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公務員から転職する人のリアル|職種別・省庁別の転職体験談と年収変化を解説

公務員(国家公務員・地方公務員)からの民間企業への転職事例は、ワンキャリア転職に寄せられた公務員からの転職80件(公務員間転職11件を含む)の集計によると、転職先職種の最上位は法人営業と戦略コンサルタントで、コンサル系(戦略・業務プロセス・システム)を合わせると全体の約4分の1を占めます。年収変化は、コンサル・営業への転身等により、年収UP・STAYの事例が確認できます。


前職の内訳を見ると、東京都庁・経済産業省が各8件と最多で、外務省・横浜市役所が各6件、防衛省自衛隊が4件と続きます。首都圏の広域自治体、経済官庁、外交系のキャリアから民間への転職事例が確認できます。

この記事では、ワンキャリア転職に寄せられた公務員からの転職80件(公務員間転職11件を含む)の体験談をもとに、転職先職種の件数、前職省庁・自治体別のパターン、年収変化の傾向、そして選考対策上のポイントまでを解説します。



目次






1. 公務員から民間転職する理由


公務員からの転職80件(公務員間転職11件を含む)の理由として、以下の事例が確認できます。




1-1. 政策・組織への限界感


省庁勤務者の体験談では、政策の実行スピードや組織の意思決定に対する限界感が語られる事例が確認できます。経済産業省から戦略コンサルタントへ転職した社会人歴5〜10年の方は、次のように述べています。


政策や公的機関としての機能・役割に限界を感じた。経済を活性化するために必要なのは、平時には民間の活力であって、省庁は危機的事態にこそ大きな価値を発揮するものだと認識した。それを省庁では下っ端の私が言っても実際に変化を起こすまでは長い時間がかかってしまうため、転職し外部からアドバイザーとして省庁・民間企業に正しい方向性をエビデンスとともに示すことで、より早く社会に変革を与えたいと思った。経済産業省→ボストン コンサルティング グループ


政策実行のスピード感に対する思いから、外部アドバイザーとして社会変革に貢献したいという動機による転職事例が確認できます。




1-2. 成長機会・スキル形成の不足


公務員の体験談では、専門スキル形成や成長機会に関する不安が語られる事例が確認できます。東京消防庁からオープンハウスへ転職した社会人歴3年未満の方は、次のように述べています。


公務員からの転職だが、成長環境が少なく合わないと感じていた。
東京消防庁→オープンハウス


成長スピードや成果に見合う報酬を求めて、営業職などの民間企業へ転身する事例が確認できます。




1-3. 給与・キャリアパスの停滞


給与やキャリアパスに関する考え方も転職動機として挙げられます。外務省からKPMGコンサルティングへ転職した社会人歴3〜5年(期限付職員)の方は、次のように述べています。


期限付職員の任期が来たからです。延長する選択肢もありましたが、人事異動において希望が通らない事例を多く見てきたことや、大使館・外務省での仕事は楽しくはありますがステップアップのモチベーションが沸かないので長期的には給与がステイするリスクがあると考え、やめました。外務省→KPMGコンサルティング


期限付職員としての任期満了、希望通りの人事異動が実現しにくい状況、長期的な給与への考え方を踏まえて、コンサルティングファームへ転身した事例が確認できます。




1-4. 家族・ライフイベント


家業継承や家族のライフイベントを機に転職するケースもあります。前述と同じ外務省→KPMGコンサルティングの別の事例では、次のような理由も挙げられています。


家庭の事情で、将来的に祖父が営んでいる事業を継承する必要が出てきたため。官公庁で公務員として日本と世界のため働く所存でしたが、急遽民間企業の経営に携わる未来が20年後に到来することになり、民間セクターを知る必要があることから転職を決めました。外務省→KPMGコンサルティング


家業継承のために民間セクター経験を積みたいという、長期的なキャリア設計に基づく転職理由です。






2. 転職先職種ランキング


公務員からの転職80件(公務員間転職11件を含む)の体験談から、転職先の職種を集計しました。




2-1. 転職先職種ランキング(上位10)


