コンサルティング業界への転職熱が高まる中、「高年収」「成長機会」に魅力を感じながらも、「自分には向いていないのではないか」と不安を抱く方は少なくありません。
ワンキャリア転職に集まる5クチコミデータと転職体験談を分析すると、コンサルタントに向いていない人には明確な特徴があることが分かりました。本記事では、実際のコンサル転職者の声をもとに、向いていない人の特徴から適性の見極め方、さらには転職した人の実体験まで徹底解説します。
- 1. コンサルに向いていない人の特徴5選
- 1-1. ハードワークや長時間労働への耐性がない人
- 1-2. 論理的思考力や分析力に自信がない人
- 1-3. 明確な目標や専門性がない状態で転職を検討している人
- 1-4. 受け身で指示待ちの姿勢が強い人
- 1-5. 実力主義や競争環境を前向きに捉えられない人
- 2. コンサルに向いている人との違い
- 2-1. 思考力と知的好奇心の差
- 2-2. ストレス耐性とレジリエンスの違い
- 2-3. キャリア観と価値観の相違
- 3. 向いていないと気づいた時の対策・キャリアの選び方
- 3-1. 自己分析による適性の再評価
- 3-2. 転職活動における情報収集の重要性
- 4. 【実例】コンサルを辞めた「辞めコン」たちのネクストキャリア
- 4-1. 理想と現実のギャップに直面したケース
- 4-2. コンサルを経験したことでキャリアアップしたケース
- 5. よくある質問
- 5-1. コンサルタントに求められるスキル・適性は?
- 5-2. 未経験からでもコンサルになれますか?
- 6. コンサル転職を目指すなら
- 6. ワンキャリア転職のご紹介
1. コンサルに向いていない人の特徴5選
1-1. ハードワークや長時間労働への耐性がない人
コンサルティング業界では、長時間労働や厳しいデッドラインが日常的です。ワンキャリア転職に寄せられたコンサルタントのクチコミを見ると、「ワークライフバランス/ハードワーク(日々長時間労働・休みが少ない)」が入社後にギャップを感じた点の上位に挙がっています。
かなりの激務・長時間労働であり、それを覚悟して入ってきている人が多い印象を受ける。深夜に働いている人やオフィスで夜を明かす人も散見され、タフさが求められる会社だと感じる。(デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー/M&Aコンサルタント)
ワークライフバランスを重視し、安定した労働時間を求める人には、コンサル業界の働き方は適していません。週単位や繁忙期・閑散期ごとに労働時間の幅が大きく、個人の裁量や希望だけではコントロールできない過酷さが伴うことを理解しておく必要があるでしょう。
複雑な仕事内容を楽しめる適応力がない人、困難な状況でもパフォーマンスを維持できない人、ストレスに弱い人はコンサルタ
ントとして苦労する可能性が高いでしょう。
実際に、金融大手から外資系コンサルに転職したGさんのケースでは、「月300~350時間ほど働き、土日にはマクドナルドやデニーズに籠って資料を作る日々」を経験し、「想像以上に厳しい環境でした」と振り返っています。わずか1ヶ月ほどで「これはミスマッチかもしれない」と感じ、転職を検討し始めたというエピソードからも、ハードワークへの耐性の重要性が伺えます。
▼Gさんの事例について、詳細はこちら
1-2. 論理的思考力や分析力に自信がない人
コンサルタントは日々答えのない問いに挑むことが求められ、複雑な課題を整理し、分析し、解決策を導き出すことが得意であることが重要です。そもそも思考することが好きでなければ、スキルも身につきません。
そのため、必要な情報を確実に入手するための調査能力と情報源の見極めが弱い人、収集した断片的な情報を一本の論理に統合する能力が低い人は、コンサルタントとして苦戦する可能性が高いでしょう。
また、同様に「1聞いて10理解できる」洞察力がなく、限られた情報から全体像を把握するのが苦手な人もコンサルタントとして苦戦するケースが多いようです。
実際、以下のクチコミを見ても、論理的思考力はコンサルではかなり重要視されていることがわかります。
若手にとっての成長環境は申し分ない。論理的に破綻しているような考えには容赦ない突っ込みが入る。このような環境で新卒からいた人材は他社に比べて、大きく成長できているに違いないと感じる。(野村総合研究所/プロジェクトマネージャー)
1-3. 明確な目標や専門性がない状態で転職を検討している人
「有名だから」「年収が高いから」というだけでコンサルへの入社を決めている人は、配属・役割のミスマッチやプロジェクトアサインが発生したときに消耗しやすい傾向があります。想定外の仕組みに適応しきれず、早期離職率も高くなりがちです。
コンサル転職で後悔しないためには、「コンサル転職で何を得たいか、なぜコンサルに入るか」をしっかりと言語化する必要があります。成長(具体的には、戦略?プロジェクト管理?ITスキル?課題解決?英語?グローバル?)、年収・報酬、どんな専門性や市場価値、人脈、コンサル後のネクストキャリアなど、自分にとって何が大切なのかを明確にしなければなりません。
1-4. 受け身で指示待ちの姿勢が強い人
配属待ち、指示待ちの受け身姿勢だと不満が募りやすいことも分かっています。
