はじめに
ONE CAREER PLUSのキャリアアナリストが、皆様のお悩みや一般的な疑問にお答えする連載企画。
今回は、「マーケの領域をコンテンツ企画・制作に広げたいです」という相談者さんからのお悩みです。
コンテンツ企画・制作において、SEO業務で培った経験やスキルをどのように活かすことができるのでしょうか?
キャリアデータを知り尽くすキャリアアナリスト佐賀が、率直にお答えします。
本コンテンツは、Podcastまたは記事のお好きな方法でお楽しみいただけます。
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本日のお便り
ONE CAREER PLUSの佐賀です。
キャリアアナリストである佐賀がキャリアの悩みに応えていくこの企画。
これまでONE CAREER PLUSに寄せられた相談や、一般的に皆さんが悩むであろうテーマを取り上げ、ラジオ形式で解決していくコーナーでございます。
さて本日のお便りはこちらです。
ラジオネーム「キャロットラペ」さんからのお便りです。
「佐賀さんこんにちは。社会人3年目のキャロットラペと言います。
新卒でWebマーケティングの会社に入社して、主にSEOを中心にマーケスキルを磨いてきました。
ユーザー獲得を進めるにつれて、実際にユーザーの心をつかむものは小手先の手法ではなく、中身のコンテンツだという気持ちが強くなってきています。
そこで、キャリアの次のステップとして、マーケティングの領域を記事や動画などを含むコンテンツの企画・制作にまで広げていきたいと考えています。
ただ、コンテンツを制作するとなると、第一想起されるのは出版社や編集会社であり、今の自分のキャリアとギャップが大きすぎるような気がしています。
ユーザーの心をつかむコンテンツを自分で作成し、それをユーザーに届けることができるようなマーケターになるためのキャリアのつくり方について、ぜひ佐賀さんのご意見を聞いてみたいです。」
というご相談をいただきました。
現在、Webマーケティングの会社に在籍されているという記載があるため、お客様のWebメディア・サービスの会員獲得数を増やす目的で、SEOの観点からコンサルティング支援を行う業務を担当されていると想定し、ご回答させていただきます。
SEO業務とコンテンツ制作業務の関連性とは?
SEOとコンテンツは密接な関係にあります。
まず前提として、SEOとは自社に関するwebページを検索エンジン上でより上位にヒットさせるための改善施策を示す用語です。
例えば、転職やキャリアに関するメディアである弊社の「ONE CAREER PLUS」では、「転職」というキーワードを検索した際に、検索エンジン上で自社のサイトがより上位にヒットするための改善を行なっています。
しかし、弊社以外にも「転職」というキーワードに対してSEOを実施している企業は多く、リクルート様、インテリジェンス様、パーソル様、エン・ジャパン様など、様々な企業様が検索エンジン上で自社のサービスサイトの上位表示を狙っています。
つまり、転職に関するSEO施策は”激戦区”であるため、コンテンツや裏側のメタ情報まで把握した上で、自社のコンテンツを上位表示させるためのキーワードや切り口を試行錯誤します。
こうした自社のWebサイトの成果を向上させるための改善施策を提案・実行する役割を果たすのがSEOの業務になります。
そのため、SEOの業務を担当されている方が記事の内容やタイトルなどのコンテンツに対して言及する機会は必然的に多くなります。
実際に、自社に寄せられた転職体験談においても、SEO領域の知見を生かしてWeb領域のコンテンツの制作側に回るキャリアチェンジも見られました。
お便りの中にあった出版社や編集会社への転職については、現在のキャリアとのギャップが大きいことから難しいと思いますが、Web領域のコンテンツ制作へのキャリアチェンジは取り得る選択肢になります。
Webマーケターから制作寄りの職種へ転職するためには?
キャロットラペさんのようにWebマーケのバックグラウンドを持つ方が記事や動画などのコンテンツを企画・制作するキャリアを歩むためには、基本的にはWebメディアやテック系の企業においてキャリアを形成することがおすすめです。
こうしたキャリアを掴み取るために、現在の業務で培った経験を活かす方法が、大きく二つあります。
・キャリアの方向性1: デジタルマーケティング経験を活用する
1つ目が、SEOやWebマーケティングの経験を生かしたキャリアチェンジになります。
冒頭でお伝えさせていただいた通り、SEO業務とコンテンツ作成には密接な関連があります。
そのため、キャロットラペさんも、検索エンジンの中で上位表示されやすいコンテンツの企画・制作については、お客様の支援を通して専門的な知見を身につけていると思われます。
上記の知見を活用して、オウンドメディア等を扱っている企業でコンテンツ制作の職種に転職する選択肢が考えられます。
【デジタルマーケティング経験を活用してコンテンツ企画・制作の職種に転職した事例】
・キャリアの方向性2: 前職の担当領域・商材の知見を活用する
2つ目が、お客様の支援を行ってきた領域や自社で扱っている商材・ドメインの知見を生かしてキャリアチェンジする方法になります。
SEOやWebマーケティングの業務において、お客様を支援する際の担当業界が固定されている方がいらっしゃると思います。
例えば、小売業界やDTCメディア、人材系の案件に特化して支援を行う方がおられます。
こうした場合には、向き合ってきた業界に関する知見を生かして、その業界でのコンテンツ企画・制作にチャレンジするキャリアの選択肢を取り得ます。
例えば、私も自社の「ONE CAREER PLUS」というメディアの中で記事を作成した経験があるため、コンテンツの企画・制作経験があります。
未経験にも関わらず、記事の企画・制作ができた最大の要因は、人材系のドメインの知識を保持していたことです。
私は、新卒の時点から人材系の企業に在籍しており、これまでのキャリアの中で一貫して転職に関係した業務を担当してきました。
そのため、自身で記事を作成した経験はありませんでしたが、転職に関してユーザーが求めている情報や、記事としてまとめることにバリューがある情報についての肌感覚がありました。
こうした経験や感覚を活用して、コンテンツの企画のフォーマット作成や文面の校正作業において外部の方の助けを借りながら、記事を企画・制作することができました。
そのため、キャロットラペさんにおいても、コンテンツプランナー・コンテンツマーケターなどの職種にキャリアチェンジした上で、自身でコンテンツを企画することができる、もしくは専門的な知見を有している商材やドメインを扱う選択肢が考えられます。
【前職の担当領域・商材の知見を活用してコンテンツ企画・制作の職種に転職した事例】
こうしたキャリアチェンジによって、今回ご相談いただいたコンテンツの企画・制作の方面でキャリアを広げていくことができます。
さいごに
さあ、いかがでしたでしょうか。
このコーナーでは、皆様からのお便りを大募集しています。
詳細欄のURLの部分から、キャリアに関する疑問やお悩みをどしどしとお寄せください。
また、佐賀や他のキャリアアナリストと直接話してみたいという方は、無料のキャリア面談も受け付けております。
こちらもお気軽にご応募ください。
それでは、また次のラジオコーナーでお会いしましょう。
さようなら!