こんにちは、トイアンナです。
初年俸1,000万円オーバー。その願望を実現できるのは、外資系投資銀行と外資系IT企業に限られます。特に転職組にとっては、前職の2倍以上の給与が支給されることも夢ではなく、応募者は尽きません。
では、実態はどうなのでしょうか。本稿では実際にGAFAで働く方々からヒアリングし「現場のリアル」に触れていきたいと思います。
GAFAは「一般人にとっては」狭き門
GAFAとひとくくりにしてしまいましたが、GoogleやMeta、Amazonでは、リファラル採用(すでに在籍している社員からの紹介経由での採用)ルートが広く開かれています。社員の肌感覚では、全体の1~2割がリファラル採用で入ってきているそうです。
そうなると、GAFAに入る最短ルートは「GAFA社員とつながりを持つ」こととなります。都内で高度なITエンジニア向け勉強会に出席できる方であれば、有利に働きやすいでしょう。
特にITエンジニアはオンライン上でも仲良くなりやすく、Xやdiscordで知り合った関係から、リファラル採用で内定……といった経緯での入社もよく聞きます。狭き門ではあるものの、応募ルートは案外オープンなのです。
なお、GAFAの中ではAmazon・AWS (アマゾン ウェブ サービス)の社員が最も多いため、
ピンポイントで狙って知り合うなら、Amazonの社員が行きそうなセミナーや、集まりを探すとよい、という話になります。
ただし、リファラル採用だからといって内定が確約されているわけではありません。Amazonでは5~6回の面接を経る必要があり、そこをくぐりぬけられなければ、リファラルでも容赦なく落ちます。選考基準が甘くなるわけではない、という点は留意が必要でしょう。
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米系外資に目立つ「大量採用・大量解雇」
そして、Amazonの大量採用を支えているのが、大量採用・大量解雇の繰り返しです。つい10月にも、Amazonは全社で1万4,000人を解雇すると発表しました。こういった解雇は、米系外資において珍しいものではありません。
私も外資系企業出身者ですが、特に周りで大量採用と大量レイオフの波が激しいのはNetflix、Amazon、Microsoftなど、いずれも米系企業です。
米系・仏系外資で勤めた経験から書くと、特にアメリカ企業は企業として即戦力を求めがちで、社員のエンゲージメントも求めない傾向があります。Appleは例外的に製品への深い愛情を求めますが、他の企業では愛社精神よりもミッション・ビジョン・バリューへの共感を求める傾向があります。
そして、米系企業は市場の受給や株主対応へ柔軟に対応し、人件費をカットすることに余念がありません。ポジティブに言えば、常に利益を生む体制になるよう、監査が健全にはたらいている企業だと言えます。
しかし、この「大量採用・大量解雇」の繰り返しは、その文化を知らない方から見れば耐えられない衝撃となります。
ここからは、実際に伝統的な日本企業(JTC)から、GAFAへ転職してレイオフされた男性の話です。
Mさん(仮)は、日本でも良く知られるIT企業に就職しました。そこでサーバーサイドエンジニアとして活躍していたが、クラウドの経験を積みたいと考え、GAFAの1社へ応募。リファラルをSNS上の交友関係で得たこともあり、面接はとんとん拍子に進んだそうです。ところが、問題は内定後でした。
入社して、たった半年でPIPに入れられたんです
入社後1年以下でのクビで、転職活動もとん挫
さらに・・・





