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【相談#18】ウェブマーケ周りの仕事を整理していただけませんか?


はじめに


ONE CAREER PLUSのキャリアアナリストが、皆様のお悩みや一般的な疑問にお答えする連載企画。

今回は、「ウェブマーケ周りの仕事を整理していただけませんか?」という相談者さんからのご相談です。


ウェブマーケに関連する職種について、どのように解釈してネクストキャリアを検討すれば良いのでしょうか。

キャリアデータを知り尽くすキャリアアナリスト佐賀が、率直にお答えします。


本コンテンツは、Podcastまたは記事のお好きな方法でお楽しみいただけます。


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本日のお便り


ONE CAREER PLUSの佐賀です。

キャリアアナリストである佐賀がキャリアの悩みに応えていくこの企画。


これまでONE CAREER PLUSに寄せられた相談や、一般的に皆さんが悩むであろうテーマを取り上げ、ラジオ形式で解決していくコーナーでございます。


さて、本日のお便りはこちら。

ラジオネーム「ホクホク焼き芋」さんからのお便りです。


「はじめまして、社会人4年目のホクホク焼き芋です。
新卒でSEOコンサルに入社し、これまでの3年間でだいぶSEOに関する知識がついてきました。
そろそろ次のステップに進みたいと思っているのですが、ウェブマーケ周りの仕事がありすぎて、キャリア選択に迷っています。
Webマーケ領域でのキャリアアップを考えたとき、それぞれの仕事をどのように解釈すれば良いのでしょうか?
自分の持っているスキルは明確に言語化できるのですが、キャリアアップのイメージがつきません。」


というご相談をいただきました。


まず大前提として、ご相談いただいた通りウェブマーケティング周りの仕事は様々です。

今回ご相談いただいたホクホク焼き芋さんに関しても、ウェブマーケの支援を行う代理店で実際に担当された業務の内容に応じて、現在までに積んできた経験が異なると思います。

積んできた経験によって、次に選択できる職種も変わるため、「自分自身が何をやってきたのか ? 」というキャリアの棚卸だけではなく、今後ウェブマーケターとして形成したいキャリア像を明確にし、キャリア戦略を考える必要があります。


そのため、ホクホク焼き芋さんのためにも、まずはwebマーケ領域の職種に関して整理させていただければと思います。






マーケティングは2×2のマトリクスで整理できる


大前提として、マーケティングを広く捉えると、2つの軸で仕事内容の整理ができます。


マーケティングの分類① ~BtoC領域かBtoB領域か~


1つ目の判断軸は、BtoC領域であるのかBtoB領域であるのか、つまり、自社の商材やサービスを届けている対象によって分類することが出来ます


身近な例として、テレビCMを打っている企業は、toCに分類される私達エンドユーザーに対して、自社のサービス認知を届けたいという意図で、テレビCMという広告手法を使っています。

このようなマーケ手法は、BtoCマーケに分類できます。


一方で、個人に届けるケースにおいても、BtoB領域として分類できる場合もあります


近年浸透した手法として、タクシーの広告戦略が挙げられます。

タクシーの乗客として企業内の決裁者が乗車している可能性が高いことから、その方々に対してサービス認知を届けるために、BtoBマーケティングの戦略の一環としてタクシー広告を利用する事例が増えています。

皆さんもタクシーを利用する際に、「システムのセキュリティを高めませんか ? 」、「こうした良い人材が取れますよ」などの法人向けに打たれている広告を目の当たりにする瞬間が多いのではないでしょうか。


このような背景から、BtoBマーケティングの一環として広告を打つ企業も増えています。


以上が1つ目の判断軸である、BtoC領域であるのかBtoB領域であるのかという整理方法です。




マーケティングの分類② ~デジタル領域か非デジタル領域か~


2つ目の判断軸は、デジタル領域であるのか、非デジタル領域であるのかということです。


ホクホク焼き芋さんが普段の業務で担当しているSEO領域の位置付けを考えると、マーケティングの中にデジタル領域が存在して、デジタル領域を細分化するとWebマーケティングがあり、そのWebマーケティング手法の一つがSEO、という整理ができます。


直感的に理解しづらいかもしれませんが、現段階では

マーケティングの領域は、デジタル領域と、デジタル媒体が登場する以前から活用されてきた非デジタル領域に大別される

デジタルマーケティングは、WebマーケティングやSNSマーケティングなどの領域にさらに細分化できる

と、理解いただければと思います。


上記の2つの判断軸をもとに、ホクホク焼き芋さんが普段の業務で担当されている業務を再度整理してみましょう。

SEO (検索エンジン最適化)ではBtoC領域・BtoB領域のいずれのケースもありますが、例えばBtoCの領域に限定して考えてみます。


イメージがつきやすいように、消費財などの商品を顧客に買っていただくケースを考えます。

この場合、まずはランディングページを作成します。

自社の商品の魅力や商品によって解決できる課題を顧客に訴求するとともに、決済ページに顧客を誘導する役割を果たすページです。


そして、そのランディングページを実際に顧客に届けるためにSEOを駆使します。

具体的には、消費者がGoogleなどの検索エンジンを用いて 自社の商材に関連したキーワードを検索した際に、その検索エンジンの中で自社の商材が上位に表示されるように最適化を行うのがSEOコンサルの役割になります。

こうした業務を通じて、消費者の購買行動を促してきたというご経験から、Webマーケティングの中の一部分を担当してきたと整理することができます。






SEOコンサルからのキャリアパス


現在のキャリアと親和性の高い転職の選択肢とは?


