コンサルティング業界への転職を目指す方にとって、選考対策は避けて通れない重要なプロセスです。特に、ケース面接やフェルミ推定といった特殊な選考手法への対策は、事前の準備が成功の鍵を握ります。
ワンキャリア転職に蓄積された豊富なクチコミデータと選考体験談から、コンサル転職に効果的な書籍と、その活用方法を詳しく解説します。実際の転職成功者が実践した対策法をもとに、あなたの転職活動を成功に導くための具体的なアドバイスをお届けします。
- 1. コンサル志望者が本を読むべき理由
- 1-1. 選考対策に役立つ
- 1-2. 入社後のキャリア形成に役立つ
- 2. コンサルの選考対策に役立つ書籍①クチコミで言及のあった本4選
- 2-1. 戦略コンサルティング・ファームの面接試験 新版 難関突破のための傾向と対策(ダイヤモンド社)
- 2-2. 過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題(東洋経済新報社)
- 2-3. 東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」(東洋経済新報社)
- 2-4. 現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!(東洋経済新報社)
- 3. コンサルの選考対策に役立つ書籍②志望企業が出している書籍
- 4. コンサル転職を目指すなら
- ワンキャリア転職のご紹介
1. コンサル志望者が本を読むべき理由
1-1. 選考対策に役立つ
コンサルティング業界の選考では、一般的な企業とは大きく異なる特殊な選考手法が用いられます。クチコミデータによると、「ケース面接」や「フェルミ推定」といった専門的な選考手法への対策において、書籍は重要な役割を果たしています。
実際の転職成功者からは、「ケース問題が出題されることもあるので、慣れていない方は本などで事前にある程度予習されていくことをおすすめします(デロイト/2019年内定)」という声や、「対策本を複数こなしておくことで、どのようなお題が出ても動揺せず対応できるようになった」(デロイト/2018年内定)というアドバイスが寄せられています。
1-2. 入社後のキャリア形成に役立つ
選考対策だけでなく、コンサルタントとして必要な基礎的な思考法を習得するためにも書籍は活用されています。「ロジカルシンキング系の書籍、またはコンサル必読書と呼ばれる書籍を数冊読み、事前に考え方の基本を体得しておきました(デロイト/2018年内定)」という声にある通り、書籍を通じて思考のフレームワークを学ぶことが入社前の準備につながることがわかります。
2. コンサルの選考対策に役立つ書籍①クチコミで言及のあった本4選
ここからは実際に、ワンキャリア転職に集まるコンサルの選考体験談で言及のあった本を4冊ご紹介します。
2-1. 戦略コンサルティング・ファームの面接試験 新版 難関突破のための傾向と対策(ダイヤモンド社)
こちらは、"Case in Point"の邦訳改訂版として、戦略コンサルティングファームのケース・インタビューを完全に攻略するためのノウハウ集となっています。
面接プロセス全体(自己紹介・志望動機・計算問題・人物評価など)から始まり、ケース・インタビュー対策として、ケースのタイプ別の戦略、ペーパーテスト・グループ・ディスカッション形式など各種形式への対応、行き詰まったときの打開策、計算問題、メモ取り、結論のまとめ方など実践的に解説しています。
後半には多数のケース実例があり、実際のビジネスモデル分析や戦略問題など幅広いシナリオを演習できる構成になっています。
▼コンサル転職志望者におすすめな理由
戦略コンサル(特にMBBやそれに準ずるファーム)への転職では、ケース・インタビューで"思考プロセス""構造化思考""仮説構築力"が非常に重視されます。
この本はそれらを体系的に鍛える素材が豊富で、かつ自己紹介・人物面接も含めて面接全体を想定しているため、ケースだけでなく面接プロセス全体の準備ができます。実例が豊富で、"使えるノウハウ"が多いため、初学者から中級者まで幅広く役立つ特徴があります。
▼他の本との違い
他の対策本が「ケース問題集」や「フェルミ推定中心」「論理的思考・フレームワーク重視」な内容が多い一方で、この本は自己紹介・人物面・計算問題など"ケース以外の面接パート"にも力を入れています。
また、ケースのタイプ別・形式別の対応(グループ・ペーパーテストなど)を含むなど"総合的な面接準備"をサポートしており、単に問題を解く力を磨く本とは異なる包括的なアプローチを提供しています。
2-2. 過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題(東洋経済新報社)
この書籍は、実際に外資系コンサルティングファームで出された面接問題を集め、その模範解答を通じて「地頭力」を鍛える問題集として位置づけられています。
実際のクチコミでも、「エージェントに薦められたこの本を利用した」という声があります。フェルミ推定系問題とビジネスケース系問題の両方が収録されており、フェルミ推定では未知の数量の見積もりを通じて仮定・分解・モデル化などの思考過程を磨くことができます。
ケース問題ではビジネスの市場規模、成長戦略、売上向上策など、「どう考えるか」を重視するタイプの問いが多く、解答に至る過程、考え方の整理が示されており、「答え」ではなく「論理の見せ方」にフォーカスしている構成になっています。
