外資IT企業の中でも、転職先として高い人気を誇る日本マイクロソフト。グローバルなビジネス環境、最先端技術、そして高い年収水準が魅力であり「どんな選考があるのか」と気になる方も多いでしょう。
本記事では、ONE CAREER PLUSに寄せられた選考体験談や現役社員のクチコミをもとに、日本マイクロソフトの選考フローや求められる人物像など選考対策を徹底解説します。日本マイクロソフトへの転職を目指す方はぜひ参考にしてください。
日本マイクロソフトへの転職の難易度は
日本マイクロソフトへの転職難易度は、高いといえます。特に中途採用の選考は3〜5回程度の面接を通過する必要があり、職種に応じた専門性や経験、そして企業文化への適応性など多角的な視点から評価されます。
ただし、選考プロセスや面接の内容に関しては一定の傾向があり、事前に対策ができるものも多いです。日本マイクロソフトが求める人材に合致する方であれば、しっかりとした準備を行うことでチャンスは十分にあると言えるでしょう。
▼日本マイクロソフトに内定した人の選考体験談

IT・通信
日本マイクロソフト

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日本マイクロソフトの選考フロー
日本マイクロソフトの選考プロセスは、基本的に複数段階の面接から構成されています。職種によって詳細は異なりますが、一般的な選考フローを見ていきましょう。
選考フローの全体像
マイクロソフトの採用ホームページによると、「選考回数は3~5回程度です。すべての面接が終了しますと、面接の結果が通知されます」とされています。ONE CAREER PLUSに寄せられた選考体験談を見ると、具体的な流れとしては以下通りです。
- 1次面接
- 2次面接(場合によっては3次面接も)
- 最終面接
- 内定
面接の形式と特徴
ONE CAREER PLUSに寄せられた選考体験談を見ると、日本マイクロソフトの面接には以下のような特徴があります。
面接官の特徴
1次〜3次面接までは現場リーダーやマネージャーなど業務に近いメンバーや採用担当者、最終は本部長・役員・直属上長などが担当するケースが多いです。
面接の雰囲気
選考体験談には「アットホームな面接だった」「面接官の方もリラックスするように促してくれるような和やかな雰囲気」コメントがあり、日本マイクロソフトの面接は全体的にカジュアルな雰囲気で行われることが多いことが分かります。
しかし、「無表情な方だったのでややプレッシャーをかけられても対応できるかを見極められていると感じた」「なごやかな雰囲気ではあったが、一つ一つの質問について深掘りされ、能力やスキルがどれほどのものであるかを見極められていると感じた」といった声もあります。カジュアルな雰囲気の中でもシビアに見極められているケースや、淡々とした雰囲気の面接になる可能性もあります。
日本マイクロソフトが求める人物像・必要なスキル
日本マイクロソフトが求める人材像は、単なる技術力や経験だけでなく、多面的な要素から構成されています。ここでは、選考で重視される経験・スキルと、実際の選考体験談から読み取れる人物像について解説します。
選考で重視される経験・スキル
日本マイクロソフトの選考では、以下のようなスキルや素養が重視されています。
1. 企業ミッションへの共感と理解
マイクロソフトでは「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」という企業ミッションが掲げられており、このミッションへの共感が求められます。
2. グロースマインドセット
日本マイクロソフトの採用ホームページでは「マイクロソフトはグロースマインドセットという考え方に基づき、可能性を育み、変化を受け入れ、学び続けることの価値を信じています」とされています。
3. 技術力と専門知識
選考体験談では「エンジニアの面接なのでテクニカルな苦労した経験が必須」と指摘されており、特にエンジニア職は専門性を確認されます。
4. チームワークと他者の成功への貢献
選考体験談によると「チームワークを発揮した経験」が面接で質問されています。また、選考後の企業や業務、社員に対するイメージとして「個人主義というよりはチームでの成果を重視するようにシフトチェンジしているようだった」とコメントしている人もおり、チームで成果を出せる人物かを見極めています。
5. 問題解決能力
選考体験談「挫折した経験とどう対応したか」「過去の失敗体験を教えてください」といった質問がされており、失敗から学ぶ姿勢や困難な状況への対応力が見られています。
実際の選考体験談・現役社員のクチコミ
実際の選考を体験した人の投稿からは、日本マイクロソフトが求める具体的な人物像を推測できます。
応募するポジションやチームにもよるが、先ずは職務経歴書を整理した上で、希望するポジションに対してどう貢献できるのかという点をアピールできるようになると良いと感じる。また、エンジニア職なので、技術に対する熱意やその熱意を裏付けるエピソード等があると尚良いと思われる(インフラエンジニア)
過去の経験から今どういう思考軸があるのかを整理して、それを論理的に話せるように準備しておく必要があると感じた。現職でもMicrosoft製品を扱っているため、その製品の経験をアピールした(パッケージ導入コンサルタント)
