本記事では、ONE CAREER PLUSの独自調査をもとに、以下についてまとめています。
・消費財メーカー各社のうち、最速で1,000万を実現できる企業はどこなのか?年次別の年収テーブルや、評価制度の特徴、高評価を得る人に共通していることとは?
・消費財メーカー未経験でも間口が広い企業、転職に有利な業界や経験など、各社のキャリア入社者の傾向まとめ (実例データあり)
・資生堂、日本ロレアルなど、消費財メーカー各社への転職成功者のクチコミから紐解く選考対策
最速1,000万はどこ?消費財メーカーの年収まとめ
ここからは、消費財メーカー7社の年収テーブルや高評価を獲得する人の特徴を解説します。
【本記事内で解説する消費財メーカー】
・P&G Japan
・資生堂
・日本ロレアル
・ユニリーバ・ジャパン
1-a. P&G Japan
●事業内容
P&Gジャパンは、1973年に設立された世界的な消費財メーカーP&Gの日本法人です。日本では、洗剤、紙おむつ、ヘアケア製品、化粧品、小型家電製品など暮らしと密接につながった製品・サービスを提供している日用品メーカーです。代表的なブランドには「パンテーン」「アリエール」「ジョイ」「パンパース」「SK-II」などがあります。製品のジャンルにより5つの事業と10のカテゴリが存在しており、さまざまなニーズに提供できる日用品の開発・販売をしています。
P&G全体の2023年度の売上高は約800億ドルで、日本市場も重要な位置を占めています。P&Gジャパンは、消費財業界でトップクラスのシェアを誇り、革新的な製品開発とマーケティング戦略で市場をリードしています。
●P&G Japanの等級(役職)・年代・職種別年収まとめ
P&Gジャパンの社員の等級は6段階に分かれており、それぞれの等級に応じたベース給与が設定されています。職種や部署によって等級に紐づく役職名や昇進のスピードは異なるものの、ベース給与は同一です。
新卒で入社した場合、まずは「Band1」からスタートします。「Band1」の年収は約600万円と、同業のメーカーと比べても高水準です。マーケティング職の場合、3年目ごろには「Band2」に昇格し、年収は900万円から1,300万円程度に上がります。
「Band3」に昇格すると、ベース年収は1,000万円を超えます。「Band3」以降は実力次第になるため、横並びの昇進はありません。P&Gジャパンの給与体系は年俸制ですが、近年賞与や残業代も支給されるようになりました。
●P&G Japanの評価基準・評価フロー
P&Gジャパンでは、年に一度、目標設定と評価のタイミングが設けられており、昇給や賞与に影響します。目標設定は大きく分けて業績項目と定性項目の2軸で行われます。
業績項目については、セールス職であれば売上目標や特定商品の配荷数などが設定されます。これらの定量目標は、毎年カテゴリーリーダーが決定した売上目標をチームリーダーやディレクターがブレイクダウンし、個々のメンバーに割り振る形式で決まります。
一方、定性項目は組織貢献などが含まれ、その年度に取り組むべき内容を上司と擦り合わせて設定します。期末には自己評価を行い、その後直属の上司による評価が行われます
P&Gジャパンで高評価を得るには自己アピールをしっかりと行うことが重要です。特に評価者となる、Band3以上の上層部や外国人の上司にしっかりと認知され、成果を認めてもらうことで、早期に昇格しやすいと言えます。
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