アクセンチュアにおいて、マネジングディレクターは最上位層に位置づけられる存在です。プロジェクトの現場を率いるだけでなく、事業成長や組織戦略そのものに深く関与し、企業としての方向性を形づくる役割を担っています。
本記事では、アクセンチュアのマネジングディレクターについて、役割や専門領域ごとに一覧的に整理しながら、その立ち位置を明確にしていきます。あわせて、年収水準・評価の考え方・昇格に求められる条件、そしてマネジングディレクターに至った後に広がるキャリアパスの選択肢についても、公開情報をもとに具体的に解説します。
1.【基礎知識】アクセンチュアのマネジングディレクター(MD)とは?
1-1. マネージャー/シニアマネージャーとの違い
アクセンチュアにおけるマネジングディレクター(以下、MD)を理解するためには、まず職位ピラミッド全体の中での位置づけを整理することが重要です。一般的な職位構造は、次のように段階的に構成されています(ストラテジー部門を除く)。
- アナリスト
- シニアアナリスト
- コンサルタント
- アソシエイトマネージャー
- マネージャー
- シニアマネージャー
- アソシエイトディレクター
- マネジングディレクター
マネージャーおよびシニアマネージャーまでは、プロジェクトの成功に対する責任を担いながらも、主な評価軸は「担当案件でどれだけ成果を出したか」「チームを適切にマネジメントできているか」といったプロジェクト単位の貢献に置かれます。
一方、マネジングディレクターは、こうした枠を大きく超えた立場にあります。MDは単なる上位マネージャーではなく、自らが創出する売上・利益に対して直接的な責任を負う経営層として位置づけられています。
プロジェクトを「遂行する側」から、「事業をつくり、伸ばす側」へと役割が明確に転換する点が、マネージャー/シニアマネージャーとの最大の違いです。アクセンチュアの採用サイトでもマネジングディレクター採用において求める人材要件に関しては以下のように記載されています。
ディレクター、シニア・マネジング・ディレクターなどのエグゼクティブ・レベル、経営幹部として15年以上のリーダーシップ経験を有すること。また、コンサルティング、テクノロジーなどアクセンチュアのビジネスにシナジーがある領域の経験、またはセールスに携わり、過去にP/Lや売上目標に対する責任を担った経歴が求められます。
(参考)アクセンチュアのシニアマネージャーの年収・役割を社員クチコミで徹底解説、アクセンチュアの役職体系を徹底解説 | 役職一覧・年収・昇格基準・キャリアパスまとめ、アクセンチュア | マネジング・ディレクター採用
1-2. マネジングディレクターの位置づけと権限
マネジングディレクターは、アクセンチュアにおいて明確なP/L(売上・利益)責任を負うポジションです。担当する業界・アカウント・サービスラインにおいて、どれだけの売上を創出し、どれだけの利益を残せたかが、評価の中心となります。
また、MDは大手クライアントとの関係においても、最終意思決定を担う立場にあります。
提案の方向性、契約条件、長期的なパートナーシップの構築などについて、プロジェクトレベルではなく経営対経営の視点で判断を下す役割です。クライアント企業の経営層と直接対話する場面も多く、アクセンチュアの「顔」として振る舞うことが求められます。
さらに、マネジングディレクターは組織運営や人事にも強い影響力を持ちます。具体的には、
- シニアマネージャー以下の評価・昇格への関与
- 有望人材の抜擢や配置判断
- 組織戦略・投資方針への意見具申
など、人と組織をどう成長させるかという観点でも重要な役割を果たします。この点からも、MDは「優秀な個人」ではなく、「組織として成果を出し続けるための経営人材」として位置づけられていることが分かります。
(参考)アクセンチュアの役職体系を徹底解説 | 役職一覧・年収・昇格基準・キャリアパスまとめ
2.【一覧で整理】アクセンチュアのマネジングディレクター構成
マネジングディレクター(MD)というと「経営層」「最上位職」という印象が先行しがちですが、実際には単一の役割ではなく、サービスグループや専門領域ごとに期待されるミッションが大きく異なると言えます。
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