順位

職種

件数

1

法人営業

13

2

戦略コンサルタント

12

3

公務員(事務系)※公務員間転職

8

4

業務プロセスコンサルタント

5

5

個人営業

3

5

新規事業企画・事業開発

3

5

公務員(技術系)※公務員間転職

3

5

システムコンサルタント

3

9

法務・コンプライアンス

2

9

内部監査・内部統制

2




2-2. 法人営業が最多(13件)


転職先職種の中で件数が多い職種は法人営業で、東京都庁からアマゾンジャパンなど、調整・折衝経験を活かして営業職に転身する事例が確認できます。




2-3. コンサル系合計20件が全体の4分の1


戦略コンサルタント12件、業務プロセスコンサルタント5件、システムコンサルタント3件を合わせると、コンサル系職種が合計20件で全体の約4分の1を占めます。政策立案・調整経験が評価されたとして、コンサルティング業界が選択肢となる事例が確認できます。




2-4. 公務員間転職も一定数


転職先が公務員(事務系8件・技術系3件)というケースも一定数あります。基礎自治体から広域自治体へのステップアップや、市役所間・省庁間の異動的な転職などが含まれます。朝霞市役所から東京都庁へ転職した方は、次のように述べています。


私はこれまで朝霞市職員として、住民の方々に最も近い距離で行政サービスの提供に努めてまいりました。しかし、日々の業務を通じて、都市の持続的な成長や広域的な課題解決という、より高い視点でのビジョンに貢献したいという思いが強くなりました。
基礎自治体の役割は非常に重要だと思いましたが、より大きな影響力を持ち、先進的な施策を牽引する東京都のビジョンにこそ、自分の力を捧げたいと確信したことが最大の転機です。朝霞市役所→東京都庁


基礎自治体から広域自治体への転職は、公務員というキャリアの中で影響範囲を広げる選択肢として位置づけられています。






3. 前職省庁・自治体別の転職パターン


前職の公務員機関別に集計した分布は以下の通りです。




3-1. 前職公務員(上位7)


順位

前職

件数

1

東京都庁

8

1

経済産業省

8

3

外務省

6

3

横浜市役所

6

5

防衛省自衛隊

4

6

文部科学省

3

6

厚生労働省

3




3-2. 東京都庁からの転職(8件)


東京都庁からの転職事例では、法人営業への転身が確認できます。内勤中心の調整業務から、証券会社での営業経験や自営業経験も活かしながら営業職へ転身した事例が確認できます。


前職では主に内勤業務や調整業務が中心で、顧客と直接向き合う機会が限られていました。業務を通じて、より顧客課題に深く入り込み、提案から成果創出までを担う営業職に挑戦したいという思いが強くなり、転職を検討するようになりました。
東京都庁→アマゾンジャパン




3-3. 経済産業省からの転職(8件)


経済産業省からの転職事例では、戦略コンサルタントへの転身が確認できます。政策立案経験を活かして、アドバイザリー業務を通じて社会へ貢献したいという動機が語られる事例が確認できます。




3-4. 外務省からの転職(6件)


外務省からの転職事例では、コンサルティングファームへの転身が確認できます。外交・安全保障分野で培った国際的視野を、コンサルティング業務に活かすキャリアパスの事例が確認できます。


外務省の技術系一般職から民間IT企業へ転職した方は、次のように述べています。


専門性を鍛えながらグローバルな経験ができると思い技術系一般職として外務省へ入省しましたが、実際には古いシステムをベンダーの手を借りながら運用する仕事で、IT専門家としての中途半端な経験値を積むだけで、将来のキャリアに繋がらないことが嫌でした。海外にもいつかは派遣されるもののそのタイミング・行き先もコントロールできないので、ライフイベントと重なり諦める人も存在しており、自分もそうなるかもしれないと不安も覚えました。外務省→NTTドコモ


グローバル業務・専門スキル形成の実態が期待と異なった場合の転職動機として、技術系公務員からITインフラエンジニアへの転身が確認できます。




3-5. 警視庁からの転職(法務・コンプライアンス)


