コンサルファーム在籍者の多くは次のキャリアとして、他ファームへの移籍や事業会社への転職を思い描くのが一般的です。しかし近年、そうしたポストコンサル層が急速に集まり始めている「第三の選択肢」があります。それがFLUXです。
「日本経済に流れを」をミッションに掲げ、AI時代における企業の戦略パートナーとして、AIトランスフォーメーションを推進するスタートアップの同社には、BIG4、アクセンチュア、ベイカレントなどの著名ファーム出身者が次々に参画しています。
本記事では、ONE CAREER PLUSに寄せられた転職体験談のデータと、実際に著名ファームからFLUXに転職した3名へのインタビューを通じて、なぜ今FLUXがポストコンサル層に選ばれるのかを紐解きます。
コンサル出身者を惹きつける、「事業会社のコンサル部門」というユニークなポジション
FLUXはマーケティング支援サービス、AIコンサルティングサービス、人材紹介サービスなど複数領域に事業を広げているスタートアップです。AIをはじめとするテクノロジーを活用した多角的な事業展開を進め、「FLUX AutoStream」など、国内最速レベルの成長を遂げるサービスも輩出しています。
また、2025年6月には44億円の資金調達を発表し、累計資金調達額は100億円に到達しています。
こうした成長を支えているのが、ベイン・アンド・カンパニー出身のCEO・永井氏をはじめとする事業創造を得意とする経営陣と、日本のAI研究を牽引する東京大学・松尾研究室にも所属するCTO・Li氏を中心とした優れたAIチームの存在です。戦略性と技術力を掛け合わせた体制のもと、現在は約300名の組織規模ながら、年間数百名単位の採用を進めるなど、1000名体制や上場を見据えた拡大フェーズに突入しています。
なかでもコンサル出身者が多く集まっているのが、2023年に立ち上がったAIコンサルティングサービスの「FLUX Insight」です。コンサルタントとしてのスキルを活かしつつ事業の成長に深く関われるユニークなポジションに惹かれ、著名ファーム出身者が次々に参画。組織はわずか2年で100名規模へと成長し、現在も拡大を続けています。
FLUX Insightでは、自社の事業経験に裏打ちされた知見を強みに、エンタープライズ企業の経営層に対し、AI戦略を中心として、事業変革に必要な戦略立案から実行・改善までを支援しています。中には30代前半でエンタープライズ企業役員の右腕として活躍するメンバーもおり、若手のうちからハイレベルな案件に携われる点も、ポストコンサル層から選ばれる理由となっています。
実際、ONE CAREER PLUSには以下のような転職体験談が寄せられています。
ここからは、デロイト、アクセンチュア、ベイカレントからFLUXに転職した3名へのインタビューを通じて、FLUXのリアルな魅力をさらに掘り下げていきます。
成果にコミットする支援で、他ファームからの乗り換えも
──まずはFLUX Insightのサービスの特徴について、一般的なコンサルファームとの違いも含めて教えてください。
白岩:最大の特徴は、事業会社としての実践知をもとに支援を行っている点です。また、起業や会社売却の経験者、役員経験者など、実業の現場で経験を積んできた人材が多く在籍しているのも、一般的なファームとの大きな違いだと思います。
そのため支援内容も事業グロースや新規事業の立ち上げなどが中心で、戦略立案だけでなく営業トークスクリプトの作成やリード獲得支援といった実行フェーズまで踏み込み、成果にコミットするスタイルを強みとしています。
さらに、テクノロジー部門も拡大していることから、AIを活用した業務改善や経営改革など、エンタープライズ企業におけるDX支援の案件も増加しています。
山本:少数精鋭で支援を行う点も特徴です。FLUXでは課題に応じて、テクノロジー・経営戦略・採用など各分野に強みを持つ人材を都度アサインし、必要なプロフェッショナルだけを揃えたチームで機動力と専門性の高い支援を提供しています。
──カウンターパートについてはいかがでしょうか?
白岩:主なカウンターパートは、社長や取締役などの経営層です。
FLUXの営業では、まず経営層と直接コンタクトを取り、少人数チームでプロジェクトに参画します。そこで成果を出し、段階的に支援の範囲を広げていくのが基本的な進め方です。
実際、支援の実効性が評価され、戦略ファームからの乗り換えに至った例や、1件から始まり、現在は10件近くのプロジェクトを並行して支援している例もあります。
山本:正直、入社前は「FLUXのようなスタートアップでは小規模案件にしか関われないのでは?」という懸念もありましたが、実際には金融大手の全社的なデータ基盤導入など、前職以上にスケールの大きな案件にも携われています。
近年は「スタートアップの方が最新技術に強い」と感じている方もおり、企業規模よりも支援の実効性で選ばれる時代になってきているのを感じます。
経営層と、ゼロベースから新規事業を構想
──ハイレイヤーを相手にした案件が多いのは求職者にとっても魅力的ですね。これまでで特に印象に残っているプロジェクトについても教えてください。
白岩:特に印象深いのは、金融系企業の新規事業立ち上げ支援のプロジェクトです。
多くの場合、新規事業といってもクライアント側にある程度の構想がありますが、この案件はゼロイチの支援でした。カウンターパートは社長と経営企画室長で、私と20代半ばの若手メンバーが中心となり、約4か月間、週2回のディスカッションを重ねながら、事業の方向性を描いていきました。
最終的には2つの有望な事業の種を見出し、ユーザーインタビューや収益モデルの検討まで実施。経営陣からは高い評価をいただき、現在も良い関係が続いています。
──若手メンバーが経営層と密に議論できるのは稀有な環境ですね。プロジェクト成功の要因はどこにあったのでしょう?
