SIer（SE／システムエンジニア）への転職・キャリアパス

公開日: 2022年10月13日(木)

ーー職種ごとのキャリアパスをオープンに。

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今回は、SIer（SE／システムエンジニア）へのキャリアパス（この職種になるには？）を、サイトに集まった転職体験談を元に、転職傾向からキャリア実例までを解説します。

※SIer（SE／システムエンジニア）からの転職（次のキャリアの選択肢）に関する参考記事

SIer（SE／システムエンジニア）からの転職・キャリアパス｜特集「職種版キャリアの地図」 | 転職サイト【ONE CAREER PLUS】

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１. 職種解説：SIerのSE職とは？
・SIerとは？
・SIer種類解説
・SEと事業会社エンジニアの違い
２. SIerのSE職に必要なスキルと期待役割は何か？
・SIerで身に付くスキル
・エンジニアとしてキャリアを歩むべきか、ビジネスサイドでキャリアを歩むべきか
３. SIerのSE職への転職・キャリアパス解説
・SIerには未経験職からでも転職しやすい？
・パターン1：他のSIerからの転職（大手⇆中小）
・パターン2：SIer未経験からの転職
・SIerへの転職トレンド
４. SIerへの転職における選考対策
・書類選考で見られるポイントと対策
・面接で見られるポイントと対策
5.【枠数限定】「無料キャリア面談」のご案内
6. ONE CAREER PLUS のご紹介

１. 職種解説：SIerのSE職とは？

・SIerとは？

SIerとは企業や官公庁などクライアントから委託され、システム開発を企画・構築し、運用や保守を行う企業のことです。ただし1社のみでこれらの業務をすべて行うわけではなく、通常は大企業がクライアントから受注し、中小・零細規模のSIerがさらに「下請」「孫請」として受注します。SIerとはどんな会社なのか、その仕事内容、転職を含めた入社後のキャリアについては以下の書籍も参考にしてみてください。

斎藤昌義 (著)｜【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド[増補改訂4版]｜技術評論社｜2022年

イノウ (著)｜世界一わかりやすい IT業界のしくみとながれ｜ソシム｜2015年

増田博道 (著)｜SIerの教科書 ~クラウド時代のSEの常識｜技術評論社｜2014年

コンサル就職転職研究会 (著)｜大手SIerに絶対内定したい人のための本｜kindle版｜2021年

・SIer種類解説

ざっくり分けると、SIerには以下の4つのタイプがあるといわれています。

また、システム開発は「オープン系」「汎用系」と区別されることもあります。オープン系はパソコンによって使用されることを前提にしているのに対し、汎用系は汎用機を基軸としてシステム開発が行われます。

オープン系で使用される端末はパソコン中心であり、使用できるプログラミング言語も多いため、コストをかけずにシステム開発が可能です。そのため、現在はオープン系が中心です。

さらに上述したように、IT業界はゼネコンと同じように多重下請け構造が形成されています。元請けSIerがクライアントから受注したものを「二次請け」「三次請け」「四次請け」として委託されます。

実際に作業をするのは最下流の下請け企業であり、中間のSIerでは管理費コストとして、いわゆる「中抜き」が行われます。こうした業界構造により、最下流のSEにコストや納期のしわ寄せがくる歪みが指摘されています。

・SEと事業会社エンジニアの違い

SEとはSIerで実際にシステム構築、導入、運用などを行う人を指します。通常はシステム開発や運用、保守を専門とする部署を抱えていない企業の委託を受けて、顧客に最適化するITシステムを構築します。これに対して事業会社エンジニアは自社のITシステムの内製化を行います。

日本のIT人材は欧米と比較すると、ITの内製化が少ないといわれています。つまり、IT人材の多くがIT企業やSIerなどに在籍しているということです。こうした日本の現状が、自社のエンジニアと緊密にコミュニケーションを取りながらITによって課題を解決し、新たな価値を生み出していく「DX」がなかなか進まないことともつながっていると推測されます。