これまで数多くの人が経験してきたにもかかわらず、何かとブラックボックスの多い「キャリア」。「キャリナレ!」では、キャリアをもっとオープンにするために、経験者にしか分からないリアルを解き明かし、キャリアナレッジとして集めていきます。
「キャリナレ!商社編」のテーマは、「商社からスタートアップへのキャリア」。ゲストは、総合商社の双日に新卒入社した後、スタートアップの一人目社員として転職をし、現在は自身が立ち上げた株式会社wibの代表取締役をつとめる渡雄太さんです。


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総合商社5年経験の後、スタートアップの1人目社員へ
小比賀:はじめに渡さんの経歴を含めて、簡単に自己紹介をお願いします。
渡:2010年に双日に新卒入社し、1年半ほどコーポレート部門の経験を積んだ後、トレーディング・事業投資をする部署に異動し、約3年にわたりレアメタルを海外から調達してくる「ザ・商社マン」の仕事を経験しました。
その後はずっと、BtoBスタートアップ一筋のキャリアです。双日の次に入社した「ユニラボ(現:PRONI)」は、当時一人目の社員として入社をして4年半ほど事業開発に携わり、後半2年半は取締役も経験しました。
ユニラボ卒業後は、スタートアップ向けのコンサル業を起業し、2020年にキャスターに事業を売却、キャスターの執行役員を2022年まで経験します。現在は、自身が立ち上げた株式会社wiibを2周目創業という形で立ち上げており、資料作成サービス「スゴシリョ」などを展開しています。
小比賀:非常に多様なご経験をされていますね。特に特徴的なのが双日5年目にスタートアップに転職された点です。この時の意思決定背景について教えてください。
渡:双日では人にも仕事にも恵まれていたのですが、当時資源バブルの崩壊とともにレアメタルの事業は下り坂になっていました。自分個人の努力とは関係ない市況でキャリアが決まってしまうことにもやもやしており、成長産業に身を置いてみたいと考えるようになったのです。
社内異動の選択肢もありましたが一番の転機は、26歳の時に1人目の子どもを授かったことです。子どもが奥さんのお腹の中にいるときに考えたのは、「この先家計の支出が上がり続けることを考えると、年収を下げる選択ができるのは今しかない」ということでした。
総合商社からのネクストキャリアというと、戦略コンサルやより上位の商社に転職をして年収をあげるケースが多く、そのキャリアパスは今後も選べるイメージがありました。一方、スタートアップに挑戦する同期も少しずつ増えていて、一時的な年収ダウンを覚悟してスタートアップでより大きなキャリアアップの機会に挑戦するのはこれがラストチャンスだと思い、スタートアップを見始めたのです。

「嫁ブロック」をいかにして乗り越えたのか
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