白岩:第一に、私を含め新規事業支援経験を持つコンサル出身メンバーが在籍しており、基本的なフレームワークや手法に精通している点が挙げられます。
そして最大の要因は、やはり実際に事業を立ち上げた経験を持つメンバーの存在です。今回の若手メンバーも起業・会社売却の経験者でしたし、起業経験のある別のメンバーがディスカッションに同席してくれることもあり、例えば撤退基準を事前に設定するなど、現実的な設計が可能になりました。その結果、実効性のある提案として高い評価を得られたと考えています。
2名体制で挑んだ、前例のないマーケティング手法の開発
──山本さんはAIを中心とするテクノロジー分野の案件をメインで担当しているそうですね。FLUXだからこそ経験できた、特色ある案件事例があれば教えていただけますか?
山本:FLUXの特徴は、少人数でプロジェクトの構想から実装まで一気通貫で担当できる点にあります。例えばある消費財メーカーのマーケティング支援案件では、私とデータサイエンティストの2名で初期の構想段階からR&D、PoC(概念実証)、そして最終的な実装まで、すべてのフェーズを担当しました。
前職では各フェーズで担当が分かれていたため、ここまで一貫して関わることは難しかったと思います。
──具体的にはどのような取り組みだったのでしょうか。
山本:SNS上の投稿データをAIで分析し、商品の購入理由やプロモーションの反応といった売上データやアンケートでは掴みきれないインサイトを可視化する取り組みでした。
始まりは「こんなことできないか?」という漠然とした相談でしたが、R&DとPoCを経て、最終的には実際の業務で使われるプロダクトとしてリリースまで実現できたのは、大きな成果だったと思います。
社長直轄の全社プロジェクトを、20代で牽引
──西井さんは現在20代とのことですが、すでにプロジェクトリーダーとして経営層と対峙されているそうですね。そうした案件の具体例について教えてください。
西井:直近では、建設会社の業務改善プロジェクトが挙げられます。社長と取締役を主な報告先とし、これまで属人化していた業務の可視化とモデル化に取り組みました。
具体的には、ベテラン社員に依存していた業務について、業務フローや判断基準を言語化し、必要なデータ項目を特定。データの収集・活用の仕組みを設計し、業務のモデル化を行いました。これにより、属人化の解消に加え、社内のリソース状況を可視化し、組織全体の生産性向上にもつなげることができました。
──クライアントの反応はいかがでしたか?
西井:「絵を描くだけでなく真の伴走支援をしてくれて大変有難かった」と評価いただきました。
例えば「こうすればデータが取れます」と口頭で説明するだけでなく、実際にExcelで仮のデータベースを作成し、現場ですぐに活用できる形に落とし込むなど、運用まで見据えた提案を行ったことが高い評価につながったと考えています。
AI・専門性・組織開発。FLUXで叶える三者三様のキャリア拡張
──ここで改めて、皆さんが前職のコンサルファームから転職を考えた理由を教えてください。
白岩:大きな理由は、専門性への課題感です。幅広い案件を経験し、一定の自信はついた一方で、シニアマネージャーやディレクターを目指すには「これが自分の専門」と言える領域が必要だと感じました。
同時に、真に専門性を深めるには、第三者として支援する立場では限界があるとも感じるようになりました。そこで、事業の当事者として特定のテーマに腰を据えて取り組みたいと考え、事業会社への転職を決意しました。
山本:転職を意識したきっかけは、今後避けては通れないAI領域へキャリアを広げようと考えたことです。はじめは社内のAI部門への異動を検討しましたが、大規模組織ゆえに戦略と実装が分業されており、一気通貫でやりたいという自分の志向とのギャップを感じました。
そのためたとえ小規模な組織でも戦略から実装まで一貫して関われる環境で働きたいと考え、転職を決めました。
西井:私は転職活動を積極的にしていたわけではなく、SNS経由でFLUXから連絡をもらい、さらに情報収集のために面談をしたエージェントからもFLUXを紹介されたことから縁を感じ、面談を受けてみたのがFLUXとの出会いのきっかけです。
──転職時の企業選びの軸と、検討した企業、最終的にFLUXを選んだ理由を教えてください。
白岩:軸は2つありました。1つ目は、これまで関わってきた新規事業開発やヘルスケアなどの領域で専門性を深められること。2つ目は、200人以下のスタートアップで、事業や組織づくりのフェーズに関われることです。
他には医療系のスタートアップなどを受けていましたが、ここでなら事業開発の本質的な力を磨けると感じ、当時200人以下だったFLUXへの入社を決めました。
FLUXには事業立ち上げのノウハウが蓄積されているうえ、FLUX Insightは当時10名規模で、事業の0→1に深く携われるタイミングでした。何より事業成長に本気で向き合うメンバーの熱量に圧倒され、この環境に身を置きたいと感じました。
山本:私は、AIが現場で価値を発揮するための土台づくりから関わりつつ、戦略から実装までを一貫して担える環境を重視して企業を探していました。
複数のAIスタートアップから内定をいただいた中でFLUXを選んだのは、いい意味で先が読めない点に惹かれたからです。他社ではある程度の成長シナリオが見えていた一方で、FLUXはピボットを重ねながら多様な領域に挑戦しており、自分の想像を超える経験ができそうだと感じました。
西井:私の選択肢は前職に残るか、FLUXに転職するかの二択でしたが、コンサル経験を生かしつつ、自社の組織づくりにも関われる点に魅力を感じ、FLUXへの転職を決めました。
ファームでは業務の大半がプロジェクトワークですが、スタートアップであるFLUXでは、自社の採用や人材育成などにも関わることができます。実際、現在はプロジェクトの傍らで社内教育の仕組みづくりにも携わっています。
前職と比べ、5年分の成長を前倒しで実現
──前職に留まっていた場合と比較して、FLUXに転職したことでどのようなスキルや経験を積むことができたと感じますか?
