次のキャリアが見える、転職サイト「ONE CAREER PLUS」がお届けする、特集「データで見る、コンサル転職」。
新卒採用、中途採用ともに、この数年で採用数を桁違いに増やすファームも出てきたコンサル業界。
「新卒で入るべきか?、中途で入るべきか?」と悩む学生の声も聞く一方、採用側の視点で見ると「新卒と中途の間では人物像や会社からの期待値に違いがある」という業界関係者の声も耳にします。
今回は、そんな現状を踏まえ、ONE CAREER PLUS上のコンサル転職者データと、現役戦略コンサルの方へのヒアリングも踏まえ、編集部が「コンサルの新卒入社と中途入社の違い」を整理することに。実際、以下の図のような違いが明らかになりました。

本記事では、コンサルキャリアを検討する就活生・転職検討者の方に向けて、上記の違いの詳細や背景を解説していきます。
※1on1でのご状況に合わせた相談をご希望の方は下記より受付中です
論点1:新卒と中途で明確に異なる「求める人物像」
コンサルタントの共通認識として、人物像は「ロジカル」「頭の回転が早い」などはイメージ通りの印象があります。その中で、新卒人材はロジカルシンキングが求められ、中途人材はソフトスキルが求められるのが特徴です。ここではコンサルティングファームの新卒と中途の人物像の違いを紹介します。

・「地頭・ロジカルシンキング」の新卒
新卒人材は事業会社等で得られる特定領域の専門性がない分、新卒就活における厳しい選考を潜り抜けた地頭力が入社後も会社から評価されます。そして、自身としても強みとして認識しているケースが多いでしょう。
コンサルタントとして必要な地頭力の代表的な要素はロジカルシンキングです、これを身に付けることは、効率よくかつ自律的に問題を解決するために必要不可欠な要素といえます。コンサルがもたらすバリューの根源となるので、新卒人材に求められるのが特徴です。
・「専門性・ソフトスキル」の中途
当然、中途人材も新卒人材同様、選考を潜り抜けるだけの地頭力は持っていますが、コミュニケーションの方法や思考方法など、社会人としての基礎をコンサル外で構築しています。そのため、当初は元業界の専門性や社内外での「人間関係構築力=ソフトスキル」を武器として認識しているケースが多いでしょう。
ソフトスキルは人間関係構築力以外にもリーダーシップやチームワーク力、時間管理能力なども含まれます。ソフトスキルは判別しにくいものではありますが、仕事の進め方に影響する個人的な習性や特性です。社会人経験のある中途人材だからこそ、持ち合わせている強みといえます。
論点2:いつまでに、どの業界/テーマを専門にすべきか?
コンサルティングファームは、さまざまな業界との紐づきを持っているイメージがあるかもしれません。ファーム全体としては事実ですが、個人のコンサルタント単位では、少なくも入社後一定期間を経ると、特定の業界に絞り込むケースが一般的です。ここではコンサルティングファームの新卒人材と中途人材の会社からの前提となる期待値や業界との紐付けが求められる期間、一定のリスクなどを紹介します。

・ファームからのそれぞれへの「期待値」
さらに・・・