総合コンサルティングファームは、戦略から実行支援まで幅広い領域でクライアントの課題解決を行う企業であり、転職市場で高い人気を誇っています。
本記事では、ワンキャリア転職に集まる数千件以上のコンサルに関するキャリアデータや独自調査の情報をもとに、総合コンサルの仕事内容から代表的なファーム、年収、キャリアパスまで、転職を検討する方が知っておくべき情報を網羅的に解説します。
- 1. 総合コンサルとは?その役割と定義
- 1-1. 総合コンサルティングファームの特徴
- 1-2. 戦略コンサルとの違い
- 1-3. 総合コンサルの仕事内容
- 2. 代表的な総合コンサルファーム一覧
- 2-1. アクセンチュア
- 2-2. デロイト トーマツ コンサルティング
- 2-3. PwCコンサルティング
- 2-4. KPMGコンサルティング
- 2-5. EYストラテジー・アンド・コンサルティング
- 2-6. ベイカレント
- 2-7. アビームコンサルティング
- 2-8.野村総合研究所(NRI)
- 3. 総合コンサルの年収相場
- 4. 総合コンサルのキャリアパス
- 4-1. 総合コンサルへのキャリアパス
- 4-2. 総合コンサルからのキャリアパス
- 5. 総合コンサルの選考プロセス・選考内容
- 5-1. 各社の選考プロセスと面接内容を知る
- 6.コンサル転職を目指すなら
- ワンキャリア転職のご紹介
1. 総合コンサルとは?その役割と定義
1-1. 総合コンサルティングファームの特徴
総合コンサルタントとは、クライアント企業から相談を受けて戦略を立て、その実行を支援する仕事です。 総合コンサルティングファームは、戦略、IT、組織人事、業務支援など幅広い領域でクライアントの課題解決を行うファームを指します。
最大の特徴は、どのファームも自社で解決できるサービスのラインナップやリソースを豊富に持ち、戦略から施策の実行まで自社のリソースで提案できることです。例えば、長期戦略を立案し、必要なシステム構築まで一気通貫でサポートすることが可能です。
なお、総合コンサルティングファームの組織は、一般的に業界軸(インダストリー)と機能軸(ソリューション)で構成されています。実際に総合コンサルで働く際には、業界・ソリューションのどこかの組織に所属し、自身の専門性を磨いていくことになります。
1-2. 戦略コンサルとの違い
戦略コンサルタントも戦略の立案から実行支援まで行うこともありますが、総合コンサルタントは実行の具体的な施策が幅広く、かつ自社内のリソースを用いることができるという違いがあります。
戦略コンサルの仕事内容は企業の経営課題を解決し、さらなる成長戦略を提案するというもので、具体的なサービス領域は経営戦略や事業戦略の立案、M&A、新規事業創出などが挙げられます。
一方、総合コンサルは経営戦略から業務改善まで幅広い領域での支援、組織設計・人事制度改革、IT戦略立案とシステム導入、業務プロセスの改善、事業再生や組織変革まで担います。
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1-3. 総合コンサルの仕事内容
総合コンサルタントの仕事は、クライアントの業界や業務への深い知識が求められます。それと同時に、総合コンサルタントは幅広い業務を行うため、常に新しい情報収集や勉強をする必要があります。常にアンテナを高く張り、知的好奇心が旺盛な人に向いています。
コンサルティングファームの仕事内容は、取り扱う企業の課題の種類によって様々ですが、コンサルタントの働き方の流れは概ねどのファームでも共通しており、主に以下の4つのフェーズで進行します。
2. 代表的な総合コンサルファーム一覧
2-1. アクセンチュア
アクセンチュアは、ストラテジー、コンサルティング、デジタル、テクノロジー、オペレーションズの5つのサービス領域で、幅広いソーシング・サービスを提供している総合コンサルティングファームです。国内従業員数は約27,000名と規模が大きく、グローバルでの知名度も高いファームです。
国内で圧倒的なプレゼンスを誇っており、数年は安定して高い利益を見込めると思う。コンサル業界に転職するのであれば、筆頭候補として検討して問題ない。(中途入社/男性)
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2-2. デロイト トーマツ コンサルティング
デロイトトーマツコンサルティングは、Big4の一角を占める大手総合コンサルティングファームとして、幅広い業界・機能領域でサービスを提供しています。BIG4の中でも規模や売上高の点で特に高いプレゼンスを発揮しており、近年は積極的な採用拡大を行っています。
昨今高まる重要に応え続けるアウトプットから、業界におけるプレゼンスは高め。ただし、純粋な戦略ファームと比べると格落ち感が否めないため、総合コンサルとしてのE2E支援をさらに強化し続ければ、将来性は高いと思われる(中途入社/男性)
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2-3. PwCコンサルティング