白岩:体感としては、前職と比べて5年ほど早いスピードで経験を積めていると感じます。前職ではエンタープライズ企業の経営層と直接やり取りするにはまだ時間がかかりそうでしたが、FLUXでは入社直後からそうした機会がありました。
また、FLUXでは案件獲得や顧客開拓、オファリング設計まで自分たちで行う必要があります。すでに整った環境に乗っかるのではなく、すべてを自分たちで切り拓いていく必要があるため、1年の成長密度が格段に高いと感じます。
山本:私は以前よりも短期間でスキルや知識の幅を広げられている実感があります。
前職では長期の大型案件に関わることが多く、扱えるテーマや技術に限りがありました。一方FLUXでは、必要なタイミングで最適なメンバーをアサインし、少人数で複数案件を同時に動かすスタイルだからこそ、自分の関心に合わせて幅広いテーマに関われるのが魅力だと感じています。
西井:私はプロジェクト以外にも活動の場が広がったことに大きな変化を感じました。
現在は社内教育制度の立ち上げや新入社員のオンボーディングに関わるなかで、人材育成や組織開発といった新たな分野にも経験を広げることができ、充実感を感じています。
──前職で感じていた課題やジレンマが、FLUXではどのように解消されたかについても教えてください。
白岩:前職では当事者としての事業経験を持つ人がほとんどおらず、新規事業支援も立ち上げがゴールになりがちで、立上げ後のグロースに苦戦している事業も少なくありませんでした。
一方FLUXでは実践知に基づいた実効性のある支援ができるため、自分の仕事の価値を実感でき、やりがいにつながっています。
山本:私は役職による仕事の線引きがなくなったことに大きな変化を感じました。前職ではパートナーになるまでできなかった業務にも、FLUXでは挑戦できる。そして実際にやってみると想像以上にこなせることが多く、自分のスコープが一気に広がったと感じます。
西井:私は前職では他のチームの動きがほとんど見えず、「将来どんな案件に関わりたいか」といったキャリアのイメージを描きにくい点に課題を感じていました。
その点FLUXは組織がコンパクトなので、他のメンバーの取り組みや活躍が自然と耳に入ります。おかげで自分の目指す方向性やロールモデルを見つけやすくなりましたし、手を挙げれば任せてもらえる機会もあり、自分のキャリアを主体的に築いていける実感があります。
事業会社×コンサルという「一粒で二度おいしい」キャリア
──最後に、記事を読んでいる方々へのメッセージをお願いします。
白岩:事業会社発のコンサルは「一粒で二度おいしい」仕事だと思います。エンタープライズ企業の資本を活用して社会に大きなインパクトを与えるコンサルの魅力と、自分たちの事業を当事者として育てていく事業会社の醍醐味、その両方を味わえるのがFLUXの魅力です。
課題解決のプロであるコンサル経験者であれば、自分に降りかかってきた課題も自身で解決できるはず。だからこそ、スタートアップだからと過度に身構えず、少しでも興味がある方は、ぜひ飛び込んでみてもらえたらと思います。
山本:私が伝えたいのは、大手ファームにはいつでもチャレンジできますが、急成長フェーズのFLUXに入れるのは今しかないということです。
FLUX Insightは現在、自分の得意分野を活かして新しいオファリングをつくったり、採用や組織づくりに関わったりできる絶好のタイミングです。そうした働き方に惹かれる方には、今のFLUXはとても面白い環境だと思います。
西井:転職を迷っている方には、「そんなに怖がらなくて大丈夫」と伝えたいですね。
私自身、転職するたびに不安はありましたが、振り返ればすべてが成長につながる選択でした。最初の一歩は勇気が要りますが、その先には、想像以上の成長や成果が待っていると思います。