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デロイトからフリーランス。制約のないピュアな企業支援を求めて | 辞めコン実録集 vol.8

コンサルキャリアで最も特筆すべきことは、「ネクストキャリアを見越した入社」の方が多いことでしょう。

そして、コンサルに入社した方の多くが直面するのが、以下のような問いです。

・いつファームを去るべきか

・コンサルを経由したからこそ行けるネクストキャリアはどこか

・年収の増減をどう捉えるか


本シリーズでは、実際にコンサルを卒業してネクストキャリアを歩まれる方々にインタビューをし、ポストコンサルキャリアの実録を集めていきます。





今回の実録:デロイトからフリーランス


今回お話を伺ったのは、株式会社Qualia-Worksの代表を務める傍ら、和歌山県勝手に観光協会を立ち上げ、地方創生にも尽力されている高野さん。

大学を卒業後、SIerの技術営業経験を経て、中途で監査法人トーマツに入社。

IPO支援や制度会計の基盤整備に従事してきました。

監査法人からのコンサルティングサービス分離のタイミングで、デロイト トーマツ コンサルティングに異動。

コンサル卒業後は事業会社やフリーランスで、地方と都会でイベント企画・運営や事業開発にまで手を広げられています。


高野さんが自らの信念に基づき、いかにしてキャリアの選択をこれまで行われてきたかに迫ります。






コンサルティングファームとの思わぬ出会い



高野さんのキャリアには、「応援したいと思う会社や人が困っているときに力になりたい」という一貫した目的がありました。

その目的をコンサルティングでより達成できると感じた高野さんは、SIerから監査法人トーマツに中途入社。


高野さんは当時の大きなジョブチェンジについて以下のように語ります。

「BS、PLの意味も監査法人が何をするところかも知らないというレベルで未知の環境に飛び込むことを決めあぐねていました。

しかしながら、私をトーマツに誘ってくださった方に『あなたが会計やコンサルの業務経験がないことを承知の上で誘っている。決断できない人間はいらない』と言われて、腹を括りました。」


監査法人では、業界を問わず様々な会社のIPO支援の一環として、制度会計、管理会計の基盤整備の支援を行ってきました。

転職後7年が経ったタイミングで、監査法人は監査業務とコンサルティング業務の分離を決断。

高野さんの所属はデロイト トーマツ コンサルティングに変わりました。






Canではない、Willが自分を駆り立てた


監査法人からコンサルティングファームに環境が変わったことで、高野さんは自らの目的意識と実際の業務にギャップを感じ始めていました。


一つは、「会社のために必要なことは何でもやる」という自らの信念に対して、コンサルタントとして提供できる価値が制限されていたことです。

監査法人時代はIPOのためにできることは何でもするというスタンスであったことに対して、コンサルでは契約範囲外や不採算の領域には手を出すことができませんでした。

相対していたベンチャー企業が真剣にIPOに向き合っているのに対して、自らが全力で向き合えないことにもどかしさを感じていたそうです。


もう一つに、「応援したい会社が困っている時には助けたい」という信条を、コンサルとしてはいつでも貫けるわけではないこともありました。

デロイトでは規模が小さい会社の支援はどうしても優先順位が下がってしまう傾向があり、高野さんのWillとコンサルとしてのMustには乖離がありました。


「私にはCanの軸はありません。自らが助けたいと思う人を助けられる自分でいたいというWillの軸だけがあり、WillからMustが生じて、MustのためにCanが増えていきます。

そのように語る高野さんは、「会社のために必要なことは何でもやる」というwillを体現するということを第一義に置いており、会社名や業界などは副次的なものにすぎないというスタンスがこの選択につながったのでしょう。



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チャレンジする時は、Willだけをピュアに考える


高野さんは事業会社の管理本部長を経験した後に、株式会社Qualia-Worksを立ち上げ、自分がやりたい仕事をやるフリーランス的な働き方への転換を決意します。

株式会社Qualia-Worksはあえて何の会社であるか明言を避けており、地方創生、企業戦略、システム領域に至るまで幅広い仕事を担当しています。

まさに「会社のために必要なことは何でもやる」というWillを体現するべく、会社名や業界は一切気にしないスタンスが、この選択に繋がったのでしょう。


サラリーマンを卒業してフリーランスを始めることに抵抗がなかったかという質問に対しては、高野さんは以下のように発言します。

私はWillに近づくかのみを考えて、重要なキャリアの意思決定をします。

そうした自分が大事にしたい軸がはっきりしていると、年収などといったwill以外の指標は副次的なものとしてバランスを考えられるようになります。

チャレンジする時には、自分にとって最も大事なことに基づいて決める。

フリーランスは自分のWillをピュアに追及するのに、その時最も良い選択でした」


実際に、全てのキャリアチェンジについてその時その時でベストな選択をしたと答えます。

コンサルから事業会社に転職して1,000万円を切るまで年収が減少したこともWillを重視する高野さんにとっては重要ではなく、そもそも生活していくのに1,000万円も要らない。年収にこだわる理由は何かと疑問を持ったそうです。


高野さんが職種を跨いだ転職やフリーランスになるといった大きなチャレンジができたのも、自分のWillを貫き、年収やリスクといったそれ以外の要素で自分の意思を曲げなかったことに要因がありました。






住する所なきを、まず花と知るべし


高野さんはご自身が大事にされる価値観として、世阿弥の「住する所なきを、まず花と知るべし」という言葉を引用されます。

同じ場所に留まるのではなく常に変化し続けることが芸の本質だと説くこの言葉は、人生においても場所を変え続けることで人生がより面白くなることを暗喩しています。


コンサルティングファームを去ってもなお自分のwillに向き合い続けた結果、専門としていた会計・組織・人事といった領域から、地方創生、新規事業開発、教育にまで広がっていったことで、高野さんも改めてコンサルティングの面白さ、奥深さに気づいたと語ります。


さらに、東京と地方の二拠点で生活をされている高野さんは、ビジネス外の領域にも大きな学びがあると言及します。

「コンサルと事業会社とでそこにいる人間が劇的に異なることはありません。伝統工芸など我々が太刀打ちできない領域は世の中には無数にあります」

コンサルティングファームから転職しうる選択肢の中から将来を考えるCanの視点だけでなく、一見関係のなさそうな領域まで裾野を広げることの重要性を説きます。


多くの人が早く目的を達成しようと効率良くやることを重視しがちだが、Willが自分にとってベストフィットであるかも分からない中で、現時点で目的地への最短距離だと思える道が必ずしもベストではない

寄り道を悪だと思いすぎず場所を変え続けて全体観を知ることが自分の土台を広げることになり、最終的には自らのキャリア形成の軸となるWillの発見に繋がると、高野さんは言葉を残します。






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