コンサル業界では、プロジェクトアサインや配属において「プロジェクトガチャ」の問題が避けて通れません。希望する分野より、会社都合・営業都合・スキルやタイミングで決定することも多くあるため、必ずしも希望が通るわけではないという心構えが必要です。
このような環境で成功するには、自ら積極的に成長機会を求める主体性が不可欠です。「コンサルに入れば成長できそう」という受け身な姿勢ではなく、自分から行動を起こす意欲のある人が評価されます。
実際、以下のようなクチコミも寄せられています。
自分からガツガツと仕事をとりに行く人はいいと思いますが、受け身の人だと居場所がなくなります。性格がどっちに向いているかが肝です。(マッキンゼー・アンド・カンパニー/戦略コンサルタント)
1-5. 実力主義や競争環境を前向きに捉えられない人
コンサル業界は「高速で走り続ける文化」が根本にあり、「学び/成長の厳しさ、自己研鑽」の現実やプレッシャーに適応できないと消耗してしまいます。
実力主義で評価される環境であるため、社内での競争にプレッシャーを感じて燃え尽きる人も一部存在します。成長=激務、自己責任・社内競争という現実を前向きに捉えきれない人は、コンサル転職で後悔する可能性が高いといえます。
やることをやっていればとやかく言われることはない、柔軟かつ実力主義な風土。その分、アウトプットの質については厳しくみられる傾向が強い。(アクセンチュア/戦略コンサルタント)
(参考)コンサル転職で後悔しないために|よくある失敗例・後悔の理由を体験談&クチコミで徹底解説 | 、【コンサルタント志望必見】現役・元コンサルに聞いた、コンサルに向いている人の特徴6選 | 転職サイト【ワンキャリア転職】
2. コンサルに向いている人との違い
2-1. 思考力と知的好奇心の差
一方、コンサルタントに向いている人の特徴としては、まず「論理的思考力が高く、思考することが好き」「知的好奇心が高く、学び続けることが苦にならない」ことが挙げられます。
向いている人は、様々な業界、企業、課題に触れる機会が多いため、幅広い分野に対する知的好奇心が不可欠です。新しい知識を吸収することを楽しみ、常に学び続ける姿勢を持っています。
案件を経験するにつれ、新たな知見を得られるので知的好奇心は常に満たされる。案件とは関わりのないことでも勉強の機会が多い。(コーポレイト ディレクション/コンサルタント)
「停滞を恐れる気持ち」を持ち、常に成長を求められる環境に適応できる姿勢、自身やチームメンバーの停滞を許さない探究心があることが成功の鍵となります。
一方で、向いていない人は、新しい知識の習得に苦痛を感じたり、変化を嫌う傾向があります。一つの専門分野を深く掘り下げることを好む人は、コンサルタントの幅広い知識が求められる環境では苦労する可能性があります。
2-2. ストレス耐性とレジリエンスの違い
コンサルに向いている人は「レジリエンスが高く、柔軟な思考ができる」特徴があります。長時間労働や厳しいクライアント対応など、ストレスの多い環境にさらされても前向きな姿勢を保ち、困難を乗り越えるポジティブなマインドセットが重要です。
どのような条件下でも同じパフォーマンスを発揮できる能力、フィードバックを浴びることを喜び、落ち込まない姿勢、過酷な労働時間や人間関係、複雑な仕事内容を楽しめる適応力を持つ人がコンサルタントに向いています。
対照的に、向いていない人は、ストレスに対して脆弱性を示し、困難な状況で萎縮してしまう傾向があります。フィードバックを批判として受け取り、改善よりも防御的な反応を示すことが多いのです。
普通の社会人では経験できないような仕事に携われる。cxoクラスのクライアントと20代から相対することとなるため、自然と視座が高くなる。また、上記に関係して、プロジェクトの内容もかなりの人間に影響を与えるようなものが多く、やりがい、プレッシャーともに非常に高い。(ボストン コンサルティング グループ/戦略コンサルタント)
2-3. キャリア観と価値観の相違
コンサルに向いている人は「スキルアップへの向上心がある」「クライアントの成果を第一に考える、裏方力がある」という特徴があります。
常に自分を高め、より良い結果を出そうとする強い向上心が求められ、オーナーシップを持ち、誰もがやりたがらない必要な仕事を率先して拾える姿勢、成長や成果を人任せにせず、自ら積極的にコーチングを求める主体性がある人は、コンサルタントとして活躍できます。
また、クライアントの業績向上のために自分を削る姿勢や、自分の名前で功績を残せないことに不満を持たない謙虚さ、クライアント第一を基本とし、自己のスキルアップも目的化しない価値観が重要です。
実際、クライアントの成長に大きなやりがいを感じる人も多いです。
クライアントの成長や大きな変動局面に携われることがやりがいです。事業会社ではキャリアに一回あるかないかの局面に、数多く関わることができます。(EYストラテジー・アンド・コンサルティング/戦略コンサルタント)
(参考)コンサル転職で後悔しないために|よくある失敗例・後悔の理由を体験談&クチコミで徹底解説 | 、【コンサルタント志望必見】現役・元コンサルに聞いた、コンサルに向いている人の特徴6選 | 転職サイト【ワンキャリア転職】
3. 向いていないと気づいた時の対策・キャリアの選び方
さらに・・・