PwCコンサルティングは、世界151カ国に364,000人の専門スタッフを有するPwCグループのコンサルティング部門です。Big4の一角として、監査・保証、税務、アドバイザリー、コンサルティングサービスを提供しています。
「幅広い領域で専門性が高いサービスを提供できる」ことが魅力で、部門や国を超えた横断的なプロジェクトを行っていることが大きな特徴です。
他コンサルファームと比較し、先進的な事項にいち早く取り組みコンサルティングサービスに昇華させることで差別化を図ろうとしている。具体的には、従来の営業支援改革と生成系AIを組み合わせること等の取り組みが挙げられる。(中途入社/男性)
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2-4. KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングは、他のBIG4と比較して新しいファームであり、少数精鋭のファームとしての特徴を持っています。社風としては「穏やかで、落ち着いた社風」が特徴で、「ピュアなコンサルティング」に注力できる環境があります。
内製化にこだわっているように見えており、この変化の早い時代にそれで大丈夫かという懸念はあるのですが、新しい分野にチャレンジする文化はある会社だと思います。(中途入社/男性)
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2-5. EYストラテジー・アンド・コンサルティング
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、急速な事業規模の拡大を実現しているBIG4の一社です。同社の社員数は2021年に約2,600人だったところから、2025年には4,075人と人員増加しており、BIG4の中でもトップクラスに急成長しています。
(出典)企業情報|採用情報|EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)
コンサルティング業界自体が拡大しているので、今後しばらくは成長を続けると思います。一方で、他社と差別化した独自性には欠けると思います。(中途入社/男性)
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2-6. ベイカレント
ベイカレントは2016年に設立された独立系の総合コンサルティングファームです。設立から比較的短期間で急速に成長を遂げており、新興のコンサルティングファームとして注目を集めています。
同社の近年の成長は著しく、2024年度における売上収益は939億円と3期連続で増収、2021年度の約2.2倍に拡大しています。また、このような事業規模の急激な拡大に合わせ、コンサルタントの採用ペースも加速させています。
(参考)ポリシー | 企業情報 | ベイカレント | Baycurrent、ベイカレント
コンサルティング事業そのものとしては、他のファームとやっていることはさほど変わらないと思います。一方で、現時点で国内のファームにおいてNo1のポジションを目指していく段階にあるので、持続的な収益が見込める案件(DX等のトレンド案件やPMOやシステム開発)の新規開拓を進めていくのではないかと思います。(中途入社/男性)
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2-7. アビームコンサルティング
アビームコンサルティングは東京都千代田区に本社を置く、総合コンサルティングファームです。2024年時点で、同社は国内に5拠点を持ち、海外には23か国以上に29の主要拠点があります。さらに、提携パートナーを通じて132の拠点が活用されています。
(参考)会社概要 | 会社情報 | アビームコンサルティング、会社を知る アビームコンサルティングとは
SAP導入という安定事業を持ちつつ、AIやDX技術等の流行りの分野に事業を拡大しようとしており、事業展望としては明るいと思います。(中途入社/男性)
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2-8.野村総合研究所(NRI)
野村総合研究所は、日本初の民間総合シンクタンクとして設立され、サービスの幅を広げてきました。現在は、コンサルティング、システムインテグレーション、マネージドサービスの3つの柱で構成されています。
(出典)会社概要
IT業界の中でもやはり利益率が飛び抜けて高い。数字へのこだわりが強い社員も多く、能力も高いため、競合他社には真似できないビジネスモデルだと思う。また、給料が高いため人も集まりやすい。(外資と比較してしまうと劣るが)また、利益率が高いだけでなく、ESGや社会貢献という面でも非常に評価が高い企業である。(中途入社/男性)
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3. 総合コンサルの年収相場
ワンキャリア転職が行なった独自調査によると、総合コンサルティングファームの年代別の年収相場は以下の通りです。
さらに・・・
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