働く魅力を徹底解説

言わずと知れたグローバル巨大コンサル——アクセンチュア。そのネームバリューは抜群ですが、「他社と何が違うのか」「なぜここまで成長を続けられるのか」をご存知でしょうか?


本記事では、ワンキャリア転職に集まる数百件の社員・元社員のリアルなクチコミをもとに、アクセンチュアの圧倒的な強みと独自性を徹底解剖します。


目次


1. そもそも、アクセンチュアとは?


1-1. アクセンチュアの会社概要


アクセンチュアは、経営コンサルティング、テクノロジーサービス、アウトソーシングを三本柱とする総合・ITコンサルティング企業です。


アクセンチュアは、世界約50カ国に拠点を持つグローバル企業として圧倒的な存在感を誇ります。グローバルでは約75万人、日本法人だけでも約2.5万人の従業員を擁しており、世界最大級の総合コンサルティング企業としてプレゼンスを発揮しています。




1-2. アクセンチュアのコアバリュー


アクセンチュアの企業文化を理解する上で重要なのが、6つのコアバリューです。これらの価値観が、同社の行動と意思決定の指針となっています。


同社の公式HPではコアバリューを以下のように定めています。


クライアント価値の創造
私たちは、クライアントのハイパフォーマンスを支援し、「最も信頼されるパートナー」を目指す。共に悩み、汗をかく。ニーズに機敏に対応し、未来をも提示する。真摯で誠実な想いで信頼を醸成し、期待を超えるバリューを生み、永続的な関係を築く。

ワン・グローバル・ネットワーク
私たちは、地球の裏側の仲間の知恵も借りられる。国境や地域を越えた連帯、協力、情報収集能力を活かし、クライアントの活動を世界のあらゆる場所で支え、成功に導く。

個人の尊重
一人ひとりの価値観、仕事の進め方やキャリア・ライフステージは多様でいい。異なるもの同士が、互いを信じ、それぞれの違いを受け入れ、弱みを補いあう。個の強みや個性を最大限に発揮できる文化・環境を育み、組織の推進力に昇華する。

ベスト・ピープル
アクセンチュアは、多様性で勝負する。異なる背景を持つ個人同士が、協力し、切磋琢磨し、支え合い、お互いの成功や成長を喜び合う。社会のあらゆる人々から、「最高の職場」と評価され、人材を惹きつけ続ける。

インテグリティ
堂々と、誠実に振る舞い、信頼を築く。信じることを正確に伝える努力を惜しまず、言行を一致させ、行動に責任を持つ。

スチュワードシップ
私たちは、次世代をも見据えて行動する。一人ひとりが会社へのオーナーシップ意識を持ち、より良くより強いアクセンチュアを育み、人材を育成する。そして何よりも、次世代のために、私たちのミッションである「人々の生き方や世界の仕組みを進化させ、より良い方向へ導く」を実現する。

(出典)倫理とガバナンス | アクセンチュア




1-3. アクセンチュアのビジネス領域


アクセンチュアは「ストラテジー&コンサルティング」「テクノロジー」「オペレーションズ」「インダストリーX」「ソング」の5つの領域を展開しています。


また、近年のアクセンチュアの急成長は目を見張るものがあります。日本法人では過去11年連続で2桁成長を続けており、11年で社員数は5倍以上に拡大しています。(*)


最先端テクノロジーを取り入れた研究開発にも力を入れており、最先端の技術をクライアントに提供することで、ただ単にビジネス的な成功だけでなく持続可能な社会の実現にも貢献していくことを目指しています。


(参考)アクセンチュアがどんな会社か、もっと知りたい方はこちら


(*アクセンチュア|ワンキャリ企業説明会|コンサル業界におけるアクセンチュアの強みとは?)






2. アクセンチュアの強みと独自性


ここからは、ワンキャリア転職に集まるアクセンチュア社員・元社員のクチコミデータからわかった、同社の強みを見ていきます。アクセンチュアの強みは以下の3点にまとめられます。





2-1. デジタル・IT領域での圧倒的な存在感と先進性


アクセンチュアの最大の強みの一つは、デジタル・IT領域における圧倒的な存在感です。コンサル業界の中でもいち早く、デジタルやIT分野に積極的に投資してきたため、「デジタル=アクセンチュア」という業界内ポジションを確立しているとの声が目立ちます。


ワンキャリア転職には以下のような声が寄せられています。


早くからデジタルに人とお金を投資してきた結果、業界内でもデジタル=アクセンチュアというポジショニングを確立した点は素晴らしい”(経営コンサルタント/中途)


デジタルやAI分野の強化など、時代の潮流を読み事業形態を変えていく柔軟性がある企業”(テクノロジーコンサルタント/中途)