▼コンサル転職志望者におすすめな理由
思考力・構造化・仮説形成など、ケース・インタビューで圧倒的に問われる"思考プロセス"を鍛えるための素材(過去問形式)が豊富に含まれています。実践練習として自分で手を動かして解くことで、"考え方"を自分のものにできるだけでなく、模範解答を通じて、採点する面接官がどこを見ているか、どういう説明が評価されるかを学べる点が、転職面接の準備として非常に有効です。
▼他の本との違い
"過去問"形式で問題と解答例がセットになっており、「出題されたらこう答える」というモデルを具体的に真似できる構成になっていることが最大の強みです。
「戦略コンサルティング・ファームの面接試験 新版」は形式・戦略・思考法全体を幅広くカバーする"体系的教科書"的な性質が強い一方で、この本は問題解く演習重視で、特にフェルミ推定やケース演習の量を確保したい人に適しています。
2-3. 東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」(東洋経済新報社)
この書籍は「ケース問題」を使って問題解決力を強化することを目的としており、クチコミでも「この本を熟読することを対策として挙げていました」という声がありました。
50のフレームワークを厳選して"問題を地図化する"、つまり問題の構造化を視覚化・分類して整理することを重視しています。また「3ジャンル・5ステップ」の思考プロセスに沿って、問題のタイプを分け、解き方の手順を定めている点が特徴です。
具体的なケース問題も多数収録され、「問題解答例」や模範アプローチが提示されているため、実践的に"ケースをどのように切るか""どの枠組みを使うか"の引き出しを増やすことができます。
▼コンサル転職志望者におすすめな理由
ケース面接では問題をどう分解するか、どのフレームワークを選び使いこなすかが問われます。本書は"フレームワーク50本"と"構造化・分類・手順の型"を揃えており、特に「見たことない問題」に直面しても、"どの型に当てはめて考えるか"の判断力を養うことができます。また解き方の手順が明示されており、練習中に迷わずに進められる点も大きな強みとなっています。
▼他の本との違い
他書では問題演習や模範解答中心だったり、ケース以外の面接要素(自己紹介・人物評価など)をカバーしているものが多い中、この本は「フレームワーク」「構造化」「分類」それ自体をツールとして強化することに特化しています。一つ一つの問題の解き方よりも、"問題を捉える枠組み"を身につけることに重きを置いている点で差別化されています。
2-4. 現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!(東洋経済新報社)
この書籍はフェルミ推定に特化した対策本として、実際のクチコミでも「このシリーズの本を読んで練習した」という声が複数寄せられています。
フェルミ推定を中心に据え、読者が見知らぬ数量予測問題に対して慣れ、スムーズに論理立てて考えられるようになるための構成となっています。
まず「6パターン」の問題タイプに分類し、それぞれに共通の"5ステップ"のプロセス(前提確認 → アプローチ設定 → モデル化 → 計算実行 → 結果の妥当性検証)を用いる手法を採用しています。例題と練習問題を多数収録し、また解説も「なぜその前提を取るか」など、思考の背景を明らかにしている点が特徴です。
▼コンサル転職志望者におすすめな理由
フェルミ推定は戦略コンサル面接で頻出の出題形式であり、「数」や「仮定」が明確でない問題に対して短時間でアプローチを作り結論まで持っていく力を問われます。本書はその形式に特化しており、プロセスが明確で、実践を重ねることで"考える速度"と"論点の質"を上げられるため、本番での対応力向上に直結する効果が期待できます。
▼他の本との違い
他の書籍ではフェルミ推定問題は付録的・一部扱い、または混合問題集の中の一ジャンルに過ぎないことが多い中、この本はフェルミ推定の形式だけにフォーカスしており、タイプ分類とステップというメソッドで反復練習がしやすい構造になっています。そのため、フェルミ問題を苦手としている人や、この形式を徹底的に強化したい人にとっての"専門書"的存在となっています。
3. コンサルの選考対策に役立つ書籍②志望企業が出している書籍
また、企業理解を深め、志望度の高さを示すためには、志望企業が独自に出版している書籍や創業者に関する本を読むことも有効な対策とされています。
ベイカレントが出版している代表的な書籍の例:
ドリームインキュベータが出版している代表的な書籍の例:
(選考前の工夫)特に意識しなくてもマインドや船井総研の文化に合いさえすれば、合格する可能性は大いにある。また、中小企業経営者を親や親せきに持っている場合は合格可能性が飛躍的に上がるので、チャンス。しいて言うなら数多く出版されている船井総研の書籍に関して数冊読んでみて、そこに記載されている経営哲学や理論に素直に共感できるかどうかという点を見てほしい。(船井総合研究所/財務・会計コンサルタント/2018年内定)
船井総合研究所や船井総研の創業者・幸雄氏が出版している代表的な書籍の例:
各ファームが出版している本やレポートは公式HPから確認できるため、志望企業についてはよく確認するようにしましょう。
4. コンサル転職を目指すなら
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