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仕事も家庭も妥協しない。シンクタンク→戦コン→事業会社の経営企画というGさんの選択|辞めコン実録集 vol.21

コンサルキャリアで最も特筆すべきことは、「ネクストキャリアを見越した入社」の方が多いことでしょう。


そして、コンサルに入社した方の多くが直面するのが、以下のような問いです。

・いつファームを去るべきか

・コンサルを経由したからこそ行けるネクストキャリアはどこか

・年収の増減をどう捉えるか


本シリーズでは、実際にコンサルを卒業してネクストキャリアを歩まれる方々にインタビューをし、ポストコンサルキャリアの実録を集めていきます。





実録:コンサルの先に、自分らしいキャリアを求めて


みずほリサーチ&テクノロジーズからキャリアを始めたGさんは、地に足のついた専門性を武器にキャリアを積み重ね、外資系戦略コンサルへの転職を経て、現在は事業会社の経営企画部門で新たな挑戦をしています。


プライベートを犠牲にせず、でもキャリアのどこかで、事業を動かす立場に立ちたかった


そう語るGさんの歩みには、戦略コンサルとしての矜持と、等身大の転職判断のリアルが詰まっていました。






官公庁向けコンサルティングから始まったキャリア


Gさんのキャリアは、大学院で経済を学んだのち、みずほリサーチ&テクノロジーズから始まりました。配属されたのは、官公庁向けの調査を中心とした部門。政策決定の基礎調査や、支援を担う委員会運営を担う部署でした。


民間企業などが抱える課題を、アンケートやインタビューを通じて明らかにし、国の支援方針を検討する資料を作っていました



業務の中心は、調査・分析と、会議体の事務局業務。例えば大学教授らの議論をサポートする資料を作成することもあったといいます。


業務についていくのは当初は大変でしたが、大学院でアカデミックな世界の考え方や文化に慣れ親しんだこともあり、数年経験するとある程度は運営できるレベルになりました


とはいえ、非常に高い専門性が求められる環境でした。


部署・チーム単位で分野に特化していました。メンバーの集合知を活用しながら、お客様よりも長い期間をかけて特定の分野に取り組んできたことで、価値を出すという雰囲気がありました






上流の戦略設計に携わりたい──外資系戦略コンサルへの転職


当時の仕事にやりがいを感じていたGさんですが、次第に違和感が芽生えます。


RFPに沿って中流〜下流を担当するケースが多く、上流の意思決定に関われないことにモヤモヤがありました。仮にそもそもの方向性がおかしいと感じても、立場上それを変える手段がなかったんです。プロジェクトが明らかに非合理であっても、自分の役割としては『決定事項の遂行』に限られていて、戦略全体を問い直す余地がありませんでした


こうした環境を変え、より上流の戦略設計に携わるため、Gさんは戦略コンサルへの転職を志します。複数のファームから内定を獲得し、最終的に入社することとなる1社に絞り込んだ理由は、掲げるコンセプトへの共感と、人の雰囲気でした。


『やるべきことをやろう』という意志を、日常の意思決定の中で強く感じました。お客さんに言われたことをそのままやることは絶対になくて、必ずファームとしての見解を出す。そうした姿勢はプロジェクトの立ち上げから納品に至るまで一貫しており、曖昧な依頼に対してもチーム内で『本当にこれが最善か』と議論を重ねる文化が根付いていました。これは言わずとも共通認識になっていて、新しく入ったメンバーでも自然とそのスタンスに馴染んでいくような環境でした


働く人の印象についても、Gさんはこう語ります。


実直な人が多い印象でした。与えられた仕事を淡々とこなしつつ、やるべきことに真摯に向き合う人、現場での成果やチームへの貢献に集中している人が多かった印象です。プロフェッショナルファームの矜持を感じましたね。







戦略コンサルでの5年間──スピードと論理的思考力を磨きこんだ日々


入社した外資系戦略コンサルでは、日系・外資を問わないクライアントに対して、戦略策定、DD、コストカットなど、15件以上のプロジェクトを経験。5年間で2度の昇進を果たしました。


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ワンキャリア転職編集部

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