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【2025年度版】30代で年収1,000万円を実現するには?(総合商社編)

「30代で年収1,000万円」を目標に掲げるビジネスパーソンは多いものの、実際に達成できる人は限られています。しかし、商社業界は比較的高年収を狙いやすい分野の一つであり、30代で年収1,000万円を超える人も珍しくありません。


本記事では、ONE CAREER PLUSの独自調査をもとに、商社業界で年収1,000万円を実現するためのキャリアパスについて詳しく解説します。高収入を目指す方や商社への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。


なお、本記事の内容は、ONE CAREER PLUSの独自調査に基づくものであり、実際の制度を網羅的に表せていない場合や、事実とは異なる内容が含まれる可能性があります



目次






1:本記事のポイント



1-1:30代で年収1,000万円以上の割合は?


30歳〜34歳における平均年収は431万円、35〜39歳の平均年収は466万円となっています。

また、国税庁の調査によると、令和5年における年収1,000万円超えの人の割合は8.6%(全世代)です。


年齢の上昇と共に年収も増加する傾向があるため、30代で年収1,000万円を達成している人は僅かと言えます。



1-2:30代で年収1,000万円を狙える企業は?


30代で年収1,000万円を達成できる企業は限られていますが、総合商社はその中でも特に狙いやすい業界の一つです。

各社の平均給与を見ても、軒並み1,000万円を超えています。


【総合商社各社の平均給与と平均年齢_2023年度】


平均給与(平均年齢)

三菱商事

2,091万円(42.7歳)

三井物産

1,900万円(42.3歳)

伊藤忠商事

1,754万円(42.3歳)

住友商事

1,759万円(43.1歳)

丸紅

1,655万円(42.4歳)

双日

1,247万円(41.4歳)

(​​出典)三菱商事 2023年度 有価証券報告書 三井物産 有価証券報告書(第105期) 伊藤忠商事 有価証券報告書(第100期) 双日 有価証券報告書(第21期) 丸紅 有価証券報告書(2023年度) 住友商事 有価証券報告書(第156期)



1-3:総合商社で30代年収1,000万円を達成する上で重要なことは?


総合商社は給与水準が高く、基本的に年功序列で昇進するため、入社できれば高い確率で30代年収1,000万円を実現できるでしょう。そのため、如何に総合商社に入社するかが重要です。


元総合商社のキャリアアナリストによると、現在の総合商社への転職市場は全体的に活況で、特に以下のような人材に対する需要が高まっているとのことです。

・業界知見を深く有している、トレーディング業務ができるスペシャリスト

 ・投資判断、実行ができるファイナンスのプロフェッショナル

 ・投資後に、事業会社のPMO業務ができるコンサルタント

 ・豊富なアセットを掛け合わせることができるDX人材


実際、ONE CAREER PLUSに投稿された転職体験談を見ると、

20〜30代で総合商社への転職に成功している方々は、以下のような経験・スキルが活きたと回答しています。

コンサルタントとして、リスク管理に関する複数のプロジェクトを推進した経験

インフラ系企業において、IT・DX関連プロジェクトを主導した経験

外資系投資銀行のトレーディング業務を通じて培った、相場観や金融知識

食品卸売企業において培った、食品流通に関する市場分析スキルや交渉スキル


マーケットの加熱は恒久的に続くとは言えませんが、ある意味新卒時代に商社を見ていた方で、上記のような経験・スキルをお持ちの方は、”今が商社を見るタイミング”とも言えます。






2:三菱商事での年収1,000万円プラン



2-1:三菱商事の平均年収と等級(役職)別年収


出典:OpenMoney


三菱商事の平均年収は約2,091万円(2023年度)です。

(参考)三菱商事 2023年度 有価証券報告書


また、三菱商事の等級別目安年収は、S2で900~950万円、S1で1,100~1,200万円、ASで1,300~1,400万円、M2で2,000~2,300万円、M1で2,200~2,500万円、MPで2,500~2,900万円、MXで3,000~3,700万円となります。


なお、三菱商事の年収は「基本給与」と「賞与」の2つの要素で構成されています。


基本給与

各等級の中でもさらに細分化された等級があるため、同じ等級であっても基本給与が異なるケースが存在し、評価によっては昇格がなくても月額5,000円〜1万円程度の昇給が発生します。


賞与

年収に占める賞与の割合も等級により異なり、S2〜ASは30〜40%程度、M2以上は半分程度となります。

また、賞与は個人成績と全社業績連動の2つにより金額が決まりますが、おおよそ2:1の比重となっており、個人成績の影響が大きくなっています。等級ごとに個人成績加算金原資と呼ばれる個人成績が目標達成100%だった場合の金額が決まっており、相対評価により振り分けがされます。



2-2:年収1,000万円プラン(新卒入社ver.)


