記事画像

コンサルBIG4の違いをクチコミから徹底比較|デロイト・PwC・KPMG・EYの違い

コンサルティング業界において、「BIG4」と呼ばれる4大ファームは一つの集合として語られることが多く、それぞれの違いは見えにくくなっています。


デロイト トーマツ コンサルティング・PwCコンサルティング・KPMGコンサルティング・EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、いずれも世界的に展開する総合コンサルティングファームですが、それぞれ異なる特色を持っています。


本記事では、ワンキャリア転職に寄せられた転職体験談や社員クチコミをもとに、各社の社風や案件の強み、働き方の実態などを徹底比較します。



目次






1. コンサルBIG4とは?総合系ファーム4社の共通点と市場価値


1-1. BIG4(デロイト・PwC・KPMG・EY)の定義


BIG4とは、

  1. デロイト トーマツ コンサルティング
  2. PwCコンサルティング
  3. KPMGコンサルティング
  4. EYストラテジー・アンド・コンサルティング

の4社を指します。


これらのファームは、いずれも監査法人をルーツとし、世界各国に展開するグローバルネットワークを有する総合コンサルティングファームです。



1-2. BIG4へ転職するメリット


BIG4に転職する共通のメリットは、論理的思考力や仮説思考、課題特定力といった、どこの企業でも通じる汎用的な「ポータブルスキル」を習得できることです。


また、若いうちからクライアントのマネジメント層と企業経営について直接議論し、認められる経験はかけがえのないやりがいとなります。


20代でクライアントのマネジメント層と企業経営について直接議論できる場が与えられ、認められるという経験はかけがえのないやりがい・成功経験になる。慣れてくるとバイネームで仕事を依頼されることも多い。(デロイト トーマツ コンサルティング/経営コンサルタント/新卒入社






2. 【各社解説】データとクチコミで紐解くBIG4それぞれの特徴


2-1. デロイト トーマツ コンサルティング:国内最大級の規模と圧倒的ネットワーク


「デロイト」の最大の強みは、グループ内に監査法人や税務、フィナンシャルアドバイザリーなど国内最大規模のネットワークを生かした、End to End(戦略から実行・価値創出まで)の支援ができる点です。


監査法人・フィナンシャルアドバイザリー・タックスなどを含めたグループとしての真のEnd to Endのサービス提供と、戦略ファームに比べるとリーズナブルな価格帯という2点を中心に大きく業績を伸ばしており、この点は本当に大きな強みとしてマーケットにも認知されていると感じる。(デロイト トーマツ コンサルティング/経営コンサルタント/新卒入社


この強みにより、各業界のリーディングカンパニーとの案件が多く、大企業のガバナンスや変革に携わる機会が豊富です。

組織が巨大なためどんな分野でも社内に知見のある人が存在し、他部署のナレッジを活用して未経験分野の案件にも対応しやすい環境が整っています。

(参考:デロイト トーマツ コンサルティング Our People


昨今は部署間の連携を促進しているため、他部署の知見を比較的聞きやすい雰囲気がある。会社規模が大きいため、どんな分野でも大抵は知見のある人が社内におり、その知見を活用することで未経験の分野であっても案件を取りに行きやすい。(デロイト トーマツ コンサルティング/経営コンサルタント/新卒入社


デロイト トーマ ツコンサルティングについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。




2-2. PwCコンサルティング:コラボレーション重視の文化と「Speak Up」


「PwC」の特徴的な文化として、お互いを尊重し、様々なバックグラウンドを持つ人がコラボレーションできるよう、相互理解を深める組織文化が挙げられます。「やさしいコンサル」を自称するように、人当たりの良さや物腰の柔らかい社員が多く、中途入社者でも組織に馴染みやすい環境です。


お互いを尊重する風土。さまざまなバックグラウンドを持つ人がコラボレーションできるように、相互理解を深めるように徹底されている。(PwCコンサルティング/戦略コンサルタント/中途入社


このような組織の環境により、他部署との連携が活発であり、各部門の強みを掛け合わせることでクライアントに創出するバリューを高めています。

また、メタバース関連のソリューション開発やAIの活用など、先進的な事項にいち早く取り組む姿勢があります。


このような姿勢は、誰に対しても自由に声を上げることを推奨するという、「Speak up」によって立場によらず率直な意見を述べることが歓迎されることによって社員の意見を積極的に聞き入れるフレキシブルな社風によるものです。

