日系企業から外資系IT企業への転職を考える際、英語力やカルチャーの違いなどに不安を感じる人もいるのではないでしょうか。そのような人に向けて、本記事では外資系IT企業でよく見られる役職について英語表記も合わせて説明していきます。
「役職を知ることが、そこまで重要なの?」と疑問を抱く人もいるかもしれませんが、組織体制や役職名を知ることは、その企業文化を理解し、転職先での働き方やキャリアのイメージを具体的に描くための大切なヒントになります。
求人情報のリサーチやキャリア設計の参考として、ぜひ活用してください。
- 外資IT企業の主な役職名(英語表記付き)
- 1.CEO(Chief Executive Officer/最高経営責任者)
- 2.President(社長)
- 3.VP(Vice President/副社長・部門長)
- 4.Chairperson・Chairman (会長)
- 5.Country Manager(カントリーマネージャー)
- 6.COO(Chief Operating Officer/最高執行責任者)
- 7.CFO(Chief Financial Officer/最高財務責任者)
- 8.CTO(Chief Technology Officer/最高技術責任者)
- 9.CPO(Chief Product Officer/最高製品責任者)
- 10.Manager(マネジャー)
- 11.Senior Manager(シニアマネジャー)
- 12.Director(ディレクター)
- 外資IT企業における役職の意味合い
- 役職名を正しく理解してキャリアの参考にしよう
- ONE CAREER PLUSのご紹介
外資IT企業の主な役職名(英語表記付き)
ここから外資ITによくある役職を紹介していきます。IT業界以外の外資系企業でも同様に設けられているポジションもあるため、外資系企業に広く関心のある人はぜひ参考にしてください。
1.CEO(Chief Executive Officer/最高経営責任者)
企業全体を取りまとめるトップであり、経営方針・事業戦略の決定などを担います。
2.President(社長)
日本では企業トップは社長という肩書きが多いですが、英語表記の「President」は「社長」という意味のほか、「大統領」「総裁」「学長」といった意味もあります。CEOとPresidentを兼務するケースもあります。
3.VP(Vice President/副社長・部門長)
Vice Presidentは副社長を意味します。VPと略する場合、事業部や部門のトップを意味する使い方もあります。例えば、エンジニア部門のトップはVPoE(Vice President of Engineering)と表記します。
4.Chairperson・Chairman (会長)
取締役会を統括する役割です。Chairpersonには「議長」という意味もあり、取締役会の議事進行を担うこともあります。
5.Country Manager(カントリーマネージャー)
カントリーマネージャーは、企業が海外で事業展開する際の現地トップであり、業績に責任を持つ立場です。平たく言えば「日本支社長」のようなポジションです。
6.COO(Chief Operating Officer/最高執行責任者)
CEOの下で事業の執行や各部門のオペレーションを統括します。
7.CFO(Chief Financial Officer/最高財務責任者)
企業の財務や経理全般を統括。資金管理や財務戦略も担当します。
8.CTO(Chief Technology Officer/最高技術責任者)
技術・開発部門の最高責任者で、IT企業では特に重要なポジションです。
9.CPO(Chief Product Officer/最高製品責任者)
製品やサービスの戦略策定や品質向上をリードします。
10.Manager(マネジャー)
チームやユニット単位で人や業務をマネジメントします。メンバーとして入社すると、一番コミュニケーションを取ることが多いポジションでしょう。
11.Senior Manager(シニアマネジャー)
マネージャーよりも1つ上のレイヤーで管轄する業務や組織の範囲が広がります。Seniorという言葉は、役職名によく使われる言葉で、「上位の」「知識や経験が豊富な」という意味合いを持ちます。
12.Director(ディレクター)
シニアマネージャーよりもより上のレイヤーです。具体的な管轄範囲は企業によって異なりますが、部門単位で責任を負うことが多いです。
外資IT企業における役職の意味合い
日系企業と外資系企業の違いとして、年功序列か成果主義かという点があります。年功序列の日系企業だと「上司は年上で偉い」という認識があるところもあるかもしれませんが、外資ITでは年齢に関係なく管理職になれるチャンスがあります。
「役職はあくまでもポジション」という考え方で、誰でもフラットに意見を出し合える文化があるところも多いです。
一方で、役職を正しく理解することで、レポートラインや意思決定者など組織の動き方を理解することに役立つ面もあります。
メンバーの上にマネージャーがおり、マネージャーが10人ほどを見ている。その上にセカンドマネージャーという部長職に当たる方がいます。組織活性のキャンペーンなどの意思決定権はマネージャーがもっているため、活発な風土があります(セールスフォース・ジャパン(旧:セールスフォース・ドットコム)/インサイドセールス・内勤営業/中途)
役職名を正しく理解してキャリアの参考にしよう
今回紹介した情報は、転職活動において直接役に立つわけではありません。ですが、実際に外資IT企業で働く人の話を聞く際などに事前に把握しておくと、企業理解が深まる一助にはなるでしょう。
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