ここでは、新卒で三菱商事に入社し、社内昇格を経て年収1,000万円に辿り着くキャリアプランについてご説明します。



2-2-1:年収1,000万円に到達する等級


三菱商事の等級別目安年収は、S2で900〜950万円、S1で1,100〜1,200万円となっているため、三菱商事に入社し、S1まで昇格することで年収1,000万円を達成できます。


参考として、S1までの等級における期待役割は以下の通りです。


【S2〜AS】

専門性を身につけ、現場のプロとして実務経験を通して足腰を固めることが求められるポジションです。周囲の協力を得ながら業務を遂行する実行力が必要です。


ASに求められる具体的な行動要件は以下の通りです。


構想力:情報収集力、課題解決力、問題設定構想力

実行力:人を巻き込み推進する力、育成ノウハウ伝承、組織思考、達成意欲

倫理観:社会的責任、誠実さ、コンプライアンス意識


(参考:ONE CAREER PLUSに投稿された社員クチコミ)



2-2-2:年収1,000万円に到達する等級への昇格ハードル


三菱商事では30代前半までは年功序列で昇格します。目安として、22歳で新卒入社したとして、1年目は600万円程度となります。その後、23〜25歳では900〜950万円、26歳ごろにS1等級に昇格し1,100〜1,200万円が見込めます。


そのため、三菱商事に入社し順調に昇格できれば、高い確率で30代で年収1,000万円を達成できると考えられます。



2-3:年収1,000万円プラン(キャリア入社ver.)


ここでは、三菱商事に中途で入社し、30代で1,000万円を実現するキャリアプランについてご説明します。



2-3-1:三菱商事への転職傾向


ONE CAREER PLUSに寄せられたクチコミをみると、様々な業界出身者が三菱商事へ転職していることがわかります。


特にバックグラウンドとして顕著なのは、KPMGやデロイトといったコンサルティングファームからの転職や、メーカー・物流といった商社に近い業界からの転職です。


また、丸紅や豊田通商など同じ総合商社からの転職事例も見受けられました。


(参考:ONE CAREER PLUSに投稿された転職体験談)




2-3-2:三菱商事への転職事例


ONE CAREER PLUSに寄せられたクチコミの中から、30代で三菱商事の目安年収1,000万円の等級へ転職した事例について解説します。


事例紹介:デロイト トーマツ コンサルティングからの転職

[投稿者の概要]
社会人歴:10〜15年(30代)
職種:業務プロセスコンサルタント→法務・コンプライアンス
役職:課長・マネージャークラス→ 課長・マネージャークラス
転職時に検討した企業:トヨタ自動車、電通

[転職時に役立った前職の経験]
銀行のようなきわめて法規制が厳しい分野から、スタートアップや新産業創出のためのルールメイキングまで、リスク管理・ガバナンス・コンプライアンスという分野における様々な主要イシューに対して、当事者、あるいは専門家として対峙した経験が事業会社で役立っています。
商社はその事業の多様さから、適用される法律も様々なので、各国・各業種の法律等に対応しつつ、事業を邪魔しないような社内の仕組みづくりが必要です。現職では、過去に様々な事業のリスク管理を担った経験を踏まえて、全体で統一すべき部分、事業ごとに最適化すべき部分の切り分けを行うことができており、自分の経験が活かせていると感じます。
(出典:デロイト トーマツ コンサルティングからの転職体験談(業務プロセスコンサルタント/女性/30代)


30代では、自分の専門性を活かした転職が一般的です。

今回取り上げたクチコミからも、その傾向がうかがえます。


この投稿者は、リスク管理・ガバナンス・コンプライアンスといった「会社を守る」領域で、銀行とコンサルティングファームを通じて専門性を磨いてきました。社会人として脂が乗る30代を迎え、できるだけ給与が高く、安定性のある事業会社への転職を決断。トヨタ、電通、三菱商事を視野に転職活動を進めた結果、最終的に三菱商事の課長クラスへの転職に成功しました。


商社は事業領域が広いため、適用される法律も多岐にわたります。そのような環境において、この投稿者はリスク管理の当事者または専門家としての経験が評価され、三菱商事への転職を果たしたと考えられます。



2-3-3:三菱商事にキャリア入社するための面接対策


公式HPの情報によると、三菱商事のキャリア入社の選考フローは「書類選考(Webテストを含む)」→「面接(複数回)」→「内定」とされています。


ONE CAREER PLUSに寄せられた選考体験談では、2〜3回の面接を実施して内定に至っている事例が見受けられました。また、面接傾向は以下の通りです。


【1次面接】

面接官は人事や事業リーダークラスが担当します。転職理由や志望動機、これまで力を入れてきたこと、前職での経験などについて網羅的に聞かれるようです。


【2次面接】

面接官は課長クラスとなることが多く、質問内容については1次面接から大きな変更点はないようです。志望動機や、これまで他者を巻き込んで何かを動かした経験があるかどうか、成功/失敗体験などが聞かれるので、自分のこれまでの経験を言語化できるようにしておくとよいでしょう。


【最終面接】

人事担当の部長や役員クラスが面接官となります。これまでの面接同様、志望動機や前職での印象的な経験などに加えて、他社との違いや特徴、自分に足りないところはどこか、などが聞かれます。


(参考:ONE CAREER PLUSに投稿された選考体験談)

商社

三菱商事

回答日:
この選考対策を見る


商社

三菱商事

回答日:
この選考対策を見る



2-4:三菱商事の年収と評価制度の詳細はこちら


三菱商事の年収や賞与、評価基準のポイントなどを詳しく解説。実際の社員の声も交えながら、リアルな情報をお届けします。



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ワンキャリアプラス編集部

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