以上の業務内容の整理を踏まえて、今後のキャリアとして考えられる選択肢を2つ紹介させていただきます。


  • キャリアパス①】SEO領域を突き詰めて、キャリア特化していく選択肢


【同職種内での転職事例】


  • 【キャリアパス②】デジタルマーケの他領域の仕事・職種にキャリアチェンジする選択肢


現在ホクホク焼き芋さんは、SEOコンサルという形で、自社のWebサイトをSEO上で有利な立ち位置に持っていくためのコンサルテーションを行う業務を担当されています。


しかし、自社のWebサイトのSEO評価を高めるための別の手法として、Webコンテンツ (記事)を作成したり、Webサイトのページ改善を行うアプローチも考えられます。

そのため、WebライターやWebディレクター、Webプロデューサーなどの職種も現在の職種の関連職種として解釈することができます


Webマーケターから、WebライターやWebディレクター、Webプロデューサーへの転職事例


マーケコンサルからは若干離れた業務となりますが、こうしたwebサイトの改善という観点で新しいキャリアを選択することが出来ます


また、デジタルマーケの他領域の仕事・職種として、アカウントの運用やデジタル広告の改善・運用などの業務を担当するSNSのプランナーも挙げられます。






自身のキャリアプランに沿った転職の選択肢とは?


転職先の企業を検討する際には、「どのような職種・スキルを身につけていきたいのか ? 」を考慮する必要があります


例えば、「SEOだけに携わりたいわけでなく、デジタル領域のマーケティング支援を統合的に行える人材になりたい」といったニーズがある場合、SEOに限定した施策だけではなく幅広く企業のマーケ支援ができる会社に転職する必要があります。


例えば、サイバーエージェント様のような企業で、包括的に企業のデジタル支援を行う部門に転職することで、営業職にはなりますが、デジタル領域を扱う代理店として企業へのコンサルティングに携わることができます。


一方で、「運用担当者としてマーケティングに関わっていきたい」という場合には、デジタル領域の代理店の運用担当職や、事業会社の中の広告運用職などのキャリアが転職の選択肢として考えられます。


総括すると、「自身のキャリアにおいてどこを目指しているのか?」という”will”の部分と、「自身のできることと親和性が高いのか?」という”can”の部分を意識していただければと思います。


SEOコンサルとして、Webマーケティング領域に詳しいと思うので、Webマーケ関連の職種を検討してみても良いかもしれません。


または、若干現在のキャリアとの親和性が薄れますが、より稼げる職種に転職するために、法人折衝経験を活かして、他のデジタルマーケティング支援を行っている企業のコンサルタント業務にキャリアチェンジする選択肢も考えられます。


【Webマーケターからマーケティングコンサルタントへの転職事例】



▼デジタルマーケターからの転職実例について詳しく知りたい方はこちら



ここまで抽象度を上げて説明させていただきましたが、より具体的な内容をお伝えさせていただきます。


現在ホクホク焼き芋さんは、SEOコンサルという、企業内のデジタルマーケ支援の中でも部分的な予算を預かっている状態にあると思います。

そこで、より幅広い支援を提供できるという観点で、上述したサイバーエージェント様のようにデジタルの統合支援を行うことのできる企業に転職する選択肢があります。


その他にも、マーケ支援会社の中で、「オンオフ統合マーケティング」「オンオフ統合支援」といった取り組みが注目されています。


具体的には、オンライン広告やオンライン施策に留まらず、オフラインでのテレビCMやマス広告も併せて支援を行うことが現在のトレンドになっています。


こうした施策を行っている職種に転職すれば、企業から預かる予算金額が上がっていきます。

大きな予算を預かることは、担当する職種や社員の付加価値が上がることを意味するので、給与原資が大きくなり、自分自身に還元される給与を伸ばすことのできる可能性が上がります


キャリアを検討する際にはこうした観点を視野に入れていただければと思います。






さいごに


さあ、いかがでしたでしょうか。

このコーナーでは、皆様からのお便りを大募集しています。

詳細欄のURLの部分から、キャリアに関する疑問やお悩みをどしどしとお寄せください。



また、佐賀や他のキャリアアナリストと直接話してみたいという方は、無料のキャリア面談も受け付けております。

こちらもお気軽にご応募ください。



それでは、また次のラジオコーナーでお会いしましょう。

さようなら!



ワンキャリアプラス編集部

次のキャリアが見える転職サイト「ONE CAREER PLUS」の編集・リサーチチームです。 ▼最新イベント:https://plus.onecareer.jp/events ▼公式Twitter:https://twitter.com/onecareerplus

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