(参考:PwC Japanグループ Speak Up


Speak upの文化があり、スタッフが声を上げやすいカルチャーであり、入社後についてくださるCoachやBuddyの方からも繰り返し伝えられるほど徹底されている(PwCコンサルティング/システムコンサルタント/中途入社


PwCコンサルティングについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。





2-3. KPMGコンサルティング:「守り」と「攻め」へのこだわり


「KPMG」はコンプライアンス意識の強い「守り」の姿勢と、ベンチャー気質と表現されるような新規案件に積極的にチャレンジしていく「攻め」の姿勢のバランスが特徴的です。


厳しい順法精神が求められる監査法人系の会社なので、ルールや技術的な仕組みなど、コンプライアンスを守るべく最大限の努力がなされていると思います。それでも、組織がガチガチにならないのは、現場に予算執行や業務遂行においていちいち上級管理職や管理部門に諮らなくてもよい裁量が与えられており、上司と部下の関係もフラットなものであることから、コンプラに関係ない部分で自分のコントロールできる範囲が大きいからと思います。(KPMGコンサルティング/業務プロセスコンサルタント/中途入社


組織に目を向けると、BIG4の中ではアットホームな規模感であり、社員一人ひとりを尊重する風土が強いことが特徴です。規模拡大だけを求めず、クライアントに誠実に貢献する文化があり、社員も誠実で温和な人が多いとの声も多いです。


「攻め」の姿勢としては、「実行支援」の案件が多く、プロジェクト管理能力や顧客との深いコミュニケーションスキルを磨くことができる環境です。最新テクノロジーの活用やイノベーション推進組織(KIT)による独自のソリューション開発に力を入れている点も、同社の特色として挙げられます。

(参考:KPMGコンサルティング KPMGについて


新しいことにどんどんチャレンジするカルチャー。エピソードとしては、最新のテクノロジー活用や、ビジネスの変遷に合わせた形でのアドバイザリーを行っていたり、セミナーなども多数開催したりしているところ。(KPMGコンサルティング/経営コンサルタント/中途入社


KPMGコンサルティングについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。




2-4. EYストラテジー・アンド・コンサルティング:企業の成長環境とグローバル連携


「EY」は他ファームからパートナークラスや人材を多く確保しており、急激に売上や組織規模が拡大している成長企業としての側面が強いです。


ファームとして組織改革や給与水準の引き上げを積極的に行っており、会社全体のさらなる成長を推進しています。


また、「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」というパーパスを重視しており、社会課題の解決に資するプロジェクトに高い関心を持つ社員が多いことも、同社の大きな特色です。

(参考:EYストラテジー・アンド・コンサルティング EYSC企業情報


これは、他のBIG4と比較して歴史が浅くベンチャー気質があり、若手でも手を挙げれば様々なことにチャレンジできる環境によるものです。


事業内容自体は他BIG4と大きくは変わらないと思うが、スタッフの人数も増え、会社としての規模も成長している。(EYストラテジー・アンド・コンサルティング/戦略コンサルタント/中途入社


また、グローバルとの結びつきが強く、英語を活用したクロスボーダー案件や、海外オフィス所属の社員と協働する機会が多いのも特徴です。


グローバルでベンチャーな気質を感じ、成長フェーズの企業で成長したかったから。入社後のイメージも変わらず妥当である。
グローバルな案件が多いため、英語ができれば活躍できる幅が広がる。外資ではあるが、人には温かい組織である。(EYストラテジー・アンド・コンサルティング/コンサルタント/中途入社


EYストラテジー・アンド・コンサルティングについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。







3. 【比較】数字と実態で見るBIG4の違い


3-1. 年収・給与体系の比較|評価制度の違いはあるか


デロイト トーマツ コンサルティング

デロイトの年収は、総合コンサルの中では非常に高い水準で、ベース給+年2回の賞与+評価連動のインセンティブで構成され、夏のボーナス比率が高いことが特徴です。


総合コンサルの中では非常に高い方だと感じている。ただし評価で夏のインセンティブボーナスが大きく変わる為、収入計画は立てにくく、評価の良かった年は年末調整で税金の追加納付があったり、翌年の住民税が高くなったりと気持ち的に損した気持ちになることが多い。コンサルタントクラスでも、評価がよければ1000万円に到達する。マネージャークラスを3年ほど経験し、一定の評価も出ていれば、1800万円くらいまでマネージャーでも狙える。同ランクで収入が上がりすぎると、昇格後に調整が入ったりもする。
夏のボーナス月は、給与+固定賞与+インセンティブで500万円以上の規模での多額の収入が入るため、モチベーションに繋がるが、反動でインセンティブがない冬のボーナスがショボく感じる。
年収のボーナス比率が高い為、会社の業績が良くない年は見直しが入るのでは?とヒヤヒヤしたりもする(デロイト トーマツ コンサルティング/戦略コンサルタント/中途入社