DXやAIの分野では積極的に案件を獲得できており、デジタル分野での展望は明るい”(M&Aコンサルタント/中途)


ITやBPOといったケイパビリティが非常に強力”(戦略コンサルタント/中途)




2-2. 幅広い・一気通貫型のケイパビリティとスケールの大きさ


アクセンチュアの特徴は、コンサルティングのみでなく、システム導入やデジタル、BPO、デザイン領域までカバーし、「戦略策定→実行→運用」と上流から下流まで全てを一社で完結できる点にあります。


クチコミでも、その幅広いケイパビリティが評価されています。


上流から下流まで幅広い範囲でコンサルティングを実行できている会社は他にあまりないと思う(マネジメントコンサルタント/中途)


手がけていないビジネスがないくらいに広い範囲をカバーしており、人員も豊富(業務プロセスコンサルタント/中途)


IT・ビジネスの戦略〜保守・運用といったことは勿論、デザインやモノ作りといったクリエイティブなニーズにこたえることにも力を入れており、とりあえずアクセンチュアに相談しておけば、、、という状態を作りつつある(パッケージ導入コンサルタント/新卒)


事業領域&人員拡大を続けており戦略案件獲得→戦略で描いたことを実行→運用等のサービスを一貫して提供できており、今後はその高度化を図っていくものと思われる(業務プロセスコンサルタント/中途)




2-3. グローバル規模のプレゼンスと変化適応力、イノベーション志向


世界中でサービスを展開するアクセンチュアは、定期的な組織改編やトレンドに俊敏に対応する力、変化への適応力も高く評価されています。


グローバルな展開力と変化適応力については、以下のようなクチコミが寄せられています。


グローバルを基盤に、新しい会社との協働を推進しながら会社の幅をどんどん広げています。古い体制や考えから抜け出せない総合コンサル他社とは一線を画していると思います。(システムコンサルタント/中途)


2,3年に一度組織がガラリと変わる。これは時代の半歩先に対応するためと感じ、非常に先見性や対応力があると感じる(ITコンサルタント/新卒)


PJの豊富な事例とグローバルレベルでの知見共有が徹底されている点は同業他社とくらべても評価できるポイントと感じる(パッケージ導入コンサルタント/中途)


国内で圧倒的なプレゼンスを誇っており、数年は安定して高い利益を見込めると思う”’(システムコンサルタント/中途)






3. 競合他社との違い・比較


ここからは、アクセンチュアとよく比較されるBIG4などの総合コンサルティングファームや、戦略コンサルティングファーム、SIerとの違いについて、クチコミをもとに解説していきます。


3-1. 総合コンサルとアクセンチュア違い


アクセンチュアと、BIG4などの他の総合コンサルティングファームとの最大の違いは、IT・デジタル領域における圧倒的な強さと俊敏性にあります。


実際のクチコミでは、以下のような差別化要因が挙げられています。


他の総合コンサルティングファームと比較しても、競争上優位に立っていることが窺える。(システムコンサルタント/中途)


コンサル×ITの軸では他社の追随を許さないと思います。(システムコンサルタント/中途)


デジタル化にいち早く取り組んでおり、その領域においては他の追随を許さないほど圧倒的に進んでいる。(業務プロセスコンサルタント/中途)


コンサル業界ではいまDX関連の案件が非常に伸びており、その中でもアクセンチュアは頭ひとつ抜けて強い(戦略コンサルタント/中途)




3-2. 戦略ファームとアクセンチュアの違い


戦略コンサルティングファームとの違いは、「戦略〜実行〜運用」まで一気通貫できる実行力・IT力にあります。 戦略専業ファームは「絵(戦略)」を描くまでが中心ですが、アクセンチュアは実際に実行・運用・定着まで巻き取る体制と実績があります。


具体的なクチコミとして、以下のような声があります。


戦略策定から実行まで行えるという点で唯一といっていいポジションを築いている。(戦略コンサルタント/中途)


従来のコンサル案件のように戦略系のみの案件だけではコンサルとしての価値を出すのが難しくなってきていることも、この会社にとっては追い風。(M&Aコンサルタント/中途)


戦略にとどまらずオペレーション、テクノロジー、セキュリティ、インタラクティブなど、幅広い分野を網羅している(システムコンサルタント/中途)




3-3. SIerとアクセンチュアの違い


SIerとの違いは、「戦略・上流工程からの一気通貫型支援」にあります。SIerは下流(受託開発・システム構築業務)が中心ですが、アクセンチュアは戦略策定・新規事業企画などからタッチし、実行・運用・改善も担います。


