ケース面接対策完全マニュアル｜受かる思考法・頻出パターン・実例で徹底解説

コンサルティングファームへの転職で避けて通れないのが「ケース面接」です。多くの候補者が緊張のあまり実力を発揮できなかったり、準備不足で苦戦したりしています。

本記事では、ワンキャリア転職に蓄積された数千件以上の選考体験談データをもとに、ケース面接の基本から実践的な対策法、主要ファームの過去出題事例まで徹底解説します。

1. ケース面接とは？その概要と目的

ケース面接とは、与えられた課題に対して制限時間内に適切な対策を提案する面接形式です。企業がケース面接を行う理由は、応募者が顧客の問題に対してどのように能力を発揮して解決へ導けるかを見極めるためです。

出題内容は実際にコンサルティングファームで取り組むような経営課題が多く、課題に対する問題解決力や分析力、論理的思考力が求められます。面接の時間は一般的に20～40分程度です。

ワンキャリア転職に集まる選考体験談を見ると、BIG4やアクセンチュアといった有名ファーム含め、多くのコンサルティングファームではケース面接が課されていることが分かります。

ケース面接では主に以下の4つのポイントがみられています。

1. 分析力：問題における課題を見いだす能力、問いの視点が鋭いか。

2. 課題解決力：質問に対して適切な結論が導きだせるか。論理に飛躍がなく一貫性があるかや、数字を使って意見をサポートできるかも重要です。

3. 思考プロセス：なぜこの答えに至ったのかの論理性。難問に対しても前向きに取り組み、創造的な解決策を模索する姿勢も重要とされています。

4. コミュニケーション能力：面接官との対話を通じて、自身の考えを明確に伝える力が求められます。

実際の選考体験談では、「考えを構造的に」「論理的に」説明できるかが評価軸になることが多く、面接官と一緒により良い解に導く態度や、矛盾があれば指摘・反論を受ける際の冷静な対応力も見られています。

（参考）

ケース面接で高評価を得るためには、論理的思考力とフレームワークの理解が必要です。

▼抑えておくべき主要なフレームワーク

3C (Company, Customer, Competitor)	自社・顧客・競合の3視点で市場を整理する枠組み。新規参入戦略や市場分析を考えるときに多用される。
4P (Product, Price, Place, Promotion)	製品・価格・流通・販促の切り口でマーケ戦略を設計する考え方。新商品を売るときのマーケ施策設計でよく使う。
MECE (Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)	重複なく漏れなく分けて論点を整理する原則。ケース面接でアイデア出しや問題分解をするときに必須。
SWOT (Strengths, Weaknesses, Opportunities, Threats)	強み・弱み・機会・脅威を棚卸しする分析手法。既存事業の改善策や企業戦略を立てる場面で使う。
STP (Segmentation, Targeting, Positioning)	市場を分け、狙う層を定め、立ち位置を決める。新規サービスのターゲット設定や差別化検討に有効。