PwCコンサルティング

PwCは、ボーナス割合が高く、プロジェクト評価でボーナスが決定するサイクルにより、高評価を得れば役職に関わらず高い報酬を得ることができます。年1回の夏季賞与が評価次第で100万円単位で変動することが特徴となっています(tierが1つ上がるごとに約100万円の差が生じる)。


BIG4等の他コンサルファームと比べると大差ないかもしれないが、前職の日系中小コンサルファームと比べると給与水準は高い。PwCの特徴としてはボーナス割合が高く、高評価を受ければ上の役職に引けを取らない報酬をもらえる仕組みになっている。(PwCコンサルティング/業務プロセスコンサルタント/中途入社




KPMGコンサルティング

KPMGは年俸ベースの割合が大きく、賞与は評価によってそれほど大きく変動しない安定型です。BIG4他社に比べると低いという声もありますが、遜色ないという意見もあります。


年俸・残業代・賞与で構成されています。賞与はそれほど評価で変わることはなく、ベースの年俸が占める割合が大きいです。水準は高いと思います。(KPMGコンサルティング/業務プロセスコンサルタント/中途入社




EYストラテジー・アンド・コンサルティング

「EY」は、給与が他BIG4と比較し低い水準と言われていましたが、2020年の制度改革により他ファームと同等水準まで引き上げられました。2024年からは賞与が月給に上乗せされる形態に変更されているなど、評価・給与ともに制度改革が成され満足度が向上したとの声が多いです。


EYは以前から給与が低めと言われてきたが、2020年に他ファームと同等の水準に引き上げるための給与制度が改革された。実際に全社的にどこまでインパクトがあったかは不明だが、数人の同僚と話す限りでは満足できる水準になった模様である。(EYストラテジー・アンド・コンサルティング/コンサルタント/中途入社




3-2. 売上・組織規模の比較(グループ全体)



一口にBIG4といっても、上記の通り人数規模や売上高は各社に違いがみられます。


例えばデロイトでは、前述した「いかなる領域でも社内に必ず専門家が見つかる強力なネットワークが最大の武器となる」一方、KPMGやEYでは巨大組織になりすぎないからこそ一人ひとりを尊重する精鋭主義が維持されています。



3-3. 各社が注力する案件・ソリューションとは


各社の案件における強みには明確な違いがあります。


デロイト トーマツ コンサルティング

デロイトの案件上の強みとしては、上流戦略から強固な基盤を持ち、ガバナンスや政策形成支援などの公共案件があります。また、他の総合コンサル企業と同様に、IT・DX分野の拡大を急ピッチで進めています。


公共系の案件が多く、自分の携わっている業務がリアルタイムで困っている人の役に立っていることを実感できる点はモチベーションにつながる。また、経営層に自分の分析や意見を発信し、真剣にディスカッションできる環境は、若いうちの事業会社ではなかなか機会が少ないが、この会社ではそうした経験を常に積むことができる。大きなモチベーションになる。(デロイト トーマツ コンサルティング/戦略コンサルタント/中途入社



PwCコンサルティング

PwCの案件上の強みとして、デジタル・AI領域を強化するのみではなく、日本ならではの公共課題(地方創生等)があります。


コンサルティングファームは現在どこも業績が好調であるが、PwCの場合は総合コンサルティングファームの中でも地方創生をはじめとしてパブリックセクターに強い印象がある。日本は今後福祉や社会保障の面で課題が多く出てくる国であるため、今後の展望も悪くないのではと考える。(PwCコンサルティング/業務プロセスコンサルタント/中途入社



KPMGコンサルティング

KPMGの案件上の特徴はコンプライアンスやIT領域での強みです。例えばITトランスフォーメーションやサイバーセキュリティ、リスクコンサルティング領域が大きな特徴です。


DX等の知見やノウハウに強みがあるため、優位性が高いと思う。(KPMGコンサルティング/セキュリティコンサルタント/中途入社



EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYはPMI/企業再編やM&A、サプライチェーン領域に特化した強みを持っています。この強みは、グローバルな案件が多いという前述した特徴によるものと考えられます。


