こんにちは、トイアンナです。
年収1,500万円など、夢のまた夢。そう思う方も多いでしょう。
実際、厚労省が2023年に発表した国民生活基礎調査によると、年収1,500万円以上の方は3.1%しかいません。
とはいえ、3.1%「も」いるわけです。小学校のクラスに1人くらいの確率で存在する、年収1,500万円以上の層。なかでも、会社員としてこの額を稼げる方々ともなれば、職種は限られます。
- 総合商社
- M&A仲介
- 外資系投資銀行、資産運用、証券会社
- 外資系IT企業
- 外資系コンサルティングファームの管理職以上
また、職種で言えば
- インセンティブ比率が高い営業職
- 金融専門職(IB)、リスク管理、M&A職
- IT企業における大規模プロジェクトのPM
といった職種にでもならない限り、この収入は見込めないはずです。
ところが、面白いことにこの年収層の社員がいま「さらなる高み」へ登ろうとしているのです。
AI技術者が享受する青天井の評価額
まず、IT技術者に大きな変化が訪れています。もともと、年収1,500万円以上を受け取っているとされる、GAFAMクラスの社員たちが、次々とAI関連企業にヘッドハントされているのです。以前から、外資系IT企業の社員はリファラル(口利き)採用が通例であり、トップIT企業同士を行き来するのが典型的なキャリアでした。
しかし、その人材をさらに引き抜こうと、生成AI企業が動き出したのです。OpenAI、Anthropicといった、AIの「最前線」で研究開発を行う企業では、トップクラスのAIエンジニアやリサーチャーに対する評価額が青天井となっています。
実際にこうした企業へ誘われた方々のお話を伺うと、エンジニアの年収は3,000万円以上と、おおよそ会社員では想像できない金額のオファーが出ています。確かに、Microsoft や Google で活躍する方を「ベンチャー」とでもいうべきAI企業へ引き抜きたければ、大手を辞めたくなるほどの金額を提示するしかありません。
実際、周囲で転職者が増えているという、GAFAMの社員はこう語ります。
生成AI関連事業にはかなりやられて(引き抜かれて)いますよ。社員がどんどん減っていく。送別会が毎月ありますね(笑)
確かに、年収が倍になるって言われたら、転職したくなりますよね。悩んだことがないかと言われたら、嘘にはなります。ただ、生成AI関連業で、日本でいま募集してるポジションってセールスが多いんで、エンジニアの自分には関係ないなって思っているフシがあります。
ストックオプションで広がる資産家への夢
また、ベンチャー企業へ転職するなら、気になるのがストックオプションです。給与には基本給だけでなく、ストックオプション(自社株購入権)やRSU(譲渡制限付き株式)といった、会社の成長に連動するインセンティブを含む「トータルパッケージ」として給与が提示されます。
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