アクセンチュア社の出社回帰のニュースを受け、自身の働き方を見直す機会となった方も少なくないだろう。
コロナ渦で定着したリモート前提の働き方に対して、ハイブリッドや出社回帰など各社調整をかけ始めている。
本記事では、ONE CAREER PLUSに寄せられた転職体験談を分析し、「働き方」のテーマで転職パターンをまとめた。
1: 働く場所
2: 労働時間の柔軟性
3: 働き方と年収の両立
3つのパターンについて、具体的な事例を交えながら解説する。
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- 1:働く場所の柔軟性を重視した転職事例
- パターン1:全国転勤のある企業から、勤務地限定の企業へ
- パターン2:出社中心の職場から、リモートワーク可能な職場へ
- 2:労働時間の柔軟性を重視した転職事例
- パターン1:コンサルティングファームから、監査法人への転職
- パターン2:突発業務の多い職種から、定型業務の多い職種へ転職
- パターン3:自分の裁量で働ける企業への転職
- 3:働き方の柔軟性を確保しつつ、年収維持/増加に成功した事例
- パターン1:スキルを活かしてリモートワーク可能な高年収ポジションへ転職
- パターン2:働く時間を柔軟にしながらもインセンティブ制度で年収アップ
- パターン3:第二新卒として伸びている業界や高年収業界へ転職
- まとめ
1:働く場所の柔軟性を重視した転職事例
ONE CAREER PLUSに投稿された転職体験談を見てみると、「働く場所」を重視した転職では、結婚をきっかけに全国や海外への転勤を前提とした働き方を見直す声が見られた。
また、「家庭の事情による引っ越し」や「オフィス出社回帰の動き」などを理由に、転職を検討する人も確認されている。
そうした方の転職先には、大きく2つの傾向が見られる。
パターン1:全国転勤のある企業から、勤務地限定の企業へ
転勤の可能性がある大手企業や全国展開の企業から、勤務地が限定されている企業へ転職するパターン。特にライフイベント(結婚、子育て、介護など)を機に、「特定の地域で腰を据えて働きたい」と考える方が勤務地限定企業へ転職するケースが多く見られる。
▼該当する転職事例▼
パターン2:出社中心の職場から、リモートワーク可能な職場へ
取り扱う商材や対応する顧客によって、リモートワークのしやすさには違いがある。実際、業務の特性上在宅勤務が難しい銀行などから、ITサービスを提供する企業への転職が確認されている。
▼該当する転職事例▼
なお、LINEヤフー社においても、フルリモートを可能としていた制度を改定し、2025年4月以降はカンパニー部門に所属する社員は原則週1回の出社、カンパニー部門以外(開発部門、コーポレート部門等)に所属する社員は原則月1回の出社を求めている。
(出典) LINEヤフー、「LINEヤフー Working Style」をアップデート
2:労働時間の柔軟性を重視した転職事例
ONE CAREER PLUSに投稿された転職体験談を見てみると、「プライベートの時間」を重視した転職に関しては、転職を考えたきっかけとして、「平日深夜や休日にも及ぶ激務で体調を崩した」や「出産を機に子どもとの時間を確保したい」といった声が確認された。
そうした方の転職先には、大きく3つの傾向が見られる。
パターン1:コンサルティングファームから、監査法人への転職
例えば、コンサルティングファームから監査法人へ転職するケースがある。
監査法人では、決算期に合わせて監査業務を行うため、繁忙期(例:3月決算後)と閑散期がはっきりしており、スケジュールが読みやすいのが特徴だ。その結果、比較的ワークライフバランスが取りやすい傾向がある。
また、コンサルティングファームがクライアントの利益最大化を追求するのに対し、監査法人では「会計基準に沿っているか」をチェックすることが主なミッションであり、業務負荷が比較的軽くなる場合もあるようだ。
▼該当する転職事例▼

アクセンチュア
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パターン2:突発業務の多い職種から、定型業務の多い職種へ転職
急なトラブル対応が多い職種から、よりルーティンワーク中心の職種へ転職するケースも見られた。
例えば、生産管理のように突発的な対応(急な増産など)が求められる職種から、研究・開発職のようにプロジェクトベースで業務が進行し、自分でスケジュールを管理しやすい職種への転職だ。こうした職種では、残業や休日出勤の頻度も比較的少ない傾向がある。
▼該当する転職事例▼
パターン3:自分の裁量で働ける企業への転職
投稿された転職体験談の中には、「自分で働き方をコントロールしたい」という理由で、プルデンシャル生命保険に転職した例もあった。
同社のライフプランナー職は営業ノルマがなく、完全成果主義を採用している。成果に応じて報酬が決まるため、働く時間や出勤のタイミングなどはすべて自分で決めることが可能だ。
▼該当する転職事例▼
3:働き方の柔軟性を確保しつつ、年収維持/増加に成功した事例
働き方の柔軟性を高めながらも、年収の維持または増加を実現した転職事例も複数見受けられた。
パターン1:スキルを活かしてリモートワーク可能な高年収ポジションへ転職
IT系やデザイナーなど、自身のスキルを活かしてフルリモート勤務が可能な企業へ転職したケースだ。また、専門職でなくとも転職先において希少なスキルや経験を有していれば、働き方の柔軟性確保と年収の増加を両立させることは可能だ。
▼ONE CAREER PLUSに投稿された転職体験談▼
パターン2:働く時間を柔軟にしながらもインセンティブ制度で年収アップ
成果報酬型の働き方を選ぶことで、スケジュールの自由度を確保しつつ、年収アップにつなげたケース。
例えば、外資系保険会社やフリーランス型の営業職では、勤務時間や場所に縛られない一方で、成果に応じて大幅な年収アップが可能な仕組みが整っている。こうした環境下で成果を上げることができれば、働き方の柔軟性と年収の向上を両立することができる。
▼ONE CAREER PLUSに投稿された転職体験談▼
パターン3:第二新卒として伸びている業界や高年収業界へ転職
ポテンシャル採用枠として、成長業界や高年収業界へ転職することで、柔軟な働き方と収入アップの両立に成功するケースも見られた。
▼ONE CAREER PLUSに投稿された転職体験談▼
まとめ
リモートワークからハイブリッド、出社回帰へと各社が調整を進める中、転職で働き方を変えるケースも少なくない。
本記事では、ONE CAREER PLUSの転職体験談から、「働く場所」「労働時間」「働き方と年収の両立」の3つのパターンを紹介した。
これらの事例を参考に、自身のキャリアプランと働き方を再検討し、最適な選択をしてほしい。
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