経営戦略の立案からDX推進まで、企業の重要な経営課題を解決するコンサルタント。高年収と急速なキャリア成長が魅力の一方で、求められるスキルや経験のハードルの高さから、「どうすれば目指せるのか?」「自分に向いているのか?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ONE CAREER PLUSに寄せられた数百件以上のクチコミデータや独自調査の結果をもとに、コンサルタントの仕事内容から、必要なスキル、転職のステップ、さらには将来性まで解説します。
- 1.コンサルタントとは?仕事内容と役割
- 1-1.コンサルタントの主な仕事
- 1-2.コンサルティング業界の種類と分野
- 2.コンサルタントになるには?必要な資格・スキル・経験
- 2-1.コンサルタントに求められるスキル・適性
- 2-2.必要な学歴や資格
- 2-3.未経験から転職はできる?現役コンサルタントの体験談
- 3. コンサルタントのキャリアパス・年収・待遇
- 3-1.コンサルタントの平均年収と昇進ルート
- 3-2.キャリアアップのために必要なこと
- 3-3.実際の社員クチコミから見る年収・働き方
- 4.コンサルタントへの転職・選考対策
- 4-1.コンサルタントに求められる資質
- 4-2.面接対策と選考で重視されるポイント
- 4-3.実際のコンサルへの転職事例
- 5.コンサルタントのやりがい・大変な点とは
- 5-1.仕事の魅力・やりがい
- 5-2.実際の社員の声から分かるリアルな忙しさ・大変さ
- 6.コンサルタントの将来性と今後の市場動向
- 7.ONE CAREER PLUSのご紹介
1.コンサルタントとは?仕事内容と役割
1-1.コンサルタントの主な仕事
コンサルタントは、企業や政府機関などのクライアントが抱える経営課題に対して、専門的な解決策を提案・実行支援する専門家です。例えるなら「企業のお医者さん」のような存在と言えるでしょう。
具体的な業務は以下のようなものがあります。
- クライアントの課題をヒアリング・分析
- 最適な解決策の立案・提案
- 実行支援とフォローアップ
また、コンサルタントの仕事の特徴としてプロジェクト型の働き方があります。案件ごとにチームが組成され、プロジェクト期間は2-3ヶ月の短期間のものから2-3年と長期のものまで多岐にわたります。近年は「提案」だけでなく「実行支援」まで含めた包括的なサービス提供が増加傾向にあります。
▼参考
コンサルタントの具体的な仕事内容について、もっと知りたい方はこちら
1-2.コンサルティング業界の種類と分野
コンサルティング業界は、解決する課題の領域によって分類されます。代表的な種類と企業例は以下の通りです。
<戦略コンサル>
企業の経営戦略立案や事業戦略を支援する最上流のコンサルティング
- 代表企業:マッキンゼー、BCG、ベイン、A.T.カーニー、ローランド・ベルガー
- 主な業務:経営戦略、M&A戦略、新規事業創出、市場調査
<総合コンサル>
戦略から実行支援まで幅広い領域をカバー
- 代表企業:アクセンチュア、デロイト、PwC、KPMG、EY、アビーム、クニエ
- 主な業務:業務改革、IT戦略、組織設計、システム導入
<シンクタンク系コンサル>
調査研究をベースに政策提言や戦略立案を行う
- 代表企業:三菱総研、日本総研、みずほリサーチ&テクノロジーズ
- 主な業務:政策立案、市場調査、経済分析
<組織・人事コンサル>
人材戦略や組織設計に特化
- 代表企業:マーサー、コーン・フェリー、リクルートマネジメントソリューションズ
- 主な業務:人事制度設計、組織改革、人材育成
各ファームは得意分野や支援アプローチが異なるため、キャリア選択の際は自身の志向性とマッチするファームを見極めることが重要です。
近年は、DXやAI活用など、デジタル領域の支援ニーズが高まっており、多くのファームがケイパビリティの強化を進めています。
▼参考
各領域における大手コンサルティングファームについてもっと知りたい方はこちら
2.コンサルタントになるには?必要な資格・スキル・経験
2-1.コンサルタントに求められるスキル・適性
コンサルタントに必要なスキルは、主に以下の3つに集約されます。
まず、コンサルタントは、クライアントとのコミュニケーションの中で課題の本質や論点を見極めて、それに対する仮説を立て検証するのが仕事であり、論理的な思考力は必須のスキルです。
次に、クライアントからの要望を鵜呑みにするのではなく、プロジェクト全体を最適化するためにクライアントを動かすコミュニケーション力も重要です。
最後に、学び続ける力です。課題解決のプロフェッショナルとして顧客の高い期待に応えるために、最新情報を常にキャッチアップし、経営層とも対等に話せる深い知見を持つ必要があります。
▼参考
・コンサルタントに求められるスキルについてもっと知りたい方はこちら
・総合コンサルへのキャリアパスはこちら
・戦略コンサルへのキャリアパスはこちら
2-2.必要な学歴や資格
コンサルタントになるために「必須の学歴や資格」は基本的にありません。むしろ選考において重視されるのは論理的思考力や、前職の実績やコミュニケーション力です。
かつては「一流大学出身者が採用されやすい」「MBA保持者が採用されやすい」といった時代もありましたが、コンサル業界の拡大によって現在は多様な人材が採用されています。
ただし、専門分野によっては以下のような資格は、選考過程で評価されることがあります。
- 財務・会計コンサル→公認会計士
- ITコンサル→IT関連資格
▼参考
入社後も役立つ、コンサルタントにおすすめの資格10選はこちら
2-3.未経験から転職はできる?現役コンサルタントの体験談
ONE CAREER PLUSに集まるコンサル業界へ転職事例を分析すると、全体のうちの約75%が未経験からの転職であり、特に以下の層に門戸が開かれています。
- 社会人経験3-5年:35.7%
- 社会人経験5-10年:29.3%
- 第二新卒(3年未満):25.5%
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