国内SaaS企業のARRランキングで1位を誇るSansan。名刺受領サービス「Sansan」の成長は止まるところを知らず、請求書受領サービス「BillOne」も売上高シェアNo.1、T2D3超えの成長を続けています。
本記事では、2024年に実施した社員への独自インタビューやONE CAREER PLUSに寄せられた5万件以上のクチコミをもとに、Sansanの年収や評価制度を解説します。
Sansanってどんな会社?
Sansan株式会社は、2007年に設立され、名刺管理を中心としたクラウドサービスを提供する日本のテクノロジー企業です。
主力製品である「Sansan」は、企業の名刺情報をクラウド上で一元管理し、営業活動や人脈構築を効率化するツールとして、多くの企業に導入されています。
また、個人向けの「Eight」も展開しており、ビジネスパーソン同士の繋がりをサポートしています。
東京に本社を構え、国内外に拠点を持ち、グローバルな展開も進めています。持続可能な成長を目指し、革新的な技術とサービスを提供することで、ビジネスのデジタルトランスフォーメーションを推進しています。
Sansanのグレード別年収まとめ
Sansanのビジネス職ではS1〜S4のグレードを経た後、マネジメントコース(MS〜M7)とプロフェッショナルコース(S5〜P7)に分かれます。それぞれのコースに対し、求められる職能や期待役割は変わりますが給与テーブルは同じです。
年収は基本給与+賞与で構成されています。
基本給与
年1回の給与改定のタイミングで昇給する場合があり、1回あたり30万円程度昇給します。
賞与
前年の上期/下期それぞれの成果を合算し、半分にした時の成果に対する評価で掛け値が決定し、月次の固定給与1ヶ月分に反映されて金額が決まります。
目標が高く設定されているため、達成率80%で1.0倍、100%で1.2倍程度となり、社員の平均は1.2倍程度です。年収の15〜20%を賞与が占める方が多いです。
インセンティブ
営業職(インサイドセールス、フィールドセールス)の社員のみ、主に利益が上振れるなど業績が好調だった場合に不定期でインセンティブの支給があります。支給条件は、四半期単位で最も成果を出したチームや個人で数ヶ月連続目標達成した方などです。1回あたり5〜10万円支給され、年間でも最大20万円程度です。
Sansanの各グレードごとの期待役割
Sansanの等級はS1から始まり、各グレードに応じて求められるスキルや目標が設定されています。
S1〜S4グレードに対しては自走レベルと影響度合いの2軸で期待役割が整理されており、グレードがあがるほど自立的な業務推進と、個人成果だけでなくチームへの貢献、そしてより大きな規模の組織への貢献が求められるようになります。
S2
新卒入社者および若手の中途入社者向けのグレードです。S3に昇格するには達成率130%程度の高い成果が求められ、2年程度を要します。
S3
S2よりも高い目標数値が設定されるようになり、3,4名のメンバーを持つチームリーダーを任される方もいます。やや複雑性の高い業務を主に担当し、上司や周囲のサポートを自発的に取り付けながら業務を完遂することが求められます。
また、顕在化している問題を特定し、意思決定に必要となるデータやファクトを自ら集めて課題解決を行います。S4への昇格には2年程度を要します。
S4
個人/組織成果の最大化を見据えて、マネジメント層への提言やメンバーのフォローアップを通じた組織改善が求められます。他部署と連携しながら自部門の利益を最大化することや、自身のチームにおける重要課題の真因を特定し、適切なアクションを上長の支援のもと企画・実行できる必要があります。また、業務を通じて再現性の定着が求められます。
S4の次のステップとして、MSまたはS5を選択することができます。MSに昇格するためには上長からの推薦が必要であり、推薦された候補者は2度の面接に臨みます。
MS
M1になるための準備期間のグレードです。6〜15名程度のメンバーを持ち、現場を離れて指示を出し、自立して成果を出せるチームを作ることが求められます。2四半期連続でチーム目標を達成し、上長からの推薦を得られるとM1に昇格します。
S5
プロフェッショナルコース(P1〜P7)に進む人向けのグレードです。
マネジメントラインはM1からM7まであり、各グレードに応じて責任範囲が広がります。
M1
アシスタントマネージャーのポジションを任されるようになり、人事評価権限を持ち始めます。
M2
マネージャーのポジションを任されるようになります。
M3
シニアマネージャーのポジションを任されるようになります。
M4
シニアマネージャー、副部長、部長のポジションを任されるようになります。
M5
副部長、部長のポジションを任されるようになります。
M6
部長、執行役員のポジションを任されるようになります。
M7
執行役員のポジションを任されるようになります。
Sansanの評価基準・評価フロー
半期ごとにパフォーマンス評価(定量評価)と組織貢献/等級の期待役割に対する評価(定性評価)の2軸で評価を受けます。
パフォーマンス評価では主要な数値目標に対して定量的な評価が行われ、賞与に影響します。組織貢献/等級の期待役割に対する評価(定性評価)では、ミッショングレードごとに求められている期待役割や職能を満たしているかどうかに対して定性的な評価が行われ、昇格に影響します。
定性評価は振り返りだけでなく、半年間の業務姿勢も見られているため、事業に対して自ら取り組みを提案・実行推進する動きや、上長からのオーダーに応える姿勢が必要です。
また、上記とは別に同僚からの360度評価も実施されます。評価者は該当者の自己評価を参照しながら、相対評価をつけます。
上長は自己評価と360度評価の結果をもとに1〜5の範囲内で最終評価を決定します。平均的な評価は3程度で、3.8程度でA+評価、4以上でS評価となります。
昇格のタイミングは年1回で、高い定量成果を出していることに加えて次のグレードの期待役割を満たしていることが求められます。
急成長しているBill One事業部では組織拡大に伴いマネジメント層が足りず、兼務状態が続いています。そのためプレイヤーで高い成果を出す人はマネジメントポジションにつける可能性が高くなっており、M1以上への昇格を目指してプレイヤー層が席の取り合いをしている状態です。一方で給与改定は年1回のため、成果を出してもすぐに昇進することができないメンバーも存在します。
Sansanで評価が高い人の特徴
圧倒的な定量成果をあげていることが大前提として必要です。
またスタンスも重要視され、組織の率いる立場としてポジティブに振る舞うことができることや、他者や組織に対する影響力も必要です。
自発的な勉強会の開発を通じて、自身の暗黙知を形式知にできる人や、The Model型組織においてサイロ化せずに部署間の垣根を飛び越えられる人、自身のグレードよりも2つ程度視座を高供物ことができる人が高い評価を受ける傾向にあります。
自身の成果だけでなく、チームとしての成果も出せた人からさらに上のポジションを任されるようになります。
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※本記事は、原稿作成の一部過程において生成AIを使用していますが、ONE CAREER PLUS編集部のエディターが編集・校正を行った上で公開しております。