PMI/企業再編という業務に従事するにあたり、グローバルの案件に入りたかったため。
選考時に言われた通り、部門としてグローバル案件が多い印象のため、入社理由と妥当性はマッチしていると考える。(EYストラテジー・アンド・コンサルティング/戦略コンサルタント/中途入社




3-4. 激務度は?残業時間やワークライフバランスのリアルな評判


全社共通の傾向として、働き方改革やリモートワークの浸透により「日付を跨ぐ残業」は激減しています。しかし、クライアントの期待値や「炎上案件」にアサインされるかどうかの「プロジェクトガチャ」に左右される状況は旧態依然と言えます。


コンサルはどこもそうだが、プロジェクトガチャがすごい。プロジェクトが良くないとなかなか体力を削られる。当然案件のマネージャーとの関係構築がとても大事。(PwCコンサルティング/戦略コンサルタント/中途入社


▼クチコミ集計による残業時間・残業代に関するデータ


デロイト

PwC

KPMG

EY

残業時間(月)

66時間

34時間

30時間

48時間


デロイト トーマツ コンサルティング

デロイトは、裁量労働制からフレックスタイム制(スタッフ層)への移行が進み、長時間労働の削減に本気で取り組んでいますが、依然として業務量は多い状況です。


いわゆる体育会系のイメージを持って入社したが、現在のCEOがメンバーファースト経営を推進し始めたことにより、空気感が変わった印象。
3年ほど前までは深夜残業、休日勤務が当たり前だったと聞くが、現状日付を跨ぐことはほぼない。時間をかけて良いアウトプットを出せるのは当たり前、限られた時間で最高のアウトプットを出すことが求められていることを日々感じる。(デロイト トーマツ コンサルティング/パッケージ導入コンサルタント/中途入社



PwCコンサルティング

PwCは「まったりしたい人にもコスパの良いシステム」という声がある一方で、金融案件や大規模システム案件では長時間労働が残っています。


プロジェクトによる、というのがとにかく適切な回答。運が良ければ理解のある上司でフレックス/時短できるが、基本的にはないし。特に部署によっては金融のお客様など多く、常駐の中でそのような支援を受けるのはほぼ不可能。そもそものプロジェクトのアサインでも、コーチの腕次第で家庭状況などを検討してもらえるかは変わる。(PwCコンサルティング/コンサルタント/新卒入社



KPMGコンサルティング

KPMGは役員陣の「社員が長く働ける環境を作る」という方針により、他ファームと比較するとホワイトさが際立ちます。無理な業務負荷は避けられる傾向がクチコミでは見られます。


4大コンサルといえば激務でアップorアウトのイメージがあるかもしれないが、KPMGコンサルティングは真逆。現社長の宮原さんは、なるべく社員が長く働ける環境を作ることに努めている。(KPMGコンサルティング/システムコンサルタント/中途入社



EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYは、フレックスやリモート制度など働き方に関しては充実していますが、コンサルタントとして高いアウトプットが要求されることにより制度を有効活用して働けるわけではない、という実態がクチコミから見られます。


時短勤務やフレックス制など制度は整っています。しかしながら、コンサルティングファームとして、高水準でのアウトプットが要求されるので、制度を活用する割合は少ないと思われます。(EYストラテジー・アンド・コンサルティング/マーケティングコンサルタント/中途入社






4. 【独自調査】クチコミから判明!BIG4各社の社風と人間関係のリアル


ここから先は会員限定の記事です
カンタン無料登録で、今すぐ続きを読もう
さらに・・・
6,000件以上の転職体験談(実例)が見放題
限定のイベント情報も配信
限定の記事コンテンツも読み放題
会員登録して続きを読むログインはこちら >

ワンキャリア転職編集部

私たちは、3万件超の独自キャリアデータと、日々成長企業・有名企業への転職支援を行う採用コンサルタントチームの現場知見を掛け合わせ、実態に即した情報を発信しています。 また、就活サイト「ワンキャリア」とのデータ連携も行っています。 膨大なデータと転職市場の動向を熟知するプロの視点を活用し、キャリアの意思決定を行うために必要な情報を、確かな根拠に基づきお届けします。

フェーズからキャリア面談を選ぶ

この記事に登場する企業

関連タグの人気記事

こちらの記事も読まれています

記事一覧のトップへ