近年、日本企業のDX推進や経営課題の複雑化により、コンサルティング業界への転職ニーズが急速に高まっています。
高年収や成長できる環境に魅力を感じてコンサル転職を検討する人は増加していますが、その一方で、転職後に後悔する人も少なくありません。
結論、コンサル転職で後悔する人に共通するのは、「目的が曖昧なまま転職してしまうこと」です。
本記事では、ワンキャリア転職に集まる500件以上の膨大なリアルデータをもとに、コンサル転職でよくある失敗例や後悔の理由を徹底解説し、転職成功のためのポイントをお伝えします。
この記事を読めば、あなたが「コンサルに転職するべきか/するべきでないか」が判断できるようになります。
- 1. コンサル転職で後悔する人が多い理由
- 1-1. 入社後に後悔した理由トップ5
- 1-2. 具体的なファーム別のクチコミ
- 1-3. コンサル転職でよくあるギャップ・ミスマッチ
- 2. 後悔しやすい人の特徴・向かない人とは
- 2-1. 向いていない人/後悔する可能性が高い人の共通点
- 2-2. 逆に成功する人の特徴・向いている人
- 3.【転職前チェック】コンサル転職で後悔しないための判断軸やポイント
- 3-1. コンサル転職する前に考えるべきこと
- 3-2. コンサル転職に迷った時のチェックリスト&体験談
- 4.【転職後の未来】コンサル転職で得られることやキャリアアップ事例
- 4-1. コンサル転職で得られたこと・良かった点
- 4-2. 実際のコンサル転職者の声
- 5.まとめ
- 6.コンサル転職を目指すなら
- ワンキャリア転職のご紹介
1. コンサル転職で後悔する人が多い理由
ワンキャリア転職に蓄積された膨大なクチコミデータを分析すると、コンサル転職で後悔する人には以下の共通パターンが浮き
彫りになります。
1-1. 入社後に後悔した理由トップ5
- IT/システム系や下流案件配属へのギャップ
- 希望と異なるアサインや配属(希望部署/案件に行けない)
- 給与・昇給・賞与・残業代など金銭面への不満
- ワークライフバランス/ハードワーク(日々長時間労働・休みが少ない)
- 成長/経験の頭打ち感、専門性が身につかない実感
1-2. 具体的なファーム別のクチコミ
〈総合コンサル〉
入社理由について、事業家になりたかったため経営コンサルとして様々な業界の日本企業を実行力を持って支援できると考えて入社した。(中略) 妥当性について、様々な業界の日本企業と関われたためその点相違なかった。一方でプロジェクトはIT/業務関連しかなかった。(中略)また経営をしっかり学んで語れる人がプリンシパルの数だけいるか
と言ったらそんなことは無いと思う。(アビームコンサルティング/業務プロセスコンサルタント)
〈戦略コンサル〉
ある程度の激務であり増収傾向にある会社であったが、転職後の昇給はほぼなかった。年収アップには等級に応じたコンピテンシーや定量目標の達成が条件となるが、前者は組織貢献を強く求められるため、案件対応の中でピープルマネジメントに追われる。(マッキンゼー・アンド・カンパニー/法人営業)
ファーム内でのキャリアパスのオプションを事例ベースで知っておきたかった。初期はどういったケースであっても学びは多い一方で、多少なりとも社内組織・チームの”色”が付いていくため、自分にあった社内キャリアパスを模索する上でも予めオプションは具体的に理解しておきたかった。(ボストン コンサルティング グループ/コンサルタント)
〈BIG4〉
柔軟な働き方が可能とはいえ、繁忙期は深夜や休日対応も避けられず、ワークライフバランスの確保が難しい時期もあります。裁量がある分、自己管理力が強く求められます。(デロイト トーマツ コンサルティング/戦略コンサルタント)
特に特徴的なクチコミとして、戦略・経営系コンサルを期待して入社すると、実際にはIT導入やシステム系の案件が多く、希望する業務に携われないという現実があるとのことです。特に総合コンサルに入社する場合は気をつけておいた方が良いと言えます。
共通パターンとしては、以下の傾向が顕著に現れています。
1. 「経営視点のアドバイス」憧れが現実(IT/SI/下流)に崩れる
コンサルの花形=戦略や上流というイメージで入るが、実態はIT導入や業務改善(下流寄り)が多いというパターンです。この場合、「経営者視点をつけたい」「経営アドバイスをしたい」という思いがなかなか実現しないと感じるようです。
2. 配属・アサインは、「外部要因」主導となるケースもある
コンサル転職において、「プロジェクトガチャ」の問題は避けて通れません。希望する分野より、会社都合・営業都合・スキルやタイミングで決定することも多くあるため、必ずしも希望が通るわけではないという心構えが必要です。
3. 成長=激務、自己責任・社内競争に疲弊
コンサルタントは、クライアントからの高い要望に応え続ける必要があるため、ハードワークとなりがちです。仕事量に加えて、実力主義で評価される環境であるため、社内での競争にプレッシャーを感じて燃え尽きる人も一部いるようです。
1-3. コンサル転職でよくあるギャップ・ミスマッチ
ワンキャリア転職に寄せられた入社後のギャップのクチコミをみると、以下のようなミスマッチが特に多く発生していることがわかりました。
・案件(プロジェクト)内容・アサインの現実
どのようなタイプのプロジェクトがどのくらいの割合で存在するのか知りたかったです。プロジェクトによって得られるスキルや規模、ドメインが全く異なるのですが、自分の意思でプロジェクトを選べないことが多いためです(野村総合研究所/アプリケーションエンジニア)
戦略案件や経営寄り案件への期待に対し、IT・業務改善・SIer系案件の比率が高い現実があります。特にBIG4、アクセンチュア、ベイカレント、アビームをはじめとする、総合系ファームではこの傾向が多く見受けられました。
・仕事量・働き方・残業など実態
プロジェクト納期や顧客都合で「部署やPJで残業がゼロから月100時間まで激変」「繁忙期に土日を潰し深夜まで対応」等、個人裁量や希望だけではコントロールできない過酷さがしばしば発生します。
さらに・・・



