監査業界で圧倒的な存在感を示すBIG4監査法人。「どの監査法人を選ぶべきか」「各社の違いは何なのか」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、ワンキャリア転職に集まったクチコミデータをもとに、有限責任監査法人トーマツ、あずさ監査法人、PwC Japan有限責任監査法人、EY新日本有限責任監査法人の4社について、各社の特徴や年収、働き方の違いを徹底解説します。
\クチコミから見えるBIG4監査法人の違い/
- 1. BIG4監査法人とは?その概要と現状
- 1-1. そもそもBIG4監査法人とは
- 2. BIG4各監査法人の特徴・違い
- 2-1. 有限責任監査法人トーマツ(デロイト)
- 2-2. PwC Japan有限責任監査法人(PwC)
- 2-3. あずさ監査法人(KPMG)
- 2-4. EY新日本有限責任監査法人(EY)
- 3. BIG4監査法人の比較まとめ
- 4. BIG4監査法人の年収水準とキャリアパス
- 4-1. 役職別の年収と入社後のキャリアパス
- 4-2. 他の監査法人との違い
- 5. BIG4監査法人の働き方・ワークライフバランス
- 5-1. リモートワーク・フレックス制度
- 5-2. ワークライフバランス
- 5-3. 女性活躍
- 6. BIG4監査法人へのキャリアパス
- 7. BIG4監査法人からのキャリアパス
- 8.BIG4監査法人についてもっと知りたい方
- 9. ワンキャリア転職のご紹介
\【クチコミ速報】BIG4監査法人の社員による最新の声(2026年4月27日更新)/
■ EY新日本有限責任監査法人
入社前に知っておきたかったギャップ:
入社後に年収・評価面で期待値以下だった点は、監査業務に未経験で携わる場合にはスタッフの最も低い職位からのスタートとなり、転職者であっても給与テーブルの下限から開始となる点である。前職での経験や年齢にかかわらず処遇が横並びとなるため、短期的には年収水準が想定よりも伸びにくいと感じた。結果として、キャッチアップ期間における報酬面のギャップを実感した。(2026年2月/在籍中/公認会計士)
■ あずさ監査法人
入社前に知っておきたかったギャップ:
スタッフ層の評価について、公平に行われてはいるらしいが、あまり差が付けられず、モチベーションアップにつながらない。(2026年4月/在籍中/公認会計士)
1. BIG4監査法人とは?その概要と現状
1-1. そもそもBIG4監査法人とは
BIG4監査法人とは、世界的に展開する4大会計事務所グループの日本法人を指します。BIG4監査法人は、日本の上場企業監査業務の約8割を担っていると言われており、監査業界において圧倒的な地位を築いています。
具体的には以下の4社が該当します:
- 有限責任監査法人トーマツ(デロイト トウシュ トーマツ リミテッドのメンバーファーム)
- あずさ監査法人(KPMGグローバルネットワークの一員)
- PwC Japan有限責任監査法人(PwCグローバルネットワークの一員)
- EY新日本有限責任監査法人(アーンスト・アンド・ヤンググループのメンバーファーム)
監査法人の公認会計士が行う会計監査とは、企業が作成した財務諸表をチェックし、その正確性や適正性を保証することであり、金融機関や投資機関はそれらの財務諸表に基づいて、会社への投資や融資を判断するため、資金調達を円滑にし企業活動を継続していく上で会計監査は非常に重要な社会的役割を果たしています。
監査業務に似た業務として、デューデリジェンスやバリュエーションなど経営に直結する財務や企業価値評価を行うアドバイザリー業務もありますが、BIG4ではこうしたM&Aアドバイザリー業務はFASと呼ばれる専門の別法人が行う場合がほとんどです。
▼BIG4 FASについて知りたい方はこちら
2. BIG4各監査法人の特徴・違い
2-1. 有限責任監査法人トーマツ(デロイト)
有限責任監査法人トーマツは、監査・保証業務とリスクアドバイザリー業の両分野に強みを持つデロイト トウシュ トーマツ リミテッドのメンバーファームです。
国内の監査法人人員数は約7,900人と大規模で、2023年の国内監査法人業務収入は142,845百万円でBig4でNo.1の実績を誇っています。監査業務による安定収益に加え、非監査業務にも強みを持つのが特徴です。
1968年に日本で初めて設立された全国規模の監査法人である等松・青木監査法人を起源としており、設立当初からデロイトとの業務提携関係を継続しています。
(出典)有限責任監査法人トーマツ、データで見るトーマツの強み
事業展望については以下のようなクチコミが寄せられていました。
母体が大きく、監査業務による収益があるため、安定して成長していくと思う。ただし、それ故に変革は起きないと考える。(リスク・与信・債権管理)
監査以外の業務の拡大がキーとなると思う。デロイトは他のBig4と比較して非監査業務の売上が高いため、悪くないと思う。(公認会計士)
カルチャーについては、外資系らしいフラットな組織であるとする声が寄せられていました。
外資系企業のためか、上司や部下などの関係性が比較的緩やかだと思った。◯◯課長などと呼ばず偉い社員でも◯◯さんと呼ぶ文化に最初は驚いた。勤務時間や勤務場所は個人の裁量である程度決められる。(事務アシスタント)
昇格しない限り、残業が多くても、プロジェクトでの評価が良くても、あまり報われない。自分の実力が上がること、チームから感謝されることをモチベーションにできる人でないと、大変だと思う。(業務プロセスコンサルタント)
2-2. PwC Japan有限責任監査法人(PwC)