商品や企業研究はほどほどでも良い。まずは自分の経験から得た強みやアピールポイントを自信をもって強く伝える事が重要。また、Teamsを提供している会社だけあり、リモートでの面談となるが、カンペはバレるので常に自分の言葉で画面越しとはいえ、相手に集中して伝える事が肝要(法人営業)
日本マイクロソフトへの転職を成功させるためのポイント
ここでは、日本マイクロソフトの面接でよく聞かれる質問例と答え方のポイント、そして選考体験談から読み解く事前対策のポイントについて解説します。
面接でよく聞かれる質問例と答え方
選考体験談から、日本マイクロソフトの面接では以下のような質問がよく出題されていることが分かります。
1. 経歴・志望動機に関する質問
「職務経歴書に沿った今までの経歴」「志望動機(なぜマイクロソフトなのか、なぜ応募した職種なのか)」「マイクロソフトでやってみたいこと」など、どの企業の面接でもよく聞かれる質問んです。
答え方のポイント:
- 志望動機では、日本マイクロソフトの企業ミッション・ビジョンへの共感を伝える
- 職務経歴は数値や具体的な成果を交えて説明する
- 転職理由はポジティブな表現を心がける
2. 困難への対応・問題解決に関する質問
「ファジーな状況での判断とその根拠、仕事で苦労した経験」「難易度の高かった仕事」「挫折した経験とどう対応したか」といった質問があります
答え方のポイント:
- 具体的な問題状況、自分の取った行動、結果を明確に説明する
- 失敗から学んだことや成長した点を強調する
- 問題解決における論理的思考プロセスを示す
3. チームワークとリーダーシップに関する質問
「チームワークを発揮した経験」「立場や思惑の違うメンバーをまとめる時に気を付けていることは?」といった質問が出されます。
答え方のポイント:
- 他者との協働によって成果を上げたエピソードを具体的に説明する
- どのようにチームに貢献したのか、自分の役割を明確にする
- 多様な価値観の中でどのように合意形成したかを説明する
4. 職種固有の専門知識・スキルに関する質問
「基礎的な技術に関する質問(エンジニア)」「関係性が低く、シェア割りが決まっているようなお客様と取引を増やすにはどうすればよいか(営業)」など専門性を確認する質問があります。
答え方のポイント:
- 専門知識を示しつつ、実務での適用例も交えて説明する
- 理論だけでなく、実践的なアプローチも示す
- 分からない場合は正直に認めつつ、学習意欲を示す
選考体験談から読み解くおすすめの事前対策
実際の選考体験者のアドバイスから、効果的な事前対策のポイントを整理しました。
1. 徹底的な自己分析と職務経歴の整理
過去の業績や経験を具体的に整理し、日本マイクロソフトでどのように活かせるかを明確にしておくことが重要です。特に数値で示せる成果があれば、それを前面に出すと良いでしょう。
2. 企業研究・製品知識の習得
マイクロソフトの採用ホームページでは「マイクロソフト製品の知識を持っていることは、当社を志望するにあたりとても重要です」としつつも「より重要なのは入社後で、日々更新されていく製品知識を吸収していくことができるかどうかです」と述べています。ただ単に製品知識をインプットするだけでなく、企業文化や価値観、最新の技術動向についても理解を深めておくとよいでしょう。
3. 面接官のリサーチ
選考体験談には「日本マイクロソフトの方はだいたいLinkedinに登録されています。人事から面接官の名前を事前に告知いただけるので面接官の過去の職歴を確認しておくと共通の話題や関心事など推察できるかもしれません」というアドバイスがあります。
面接官について事前に調査しておくことで、コミュニケーションを円滑にし、共通の話題を見つけやすくなるでしょう。
4. 英語力の準備(必要に応じて)
マイクロソフトの採用ホームページでは英語力に関して「開発職以外では、採用時の必須条件にはなっていませんが、求められる英語力は職種によって異なり、米国本社や他国と連携をとりながら仕事をするような場合は、相応のレベルが求められます」「入社してからもご自身の努力次第で英語力を伸ばすチャンスが十分にあります」とあります。
職種によっては英語力も重要になるため、英語での自己紹介や経験談を準備しておくと良いでしょう。
5. 逆質問の準備
選考体験談には「逆質問の時間が多くある場合があるため、逆質問を考えていくことが重要。30分程度ある」と指摘されています。
質の高い逆質問を準備することで、企業への理解と熱意をアピールできます。事業戦略や部署の役割、働き方など、具体的な質問を用意しましょう。
まとめ|日本マイクロソフトへの転職を検討する方へ
日本マイクロソフトへの転職は、高い専門性やグローバルな環境で働きたい方にとって、非常に魅力的なキャリアパスです。選考プロセスは決して容易ではありませんが、入念な準備と自分の強みを明確に伝えることで、合格の可能性を高められます。
外資IT企業への転職に関してさらに詳しく知りたい方は、ONE CAREER PLUSの「外資IT転職:完全攻略ロードマップ」シリーズもぜひご覧ください。
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