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年収1000万超も。セキュリティコンサルタントの仕事内容・転職対策・面接の質問を解説

いま、企業の“守る範囲”は、社内ITだけでなくクラウド、委託先、工場のOT(Operational Technology)まで広がっています。日本でもサイバーセキュリティ人材の不足が繰り返し指摘され、「仕組みづくりから運用定着まで任せられる人材」へのニーズは今後も続くでしょう。


本記事では、ワンキャリア転職に寄せられた実際の転職者の体験談や企業の事例をもとに、セキュリティコンサルタントの具体的な仕事内容、年収水準、必要なスキルについて詳しく解説。


未経験からのキャリアチェンジ事例や、現場で求められる実務的なスキルまで、リアルな情報をお届けします。




目次






1. セキュリティコンサルタントとは?


1-1. セキュリティコンサルタントの定義


セキュリティコンサルタントは、企業が保有する重要な情報資産を保護し、全体的なセキュリティ水準を高めるための戦略や仕組みを設計・提案する専門家です。


サイバー攻撃や情報漏洩といったリスクを正しく評価し、方針策定から対策の導入、運用体制の整備までを一貫して支援します。

巧妙化・多様化するサイバー攻撃に対応し、事業継続性を守ることが使命であり、ITの専門家という枠を超えて「経営リスクを管理するパートナー」として経営層と並走する存在です。


近年では、「情報セキュリティ=経営課題」として扱われるケースが増え、経営の信頼基盤を支える役割として注目が高まっています。

(参考)Sky株式会社 キャリア採用サイト



1-2. 主なセキュリティコンサルティング会社


セキュリティコンサルティング業界は大きく3つのカテゴリーに分類されます。

会社カテゴリ

代表的な企業

特徴・強み

総合系ファーム

アクセンチュア, Big4

戦略から実装まで。グローバル案件に強い

セキュリティ専業

NRIセキュア, ラック

専門性が極めて高く、技術的な信頼が厚い

ITベンダー/SIer

NEC, NTT, IBM

自社製品・インフラと絡めた大規模導入に強い



総合コンサルティングファーム系



専門セキュリティ企業系



ITベンダー/SIer系

  • NEC富士通日立製作所:インフラからセキュリティまで統合的に支援
  • NTTセキュリティ:グローバルSOCを展開し、マネージドサービスを提供
  • IBM:世界最大級の研究組織を持ち、AIやクラウドと組み合わせた提案に強い







2. 主な仕事内容・業務領域


2-1. 戦略・体制設計


まず行うのは、クライアントの業種・事業構造・組織文化に応じたセキュリティ戦略の立案です。


経営層や現場とのヒアリングを通じて、リスクの洗い出しや体制の課題を可視化し、ガバナンス方針や社内ルールを設計します。

この段階では、経営と技術の両視点を持ちながら、「どのような投資で最大の安全性と信頼を確保できるか」を設計する力が求められます。


実例として、EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、大手金融グループに対して、グループ全体のセキュリティ戦略ロードマップ策定、ポリシー整備、経営報告体制設計などを支援。結果としてグループ横断の統一基盤を構築しました。


(参考)EY 大手金融機関におけるサイバーセキュリティ態勢強化支援



2-2. リスク分析・脅威評価


次に、企業の情報資産やネットワークに潜む脆弱性を分析し、どのような攻撃にどれだけのリスクがあるかを評価します。


脅威分析や脆弱性診断、ペネトレーションテストなどの手法を用いて、リスクを定量的に評価し、優先度づけを行います。

これにより、限られたリソースで最も効果的に防御できる対策を導き出します。


アクセンチュアは、三菱自動車に対し、車両サイバーセキュリティに関する脅威分析・リスク評価を自動化。作業時間とコストを半減し、分析の標準化・品質担保を実現しました。


(参考)

アクセンチュア 三菱自動車 - 安全・安心な次世代モビリティ実現へ。サイバーセキュリティ対応の期間とコストを大幅削減



2-3. セキュリティ基盤の構築・運用


分析結果を踏まえて、SOC(Security Operation Center)構築やゼロトラスト導入などの基盤整備を進めます。


このフェーズでは、最新のセキュリティツールやクラウド環境を選定し、既存システムと統合しながら運用設計を行います。

実装後も監視体制の整備や運用の最適化を行い、脅威への即応力を高めます。


NRIセキュアでは、化学メーカー・ダイセルにおいて、グローバル50拠点超のSOC監視を一元化。アラート最適化により、運用負荷を削減しつつ即応体制を確立させました。


(参考)

NRIセキュア グローバルに展開する拠点のセキュリティ監視を一元化、アラートへの効率的な対応が可能に



2-4. インシデント対応・復旧支援


万が一のサイバー攻撃や情報漏洩が発生した際には、初動対応や再発防止策の策定までを支援します。攻撃経路の特定、被害範囲の把握、取引先や関係当局への報告対応など、経営判断に関わる支援も行うことが特徴です。