PwC Japan有限責任監査法人は2023年12月にPwCあらた有限責任監査法人とPwC京都監査法人が経営統合し、PwC Japan有限責任監査法人が誕生した比較的新しい体制の監査法人です。
最新技術(AI、データ分析、機械学習、ブロックチェーンなど)を活用した「Audit 4.0」による高効率かつ高精度な監査が強みです。また、同社の2022年度の売上構成は監査業務50%、非監査業務50%となっておりアドバイザリー業務にも力を入れていることがわかります。
(参考)PwC Japan有限責任監査法人 総合採用サイト、PwC Japan有限責任監査法人、Technology Enabled Audit | PwC Switzerland
ワンキャリア転職に寄せられたクチコミをみると、「風通しの良さ」や「人を大切にする文化」に対してポジティブな声が寄せられる一方で、業務におけるデジタルツールの導入が課題とする声も挙げられていました。
監査は労働集約型に類する業務なため、デジタルツールの導入が喫緊の課題となっていると思います。時代の波に乗って、各社員の意識を高め、リテラシーを高められると、より優位になるのかと思います。(公認会計士)
非常に風通しがよく合理的な考えの持ち主が多い。ピリピリしているイメージはなく固すぎるイメージもない。働きやすい文化ではある。
組織は他のビック4と変わらない。マネジメント体制も同じである。しかし、マネジメントの考え方が人を大切にするのが伝わりよい文化を作っている。(会計監査)
最高評価を得ても、思いの外青天井の年収ではないです。転職時が一番年収のコントロールがしやすいと感じたので、入った後の昇給を期待せず、面接でアピールすることをおすすめします。監査法人ですが、会計士の資格を持っていなくとも、コンサルにおけるクライアントへの貢献度や、稼働率で平等に評価をしてもらえるのでその点は安心していいと思います。またリモートワークも進んでいるため、出社が苦手な人にもおすすめです。(業務プロセスコンサルタント)
2-3. あずさ監査法人(KPMG)
あずさ監査法人は、KPMGグローバルネットワークの一員として、全国主要都市に約7,000名の人員体制を持つ、国内最大級の監査法人です。監査証明業務だけでなく、財務会計、内部統制、ESG、スタートアップ関連アドバイザリーなどの非監査証明業務も提供しています。
(参考)法人概要 | あずさ監査法人|会計士採用情報|定期採用
ワンキャリア転職に寄せられたクチコミをみると、あずさ監査法人は「在宅勤務中心の柔軟な働き方」が特徴で、「フリーアドレスやリモートワークが標準化しつつあり、出社頻度は個人やチーム方針によるなど柔軟性が高い」環境を提供していることがわかりました。
働き方については大きなギャップは無く、働きやすい会社という印象です。(財務・会計コンサルタント)
基本的に強制されるような労働環境ではなく、自身のライフスタイルに応じて働くことができる環境にあるといえる。(公認会計士)
特にスタッフ1,2年目の頃は仕事内容に比して給与は割高になっていると感じる。スタッフ3年目やシニアなど主査を任されるようになると、仕事の責任や量が増え、結果として給与は仕事内容と釣り合う形になる。(公認会計士)
また、「子育て・育休支援」に強みがあり、男女問わず育休取得の雰囲気がよく、『周りからの理解もよく、残りのメンバーでカバーしようという雰囲気』があるそうです。
2-4. EY新日本有限責任監査法人(EY)
EY新日本有限責任監査法人はアーンスト・アンド・ヤング(Ernst & Young=EY)グループの日本における主要メンバーファームで、日本で最初の有限責任監査法人として誕生した歴史のある監査法人です。
デジタル監査への積極姿勢があり、デジタル施策・新技術導入に前向きで、監査の高度化が進むことが特徴です。また、女性活躍・働きやすさの推進においても女性パートナーの増加、理事長も女性と、女性活躍推進の実績があります。
(参考)EY新日本有限責任監査法人、アシュアランスイノベーション|業務紹介|EY新日本有限責任監査法人中途採用サイト
ワンキャリア転職に寄せられたクチコミによると、EY新日本は、プロフェッショナルとしての尊重とドライな関係性が特徴で、職場の人間関係は良好だが、プライベートでの深い関係性は希薄でドライ、主体的な成長を求められる環境です。
草食系の穏やかな人が多い。部下や後輩をさん付けで呼ぶなど、プロとして相互に尊重し合う雰囲気がある。(トレーニー)
業種的にコンプライアンスを重視した堅い雰囲気の会社ではある。そういった風土もあってか、構成員もごくごく普通の人が多い。(人材開発・人材育成・研修)
デジタル施策に力を入れている。デジタルの知見を生かした監査技法が次々と開発され、高度化している。(トレーニー)
スタッフ、シニア、マネージャー、シニアマネージャー、パートナーといったランクが設定されており、通常はおおよそ4年ごとに昇進の機会があります。一方で、大規模案件の受注など事業部への貢献度が高い場合には、マネージャーからシニアマネージャーへ1年で昇進するケースもありました。反対に、案件にアサインされない期間が続くと、4年以上経過しても次のランクに昇進できないこともあります。(データサイエンティスト)
3. BIG4監査法人の比較まとめ
BIG4監査法人の情報を表にまとめました。
4. BIG4監査法人の年収水準とキャリアパス
4-1. 役職別の年収と入社後のキャリアパス
【この先の見どころ】
- BIG4監査法人の年収水準は新卒・若手層で480〜⚪︎⚪︎万円、シニアスタッフで⚪︎⚪︎〜⚪︎⚪︎万円、シニアマネージャー以降で⚪︎⚪︎万円超え
- 監査法人→コンサル・FASへの転職実例は?実際にキャリアチェンジした人の共通点
- クチコミからわかる、各社のワークライフバランスは?
さらに・・・
.png)



