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株価急伸、社長交代――。400件超のクチコミで読み解く、ベイカレントの『今』

ベイカレント・コンサルティングは、その急成長ぶりとともに、これまでもたびたび業界内外で存在感を示してきた企業である。2025年7月15日発表の2026年2月期第1四半期決算では、売上収益343億円(前年同期比+25.7%)、営業利益122億円(同+29.1%)と再び過去最高を達成。株価も大きく動き、改めて注目が集まっている。


加えて、2025年5月には16年間トップを務めた阿部義之氏から北風大輔氏へ社長が交代し、新体制がスタートした。なぜベイカレントは持続的な成長を遂げてきたのか。本記事では、累計400件を超える社員クチコミや決算データ、歴代社長の変遷をもとに、転職検討者に押さえてほしい「ベイカレントの基礎」を徹底解説する。


目次



1. 1Q過去最高益更新で株価急伸。市場で高い注目を浴びるベイカレント


1-1. 圧倒的な業績成長の実態。ベイカレントの決算サマリ


ベイカレント・コンサルティングの2026年2月期第1四半期決算は、コンサル業界でも際立つ成長を示した。


売上収益343億円(前年同期比+25.7%)、EBITDA125億円(前期比+28.8%)、営業利益122億円(前期比+29.1%)、四半期利益90億円(同+29.3%)と、全ての主要指標で25%を超える高成長を記録している。


この好決算を受け、2025年7月16日には同社の株価は一時4.14%上昇した。


特に注目すべきは、売上の伸びを上回るペースで利益が成長している点だ。これは単なる規模拡大ではなく、付加価値の高いサービスを提供できていることを示している。


財務面でも健全で、自己資本比率77.1%、現金・現金同等物628億円と、キャッシュリッチな状況が続いている。これは、倒産リスクや財務リスクが低く、従業員にとって安心して働ける環境が整っていることを意味する。


(参考)2026年2月期 第1四半期決算短信RY2026 1Q 決算補足資料コンサルのベイカレント株価4%高 25年3〜5月期純利益29%増




1-2. 中期経営計画にみる、ベイカレントの展望


ベイカレントの成長劇は一体いつまで続くのか。


同社の中期経営計画では2024年-2029年の売上収益の年率約20%を目安とした継続的な成長を目指すとし、2029年2月期には売上収益2,500億円、EBITDAマージン30~40%を維持することを目標とされている。2025年2月期の通期売上は1,160億円であるため、向こう4年でさらに倍以上に売上を拡大するという野心的な目標だ。


この目標達成に向けて、同社では以下の3つを成長戦略の柱と位置付けている。


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ワンキャリア転職 編集部

井口 祥子

一橋大学卒業後、新卒では大手人材系企業に入社し法人営業を経験。その後、就活プラットフォームを運営する人材ベンチャーに入社。学生の就職支援に携わった後、スタートアップ、大企業、コンサルティングファーム等の採用ブランディング記事の企画・編集・執筆を手掛ける。2022年よりワンキャリア入社。ワンキャリア転職にて社会人向けのキャリア支援やコンテンツ企画・編集に携わる。

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