KPMGコンサルティングでは、ランサムウェア感染企業に対して、フォレンジック調査・再発防止策の策定・関係先対応支援を実施。業務再開まで伴走し、経営リスクを最小化しました。


(参考)KPMGコンサルティング サイバーインシデントレスポンス



2-5. 教育・訓練・人材育成


セキュリティは技術だけでは守れません。従業員のリテラシー向上やCSIRT(インシデント対応チーム)の訓練などを通じて、「人」と「組織」のセキュリティ力を高めます。


最近では、実戦形式の演習を通じて、攻撃発生時の対応力を養う企業も増えています。


ラック(LAC)では、製造業の東亞合成に対し、社内セキュリティ教育を推進。可視化技術を活かした内部脅威防御と人材定着を両立させました。


また、NECやラックは官公庁・企業向けに対してもサイバー演習サービスを提供し、組織の対応力を高めています。


(参考)

ラック 東亞合成株式会社様 Akamai Guardicore Segmentation事例

ラック 福岡県警察様 サイバーインシデント対応訓練事例

NEC、ASEAN加盟国向けのサイバーセキュリティ人材を育成する演習業務を受託



2-6. 継続的改善とグローバル連携


セキュリティは一度導入して終わりではなく、継続的な改善活動が不可欠です。定期的な監査や新技術の導入検討、海外拠点との統制強化などを通じて、変化する脅威に合わせて防御体制を進化させていきます。


NECは、鹿島建設グループの国内外子会社に対して、統一セキュリティ基準と運用ガイドラインを策定。全社統制を実現しました。


また、NTTグループも東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会での大規模セキュリティ監視を通じ、得られた知見を官公庁・企業支援に活用しています。


(参考)

NEC 海外グループ各社のITセキュリティ対応を標準化 グローバルに信頼されるIT環境の構築へ

NTT 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会におけるNTTの貢献~通信サービス with サイバーセキュリティの観点から~






3. セキュリティコンサルのプロジェクト事例


3-1. NRIセキュアの事例:セブン&アイ・ホールディングスのセキュリティ体制構築


ここでは、NRIセキュアが支援したセブン&アイ・ホールディングスでの案件を紹介します。


同社では、新しいアプリやサービスを開発する際に、企画・設計段階からセキュリティを考慮する体制が求められていました。年間1,000件を超えるレビュー依頼や相談が寄せられる中、効率的かつ実効性のある仕組みづくりが課題となっていたのです。


NRIセキュアは、企画・設計時点でセキュリティレビューを行い、リリース前には脆弱性診断を必ず実施するプロセスを整備しました。さらに複数のプロジェクトに専門家として参画し、リスクの指摘にとどまらず、現場に受け入れられやすい解決策を提示しました。


加えて、グループ共通のセキュリティガイドライン策定も支援し、全体のセキュリティ水準を底上げしています。

(参考)NRIセキュア 株式会社セブン&アイ・ホールディングス様 導入事例



3-2. アクセンチュアの事例:化学メーカーにおけるOTセキュリティコンサルティング


次に紹介するのは、アクセンチュアが手がけた化学メーカーでのOTセキュリティコンサルティングの事例です。


工場の制御システム(OT:Operational Technology)は、サイバー攻撃を受けると生産停止や安全リスクに直結するため、特に高度なセキュリティ対策が求められます。従来のITセキュリティとは異なる性質を持つ領域であり、専門的な知見が不可欠なのです。


そこでアクセンチュアはまず、サイバー攻撃を常時監視するSOC(セキュリティオペレーションセンター)の導入を支援しました。


現在はその運用を担い、実際に顧客の環境で発生するインシデントに対し迅速に対応しています。これにより、化学メーカーは工場の安定稼働を維持しつつ、リスクを最小化する仕組みを整えることができました。

(参考)アクセンチュア 未経験からセキュリティコンサルタントへのキャリアチェンジ






4. セキュリティコンサルタントの年収


ワンキャリア転職に集まるデータによると、スキルや経験、所属企業によって幅はありますが、セキュリティコンサルタントの平均年収は 約700万円程度とされています

 国税庁が公表する令和6年度の全国平均年収(478万円)と比べると、高い水準です。


専門性の高い領域であるため、経験を積み上げたりスキルを磨いたりすることで、さらに高収入を狙うことも可能です。実際、30歳前後の若手でも 年収1,000万円を超えるケース は珍しくありません。






5. 求められるスキル・資格・経験


5-1. 求められるスキル・能力


セキュリティコンサルを手がける企業の公式HPや採用HPから、セキュリティコンサルに求められる要素を見ていくと以下のようになりました。


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ワンキャリア転職編集部

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