企業の「ヒト」に関する課題がますます経営の中核テーマとなる中、組織・人事コンサルタントのニーズは高まり続けています。ワンキャリア転職に集まった転職体験談や選考体験談を分析すると、未経験からでも挑戦可能で、大幅な年収アップを実現している事例が多数見られます。
本記事では、人事コンサルタントに必要な資格やスキル、向いている人物像について、実際のデータをもとに徹底解説します。
1. 人事コンサルタントとは?
人事コンサルタントとは、企業の人に関わるあらゆる課題を解決するプロフェッショナルです。
研修、評価制度、採用など、企業のヒトに関わる様々な課題に対して、専門的な知見とノウハウを持って解決策を提案・実行していくのが組織・人事コンサルタントの役割です。
近年は経営における「ヒト」の優先順位が上がっており、「終身雇用の崩壊・人的資本経営へのシフト・非財務指標の開示・エンゲージメントの向上」といったテーマが示すように、経営における人材戦略の重要性は高まっています。
具体的な業務領域は多岐にわたり、組織設計、人事制度設計、タレントマネジメント、リーダーシップ・マネジメント開発、採用・オンボーディング強化、人材開発・キャリア支援、ダイバーシティ&インクルージョン/エンゲージメント向上などが含まれます。
企業ごとに最適なソリューションをオーダーメイドで提供し、単なる制度提案にとどまらず現場への定着と成果創出までコミットする点が、人事コンサルタントの価値です。
(参考)組織・人事コンサルタントの仕事内容については以下記事で詳しく説明しています。
2. 人事コンサルタントに必須の資格はある?【結論:必須資格はない】
結論から言うと、人事コンサルタントになるために必須となる特定の資格はありません。「特定の資格がないとコンサルタントになれない」ということはなく、一部の企業・ポジションにおいては特定領域の資格を必須条件とする場合もありますが、多くのコンサルティングファームでは選考時に資格でのハードルを設定していません。
ワンキャリア転職に集まるコンサル・シンクタンク企業の選考体験談をみても、資格取得の実績よりも、面接でのパフォーマンスが重視されることがわかります。
組織・人事コンサルの関連領域で自分の専門性やスキルを客観的に証明できる資格を持っていることは、選考時のアピール材料となることはあり得ます。
その理由は、資格の取得に取り組む姿勢自体が「自己成長意欲」や「将来の専門性担保へのコミットメント」の証として評価されるためです。
また、入社後の自己研鑽として資格取得を推奨するファームは多くあり、資格を保有していることがクライアントへの信頼獲得などキャリアアップの一助になることもあります。
(参考)コンサル転職と資格の関係性についてはこちらの記事でも解説しています。
3. 人事コンサルタントの仕事に役立つ・有利な資格
ここからは組織・人事コンサルタントの仕事に役立つ可能性のある資格についてご紹介します。
3-1. キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、労働者の職業選択やキャリア形成、能力開発などの相談助言を行う専門家で、2016年4月から国家資格化され、名称独占制が導入されています。
資格取得には、厚生労働省認定の養成講習修了者や一定の実務経験者などが受験可能で、学科・論述・面接/ロールプレイ形式の試験を通じて技能証明を受けます。
さらに・・・
.png)
.png)