以下のクチコミが、この違いを明確に示しています。


SIerに比して単価が高く、下流案件を行うためどこまで差別化ができるかが肝と考える。クライアントの経済事情に左右されるビジネスではある(システムコンサルタント/新卒


コンサルのみでなく、自らインプリまでできるケイパビリティ―が大きな競争優位性を生んでおり、当分は先行きに大きな不安はないと思われれる(戦略コンサルタント/中途


ITやDXという言葉は昨今どこでも聞きますが、システムを導入・自動化するだけでなくそれらの力をどのように使いこなしていくかをどんどん開拓していく会社ではないのかなと思います。(パッケージ導入コンサルタント/新卒)






4. アクセンチュア出身者の転職市場での評価


アクセンチュアの卒業生は多方面で活躍をしており、一般的に仕事の基礎体力や変革推進力といった点で「アクセンチュア出身者の市場価値は高い」とされています。


彼らは、転職市場で具体的にどのような評価を受けて、どのような転職をしているのでしょうか。キャリアのフェーズや本人の志向性によっても評価されるポイントや年収変化は異なるため、具体的な転職事例をもとに解説していきます。


4-1. メンバー層の転職実態


メンバー層(アナリスト、シニアアナリスト、コンサルタント、アソシエイトマネージャークラス)では、幅広い業務経験や基礎的なビジネススキルが高く評価されています。


具体的な評価ポイントとして、プロジェクト推進能力・ドキュメンテーション・業界横断的な提案力が強みとなっており、クライアントワークを通じた調整力・タフさ・泥臭い現場力も認められています。


実際のクチコミでは、以下のような転職動機や評価が見受けられました。


<コンサルタント職への転職>

コンサルから領域を変えての転職だったため、基本的なコンサルスキルやキャッチアップ力があることを、事例とともにアピールできた(アクセンチュア→デロイト)


新規事業や事業開発は初めての挑戦であったが、コンサルティングという面では同じであったため、基礎力があることをアピールできるといった面で役立った。(アクセンチュア→FLUX)


<営業系職への転職>

前職のアクセンチュアで培ったマネジメントコンサルティングのスキルは日本M&Aセンターでの業務に即活用できた。また、大手クライアント向けに培ったプレゼンテーションやプロジェクトマネジメント能力も、クライアントとの交渉や案件推進において非常に役立った。(アクセンチュア→日本M&Aセンター 法人営業)


クライアントワーク、伴走支援スキル全般です。売る商品を持たないコンサルは、「自分」が商材だったので、いかに自分が介在価値を出すかということに思考を全振りしていましたが、それが現在でも十分生きています。(アクセンチュア→ユーザベース カスタマーサクセス)


<事業開発職への転職>

アクセンチュアにおけるクライアント折衝、ラーニングシステムの業務要件定義等、プロジェクトベースの仕事の進め方・勘所(アクセンチュア→10X 新規事業企画・事業開発)


年収変化については、 年収変化は上昇パターンが目立ち、特にコンサル→コンサル(特にデロイト、PwCなど大手同業他社)への転職ではほぼ確実に100万円~200万円のベースアップ例があります。




4-2. マネージャー層以上の転職実態


マネージャー層(マネージャー、シニアマネージャー、ディレクター)以上では、仕事の基礎力に加え、大規模プロジェクトの統括経験や複数業界への横断的な提案・変革推進能力が極めて高く評価されています。


経営企画や経営戦略、事業企画など、"経営に直結する"ポジションへの転職実績が多数あり、「計画策定から実行までやり抜く」「全社・グローバル視点で戦略立案」「マネジメントやP/L責任」など本格的な経営ライン仕事へ携われる転職先を志向する傾向があります。


経営戦略の専門家として様々なグローバル企業の中期経営計画、ターンアラウンド計画、PMIなどに助言をしてきたため、自分自身に戦略の立案や実行のノウハウが溜まっている。例えば、ある国で大統領が変わることによる企業への影響なども以前に同様のプロジェクトを経験しており、スムーズに対応、影響やリカバリープランを練ることができた。(アクセンチュア→ AGC 経営企画)


コンサルでの経験は役立っている。特に戦略立案、BPR、DD、営業部署のマネジメント等のPJに関わった経験は、関係会社のPF管理や社内の他部署に対するアドバイスをする際に活かせている。(アクセンチュア→三井物産 事業企画)


ハイスピードで、論点を特定し、優先度をつけて施策を立案すること。組織づくりに必要な経営管理および人材管理の知識。(アクセンチュア→Ubie 経営企画)


年収面では、年収アップのパターンが多数ですが、実力次第・転職先次第で横ばいも見られます。特に同業大手ファーム間移動、もしくは企業内の経営企画職などでは1,250~2,500万の高額レンジが並んでいます。