警視庁10年以上のベテラン職員から外資IT企業(Google)への転身事例もあります。


尊敬できない上司の指揮下で働くことに耐えられませんでした。また志と信念ある優秀な若人から辞めていく環境にも半ば嫌気がさしていました。それでも自分なりの夢のため働いてきしたが、自分の部下たちがその上司がずっと異動しないために次々の休職してしまい、その上司ではなく、上司を動かさない組織に辟易してしまいました。警視庁→グーグル(Google)


組織文化への違和感から、真逆の環境である外資グローバルIT企業を選択したケースです。




3-6. 国土交通省からの転職


国交省若手職員から戦略コンサルタントへの転身事例もあります。


議員のご機嫌取り&上司からの嫌がらせのような業務指示に嫌気がさし、ここでキャリアを費やすのは無駄だと感じた。国土交通省→シグマクシス・ホールディングス


政治対応・組織文化の閉塞感から、若手のうちにコンサルティング業界へ転身するケースです。




3-7. 市役所からの転職


市役所職員から民間企業への転身も一定数あります。戸田市役所から沖電気工業へ転職した10〜15年のベテラン職員は、次のように述べています。


人事制度が非常に古い考え方であり、自分自身の能力を正当に評価されないと思った。また民間企業で自分の力を試したくなった。戸田市役所→沖電気工業


自治体の人事制度や評価への違和感から、民間企業で能力評価を受けたいという動機による転職事例が確認できます。






4. 年収変化の統計傾向


公務員からの転職80件(公務員間転職11件を含む)の年収変化を集計すると、以下の分布になります。




4-1. 年収変化サマリ


変化

件数

割合

UP↑

48

60%

STAY−

22

27.5%

DOWN↓

10

12.5%


集計データからは年収UP・STAYの事例が確認できます。




4-2. コンサル・営業への転職はUP率が高い


体験談の範囲では、戦略コンサル・法人営業・業務コンサル・システムコンサルなどへの転職において、年収UPの事例が確認できます。公務員時代の経験が、これらの職種で評価された結果と考えられます。




4-3. 公務員間転職はSTAY傾向


一方、公務員間転職においては、年収UP・STAYの事例が確認できます。年収の大きな変動が少ない事例も見受けられます。




4-4. 個別の年収レンジは会員登録後に閲覧可能


※ 個別の年収レンジ・差額は、ワンキャリア転職の各転職体験談ページ(無料会員登録で閲覧可能)でご確認ください。






5. 転職体験談から見る成功パターン


具体的な転職体験談を通じて、公務員からの転職事例を見ていきます。




5-1. 外務省→KPMGコンサルティング(コンサル系)


コンサルティングファームに転職を決めるにあたり、外交・安全保障分野で国ではなく企業のあるべき対応を考えられる仕事であること、優秀かつ公務員とは違うマインド・スキルを持った方と働けること、上記を通じて成長できることを条件としました。外務省→KPMGコンサルティング


外交・安全保障の専門性を、企業の戦略・リスク対応に応用するキャリアパスです。




5-2. 経済産業省→BCG(戦略コンサル)


社会を動かすリーダーを育成する、若い年次から責任ある仕事をさせてもらえる、セクターを問わず幅広く物事を考え影響力を与えられる、という3点を重視した。また忙しさに見合う報酬がいただけるかも同時に重要視していた。省庁からの転職先は専門性があまりないこともありコンサルが多いため、自分自身も自然とコンサルをはじめから選択肢に入れていた。経済産業省→ボストン コンサルティング グループ


省庁からのキャリアパスとして、コンサルティング業界が選択肢の一つとなっている事例が確認できます。




5-3. 東京都庁→アマゾンジャパン(法人営業)


転職にあたっては、営業として顧客と直接向き合い、提案から成果創出まで一貫して携われる環境であることを重視しました。 また、個人の成果やプロセスが正当に評価される制度が整っていること、データや仕組みを活用しながら営業活動を行える点も重要なポイントでした。東京都庁→アマゾンジャパン


