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ほんとにコンサル転職でいいの?「意味ない」と言われる国内MBAは、キャリアに悩むアラサーの処方箋だ!

こんにちは、めいこと申します。私は妊娠をきっかけに日本国内のMBAスクールに入学し、育児をしながら修了しました。


国内MBAと検索すると、悲しいことに「意味ない」とか「独学で十分」といったサジェストが目に飛び込んできます。確かに海外MBAとは違って、異文化経験や現地での就職といった明確なメリットが見えにくいかもしれません。


では「国内MBAは意味がなさそう」と思っている方に質問です。


  • 同じような仕事と人間関係のなかで成長角度が鈍ってきた気がする。
  • 最近「やりきった」と思えていない自分に焦る。
  • やっぱりコンサル転職? でも、今の環境に不満はないんだよな......。


そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?


あなたの停滞感を打ち破ってくれるのは、実は国内MBAかもしれません。




国内MBA生活はハードワークのお試し期間


国内MBAの最大の強みは、転職せず、引っ越しせず、生活基盤を維持したまま学べることです。実際に国内MBAで学ぶクラスメイトや友人の顔ぶれを見ると、仕事や子育てを安定させながら、今よりワンランク上のキャリアを目指す人達に選ばれている印象です。


とはいえ、国内MBAが「ゆるい」わけでは決してありません。MBAは寝る時間がなくなるという噂は本当です。最短で卒業しようとすると1ヶ月半〜3ヶ月で1教科分のカリキュラムを終える必要があるので、常に課題やテストに追われる感覚で過ごすことになります。経営者やコンサルなどのハードワークなキャリアを志すなら、1〜2年間のMBA生活は自分の激務耐性を試すためにもぴったりです。


イメージを持っていただくために、私や友人たちの経験をもとにした、よくある一週間のスケジュールを紹介します。


<夜間コースのよくある1週間>


〜9時


課題・自習


課題・自習


課題・自習


9〜11時

仕事

仕事

仕事

仕事

仕事

講義


11〜13時

講義


お昼



14〜16時

講義


16〜18時

修論執筆


18〜20時

講義

講義

ゼミ

課題・自習

20〜22時


講義

講義

飲み会

22時〜

課題・自習

グループワーク

課題・自習

課題・自習


仕事を続けながらスクールに通う夜間コースは特にハードです。上の図でわかるように、退勤後だけでなく土日にも授業と課題を詰め込み、気力・体力が試される生活です。


<全日制コースのよくある1週間>


〜9時





講義

課題・自習


9〜11時

講義

講義



講義


11〜13時

講義

講義

ゼミ

講義

講義


お昼








14〜16時

課題・自習

講義

講義

講義

グループワーク



16〜18時


課題・自習

講義


課題・自習

18〜20時



飲み会




20〜22時


課題・自習

課題・自習

課題・自習


22時〜

課題・自習



こちらは、修士論文のない全日制の1年コース。平日は朝から夕方まで授業が入り、その合間にグループワークや課題に取り組みます。


私が通っていたスクールは英語のカリキュラムだったこともあり、ケーススタディの読み込みや予習に時間がかかりました。こちらは在学中のX投稿ですが、もはや当時の記憶はほとんどありません......。


https://x.com/meiko_akiko/status/1722984315938603085




得られるのは「全力疾走した私」への自己肯定感


さてさて、忙しい自慢をしたいわけではありません。この過酷な生活を「やりきった」経験にも大きな価値があるとお伝えしたいのです。


何十年と続いていく社会人生活は、ゴールが見えない長距離レースのようなものです。自分にも部下にも無理をさせない働き方が求められますし、経験を積むにつれて大きな失敗や無知は許されなくなります。


一方の国内MBA生活は、転んでも痛くない短距離コースのようなもの。恥をかいても、知らないことがあっても、学びの場だからノーダメージ。安定した生活基盤に支えられて、期間限定のハードワークにどっぷり打ち込めます。


後先を考えずに必死に努力していると「私、意外とまだやれるじゃん」と前向きな気持ちになるものです。中堅になって忘れかけていた必死さや、頑張った自分への自信を取り戻せる貴重な機会といえるでしょう。




学園祭や修学旅行のような「大人の青春」がそこにある


「MBAで得られるのは知識よりも人脈だ」という話を聞いたことがあるかもしれません。その真髄は、青春時代のような熱い友情にあります。


MBAスクールの授業ではグループ単位のディスカッションや発表の機会が必ずといっていいほどあり、生徒同士の関わりが多いのが特徴です。週末や深夜に仲間と集まってグループワークをしていると、まるで学園祭前夜のような一体感が生まれます。意見をぶつけ合い、励まし合い、締切と戦うなかで、高校生に戻ったような「アオハル」を感じられるのです。


特に選択制のゼミは少人数で開催されることが多く、自然と仲が深まります。なかには、教授やOB・OGとの飲み会を毎週のように開いたり、海外旅行をしたりするほど結束の強いゼミも。お金と調整力を活かして本気で楽しむ姿は、さながら「大人の修学旅行」です。


勉強会やビジネスコンテストなどのイベントも豊富なので、過酷なMBA生活やビジネスへの興味を共通の話題にして、友人の輪はどんどん広がります。そんな仲間たちとの交友関係は、職場とも家庭とも違う新たな居場所になります。


私自身も、MBAコミュニティの飲み会に参加すると時間を忘れて盛り上がってしまいます。夫に子供の寝かしつけを頼むと「またMBAの人たちね、朝までゆっくり飲んでおいで」と、からかわれるくらい仲良しです。卒業後も気軽に集まりやすく、濃密な友情が長続きするのも、日本を生活の拠点にしている学生が集まる国内MBAならではです。




そのモヤモヤ、本当にコンサル転職でいいの?


アラサーにもなると、仕事にもある程度慣れて、中堅として成果も出しつつある時期。友人の活躍やSNSのキラキラ投稿を目にして「そろそろ転職したほうがいいのかな」とか、「コンサルに行けば市場価値が上がるかも」なんて考えが頭をよぎることがあるかもしれません。特に30代からの転職は、これまでの経験やスキルを評価されて、引く手あまたに感じます。


確かにそうした選択肢は魅力的に聞こえるし、実際に成功している人もいます。でも、それが本当に自分に合っているかどうかは、また別の話。




コンサルに転職しても安泰ではなく、実力が伴わなければAIによって淘汰される時代です。いまの仕事である程度の成果を出していたり、職場の人間関係が心地よいと感じていたりするなら、立ち止まって考えたほうがいいかもしれません。




そのモヤモヤは、新しい仕事よりも、頑張っている実感や新しい交友関係を求めているのかも。内なる声に耳を傾けて、学び直しという挑戦も視野に入れてみませんか?



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めいこ/Akiko Nakayama

東大で就活に苦戦したのち、公務員→スタートアップ→産休中にMBA→メガベンチャー。子育てに追われながらキャリアを模索する兼業ライターです。 note:https://note.com/meiko_akiko/

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