5. 社員の声にみるアクセンチュアで働く魅力


先述の通り、アクセンチュアはコアバリューの中で、「社会のあらゆる人々から、「最高の職場」と評価され、人材を惹きつけ続ける。」ことを掲げています。実際に働く社員はアクセンチュアの職場環境にどのような魅力を感じているのでしょうか。


ワンキャリア転職に集まる、クチコミをもとに傾向を解説していきます。


5-1. オープンでフラットなコミュニケーション文化


アクセンチュアで働く魅力の一つは、「Think straight, Talk straight」に象徴されるオープンでフラットなコミュニケーション文化です。多くのクチコミから、立場や年次を問わず意見を述べやすい、オープンでフラットな風土が見て取れます。


職位に関係なくものが言える、風通しのよい環境であると思う。コンサルタントクラスで入社した際、今思えば的外れなことも多く言っていたが、クライアントとのコミュニケーション方針や、報告書に対してのコメントを丁寧に聞いて成果物に反映していただいた。(業務プロセスコンサルタント/中途)


トークストレートという文化があり、入社してすぐの社員でも役員クラスに対して意見を率直に伝えることが求められる。(戦略コンサルタント/中途)




5-2. 多様性・実力主義・柔軟な働き方の共存


社員のバックグラウンド・価値観の多様性を受け入れる文化と、実力や成果を重視するフェアな評価が大きな特徴です。また、ワークライフバランスや働き方改革、柔軟な勤務体系への取り組みも多く見られます。


様々な価値観が共存するという社風があり、風通しがとても良いと思います。全ての意見が採用されるわけではないが、良い安い環境であり頑張った分だけ評価してもらえていると思います。(法人営業/中途)


やることをやっていればとやかく言われることはない、柔軟かつ実力主義な風土。その分、アウトプットの質については厳しくみられる傾向が強い。(戦略コンサルタント/中途)




5-3. コンプライアンス重視・サポート体制の充実


規模拡大や多様な人材の受け入れに伴い、コンプライアンスへの意識が非常に高く、セクハラ・モラハラ等にも厳しい環境が整備されています。相談ルートや教育研修が整備され、またチームで助け合う風潮、キャリアやアサインの相談がしやすくサポート体制も厚いのが特徴です。


コンプライアンスはかなり守っている印象がある。ホームページにもうたってあります。外資系の会社ですが、そこまで外資系のガツガツの雰囲気はありません。(システムコンサルタント/中途


キャリアカウンセラーや人事担当が付き非常にアサインやキャリアについて相談しやすい雰囲気を感じた。部門や会社全体でも定期的にイベントがあり一丸となるカルチャーがある(システムコンサルタント/新卒




5-4. 他コンサルティングファームとのカルチャー比較


いくつかのクチコミでは「日系大手より自由度・風通しが高く、純外資系PEファンドや投資銀行のような厳格なUp or Out(実力主義オンリー)とは異なり、バランスのとれた社風」との比較が見られます。


日系大手と完全実力主義(外資系PEファンドや外資系投資銀行)との中間のイメージ。(M&Aコンサルタント/中途)


いわゆる外資系といって想像するような冷たい雰囲気はない。困ったときは親切に助けてくれるし、チームで問題を解決していく社風が整っていると思う。(システムコンサルタント/中途)


外資系はメリトクラシーなイメージがあったのですが、バディやパープルリードなど、本当にたくさんサポート体制があり、良い意味でギャップがありました。(戦略コンサルタント/中途)






6. アクセンチュアについてもっと知りたい方へ


ワンキャリア転職では、クチコミデータやオリジナル記事、動画など様々な角度でアクセンチュアに関する情報を発信しています。アクセンチュアについて、深く知りたい方はぜひ以下もご覧ください。


▼アクセンチュアについて動画で学ぶ


▼選考対策の情報を知る


▼アクセンチュアからのネクストキャリアの事例を知る










7. ワンキャリア転職のご紹介


ワンキャリア転職は「次のキャリアが見える」転職サイトです。これまで可視化されていなかったキャリアに関するクチコミデータが25,000件以上掲載されています。


どの企業からどの企業へ転職したのかという転職体験談や、転職の面接で実際に聞かれた質問がわかる選考体験談、企業ごとの年収や福利厚生に関するクチコミなど、転職時の情報収集から面接対策までワンキャリア転職だけで行うことができます。






ワンキャリア転職編集部

次のキャリアが見える転職サイト「ワンキャリア転職」の編集・リサーチチームです。 ▼公式X:https://x.com/ocTenshoku

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