内勤中心の公務員時代から、顧客直接対応・成果評価型の営業職への転身です。




5-4. 戸田市役所→沖電気工業(IT・PM系)


いわゆるJTCへの転職を目指して活動していた。やりたい仕事は二の次で進めていたところはあり、正直SEであればやって行けると思っていたので、企業ありきで転職を進めた。戸田市役所→沖電気工業


日系大手企業(JTC=Japan Traditional Company)を志望軸として、SE・PM職種で転職するケースです。






6. 公務員からの転職における選考対策上のポイント


6-1. 志望動機の整理:政策視点から価値創出視点への転換


公務員時代の経験を、民間企業の文脈で語り直すことが一つのポイントとなります。省庁の政策立案経験は戦略コンサルで、自治体の経験は営業や事業企画で活かせる可能性があるスキルセットです。




6-2. 転職先業界の選び方


前述の集計データから、公務員転職者の主要な受け皿は次の順に整理できます。


  1. コンサルティング(戦略・業務・IT/合計20件):省庁・都庁からの流れが強い
  2. 営業(法人・個人/合計16件):都庁・自治体からの流れが強い
  3. 事業企画・IT・監査(合計8件):技術系公務員・専門職からの流れ
  4. 公務員間転職(合計11件):市役所→都庁など広域自治体へのステップアップ


自身の経験との親和性を考慮して業界を検討する事例が確認できます。




6-3. 中途採用選考への準備


企業・職種によって、ケース面接や行動特性面接などが実施される場合があります。公務員時代の経験を論理的に整理し、成果を具体的に語れる状態にしておくことが一つの対策となります。




6-4. 年収交渉の実務


オファー時には初年度年収だけでなく、中長期的な給与の見通しを確認することも実務的なポイントの一つです。






よくある質問


Q. どのような転職事例がある?


A. ワンキャリア転職に寄せられた公務員からの転職事例は80件あり、東京都庁・経済産業省・外務省・横浜市役所などの主要機関からの事例が確認できます。



Q. 転職先はコンサルが多いのはなぜ?


A. 政策立案や調整スキルが、アドバイザリー業務と親和性があると評価される事例があるためと考えられます。集計データでは戦略・業務・システムコンサルを合わせて20件(全体の4分の1)の事例が確認できます。



Q. 年収は上がる?下がる?


A. 集計データでは、公務員からの転職80件(公務員間転職11件を含む)のうち約6割(48件)が年収UP、STAYは27.5%、DOWNは12.5%の事例が確認できます。コンサル・営業への転身等で年収UP・STAYの事例が確認できます。



Q. 30代・40代でも転職できる?


A. 転職体験談には社会人歴10〜15年の転職事例も確認できます。年齢に関わらず、公務員時代の経験を民間企業の文脈で語れるかが一つのポイントとなります。



Q. 公務員から民間営業は難しい?


A. 集計データでは法人営業13件・個人営業3件と、営業職への転職事例が多く確認できます。調整経験などが評価される事例もあり、都庁や消防庁からの営業職転職事例が確認できます。



Q. 副業経験がなくても大丈夫?


A. 兼業は法令や所属先の許可基準による制限があります。志望動機の整理と、公務員時代の経験の言語化が重要です。






まとめ


  1. 公務員からの転職80件(公務員間転職11件を含む)の集計では、法人営業(13件)と戦略コンサル(12件)が件数が多い職種、コンサル系合計は20件で全体の約4分の1を占める
  2. 前職公務員は東京都庁・経済産業省が各8件で最多、外務省・横浜市役所が各6件と続く
  3. 年収変化はUP 60%、STAY 27.5%、DOWN 12.5%と過半が上昇
  4. コンサル・営業への転職はUP率が高く、公務員間転職はSTAY傾向
  5. 志望動機を「政策視点」から「価値創出視点」に転換することが選考通過の鍵
  6. 公務員時代の政策立案・調整・折衝経験は、コンサル・営業・事業企画で活かせる






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