ベイカレント・コンサルティングは、その急成長ぶりとともに、これまでもたびたび業界内外で存在感を示してきた企業である。2025年7月15日発表の2026年2月期第1四半期決算では、売上収益343億円(前年同期比+25.7%)、営業利益122億円(同+29.1%)と再び過去最高を達成。株価も大きく動き、改めて注目が集まっている。
加えて、2025年5月には16年間トップを務めた阿部義之氏から北風大輔氏へ社長が交代し、新体制がスタートした。なぜベイカレントは持続的な成長を遂げてきたのか。本記事では、累計400件を超える社員クチコミや決算データ、歴代社長の変遷をもとに、転職検討者に押さえてほしい「ベイカレントの基礎」を徹底解説する。
- 1. 1Q過去最高益更新で株価急伸。市場で高い注目を浴びるベイカレント
- 1-1. 圧倒的な業績成長の実態。ベイカレントの決算サマリ
- 1-2. 中期経営計画にみる、ベイカレントの展望
- 1-3. 阿部氏から北風氏へ。ベイカレント社長交代と新体制の行方
- 2. 歴代社長の変遷と急成長の軌跡
- 2-1. 創業期から現在まで:各時代の特徴
- 2-2. 急成長を支えた「ベイカレントモデル」
- 3. ベイカレントの評判は?400件超えの社員の声に見る、ベイカレントの「今」
- 3-1. コンサルタントとしての成長環境と育成制度
- 3-2. 高収入と実力主義の評価制度
- 3-3. ワンプール制の魅力と課題
- 3-4. 働き方改革とワークライフバランス
- 3-5. 入社後ギャップを防ぐために覚悟しておくべきこと
- 4. 今、ベイカレントに行くべき人とは
- 4-1. 安定した環境でビジネススキル向上を望む人
- 4-2. 高水準の給与・待遇を望む人
- 4-3. 自ら機会を掴んで高密度で働く意欲がある人
- まとめ:新体制下で加速するベイカレントの魅力
1. 1Q過去最高益更新で株価急伸。市場で高い注目を浴びるベイカレント
1-1. 圧倒的な業績成長の実態。ベイカレントの決算サマリ
ベイカレント・コンサルティングの2026年2月期第1四半期決算は、コンサル業界でも際立つ成長を示した。
売上収益343億円(前年同期比+25.7%)、EBITDA125億円(前期比+28.8%)、営業利益122億円(前期比+29.1%)、四半期利益90億円(同+29.3%)と、全ての主要指標で25%を超える高成長を記録している。
この好決算を受け、2025年7月16日には同社の株価は一時4.14%上昇した。
特に注目すべきは、売上の伸びを上回るペースで利益が成長している点だ。これは単なる規模拡大ではなく、付加価値の高いサービスを提供できていることを示している。
財務面でも健全で、自己資本比率77.1%、現金・現金同等物628億円と、キャッシュリッチな状況が続いている。これは、倒産リスクや財務リスクが低く、従業員にとって安心して働ける環境が整っていることを意味する。
(参考)2026年2月期 第1四半期決算短信、RY2026 1Q 決算補足資料、コンサルのベイカレント株価4%高 25年3〜5月期純利益29%増
1-2. 中期経営計画にみる、ベイカレントの展望
ベイカレントの成長劇は一体いつまで続くのか。
同社の中期経営計画では2024年-2029年の売上収益の年率約20%を目安とした継続的な成長を目指すとし、2029年2月期には売上収益2,500億円、EBITDAマージン30~40%を維持することを目標とされている。2025年2月期の通期売上は1,160億円であるため、向こう4年でさらに倍以上に売上を拡大するという野心的な目標だ。
この目標達成に向けて、同社では以下の3つを成長戦略の柱と位置付けている。
さらに・・・