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【2024年版】社員に聞いた | Chatworkの年収と評価制度のリアル

本記事では、2024年に実施した社員への独自インタビューやONE CAREER PLUSに寄せられた5万件以上のクチコミをもとに、Chatworkの給与体系や評価制度を解説します。







Chatworkってどんな会社?


Chatwork株式会社は、国内利用者数No.1のビジネスチャットツール「Chatwork」を提供する企業です。


2000年の設立以降、成長を続けており「Chatwork」は2024年現在685万超のユーザー数、44万社超の導入者数を誇り、中小企業を中心に業種・職種を問わず幅広く利用されています。2019年には東証グロースに上場しています。


また、同社はビジネス版スーパーアプリ構想を掲げており、今後さらなる成長が期待できる企業です。






Chatworkのグレード別年収まとめ




Chatworkの給与は年俸制が採用されています。賞与はなく、月45時間分のみなし残業代が含まれたベース給与が総年収となります。


新卒で入社する場合、最初のグレードはS1で、年収はおおよそ450万円程度です。キャリア採用の場合はS2グレードからスタートするケースが多く見られます。


上位グレードへの昇進は完全に実力主義で、「何年経ったから昇格できる」という基準は存在しません。能力次第では1年程度の早期で上位レイヤーへ昇格することが可能です。


実際、新卒入社から1年でS2、3年目でS3、4年でM1/E1に昇進したケースも稀ですがあります。一方シニアエキスパート以上のグレードでは新卒出身者の昇格事例がまだ存在せず、M2/E2以上のグレードは主にキャリア採用者が占めています。


また、各グレードごとに詳細な給与テーブルが設定されており、その詳細は以下の通りです。


  • S1:J13~33(1つあがると年収3.6万円UP)
  • S2:ST1~28(1つあがると年収6万円UP)
  • S3:SE1~29(1つあがると年収6万円UP)
  • M1/E1:EX1~22(1つあがると年収12万円UP)
  • M2/E2:EX1~22(1つあがると年収12万円UP)
  • M3/E3:F1~30(1つあがると年収12万円UP)






Chatworkの各グレードの期待役割


Chatworkでは、各グレードに応じた期待役割が定義され、評価の指標として活用されています。


【S1】

S1は新卒社員向けのグレードとして、周囲の協力を得ながら業務を遂行する役割となります。事業の戦略理解に努めることや、業務を進めるうえ上長に適切な質問やアラートをあげるなど、基礎的な振る舞いが求められます。


【S2】

S2は、上長や同僚のフォローを受けずに自律的に動ける人材とされています。具体的には担当領域の戦略/目標を理解し、日々の業務にブレイクダウンすることや、自身の担当業務において成果向上や業務改善に向けた企画を自ら立案・実行することが求められます。


【S3】

S3は、より自律的に業務を遂行し、結果に責任を持つことが求められます。チームリーダーに相当するグレードであり、全社の戦略を理解し戦略に基づいた、関係者への適切な接続や、優先順位を勘案した上でアクションプランを立案・実行することが求められます。


【M1/E1グレード】

M1/E1グレードの社員は、管理職クラスに相当し、自律的に業務を遂行し結果責任を持つことが求められます。全社戦略を理解し、ストレッチな目標の立案・実行を自律的に行う。自身や自組織の活動を通じて、上位戦略への有益な示唆を提供することや、抽象度の高いイシューに向き合い、様々な情報をもとに仮説構築や課題の具体化を行う役割です。


【M2/E2グレード】

M2/E2の社員は、ユニット長に相当するグレードで、複数部門を横断した組織マネジメントや戦略推進を担います。マネージャーが単一部門を担当するのに対し、M1/E1で求められるスキルの管掌範囲が広がり、M2/E2グレードでは複数部門を束ね、事業推進や異なる組織を統合する役割を担います。


【M3/E3グレード】

M3/E3は本部長/執行役員/VPレベルのグレードとなります。経営陣として、全社の経営視点を持ち、経営戦略の策定と推進を行うことが求められます。会社全体の方向性を決定し、実行に移すための高度な戦略的思考とリーダーシップが必要となります。






Chatworkのキャリア入社で押さえておきたいポイント


(1)キャリア入社の傾向


キャリア入社の社員は、金融業界や人材業界出身者が多い傾向にあります。SaaS業界の出身者も一定数存在しており、直近〜今後の採用においてはSaaSの経験が求められることが増えています。


また経営企画部門においては、外資系投資銀行出身者が活躍するなど、優秀なビジネスパーソンが多様な業界から同社に転職しています。


※ONE CAREER PLUSの転職体験談から抜粋



(2)キャリア入社後のキャリアパスの広がり


Chatworkでは直属の上司との面談でキャリアについて話す場があります。公募制度などの異動機会はありませんが、グレードはステイのまま別の部署に異動することは可能です。


特に、セールス、マーケティング、カスタマーサクセス(CS)部門は規模が大きいため部門間の異動のハードルは高くありません。フィールドセールスからカスタマーサクセス、インサイドセールスなど横のキャリア異動は比較的容易に叶えることができます。


キャリア入社であっても、成果を出していれば職種・事業部間の異動が可能です。実際、セールスからマーケティング、さらには人事部門への異動など、比較的横断的なキャリアパスを歩む人も少なくありません。








Chatworkの評価基準・評価フロー


【評価の流れ】

Chatworkでは、年に2回、定量評価と定性評価を組み合わせた評価を行っています。

評価フローにおいては、チームリーダー以下の社員はベースマネージャーが評価を行い、マネージャーが評価素案を作成します。


その後、本部評価会議を経て、本部長が最終評価を行います。マネージャー以上の評価は本部長が担当し、最終的には経営陣全員で評価のバランスを確認します。



【定量評価】

定量評価は主に賞与に影響します。セールスやカスタマーサクセスユニットでは、定量評価に基づいて賞与が支給されます。例えば、目標を100%達成した場合、賞与は1.1倍、120%達成した場合は1.2倍となります。目標未達成の場合でも、最低限の賞与が支給されるため、完全に賞与がゼロになることはありません。



【定性評価】

定性評価は昇格に大きく影響します。定性評価では、個々の社員が次の等級の期待役割を満たしているかどうかが重視されます。例えば、S2からS3への昇格には、個人目標の達成だけでなく、他のプレイヤーや部署を巻き込み、組織全体の成果に貢献していることが求められます。


近年、Chatworkはコロナ禍の影響で急速に成長し、多くのポストが新たに生まれました。今後、組織がより筋肉質なフェーズに入ることが予想されますが、極端に拡大スピードが落ちることはないとされています。


新しいポストが生まれ、交代が進む中で、要件を満たす社員には昇格のチャンスが広がっています。ただし、現状ではS3からの昇格が少なく、中途採用で補っているため、内部育成体制の強化が求められています。






Chatworkで評価が高い人の特徴


(1)高い当事者意識

Chatworkでは、単に与えられた仕事をこなすだけではなく、自分自身を事業の一部として捉え、成果を出すことに強い意欲を持つ人が高く評価されます。


約500名規模の組織かつ今後も規模を拡大していく同社において、「単に与えられた仕事をこなす」といったマインドにならずに、当事者意識をいかに持てるかが重要となります。



(2)SaaS領域での業務経験

同業界であるSaaS領域での業務経験を持つ人材が、自然と高い評価を受ける傾向があります。これは因果関係ではなく、確率的にSaaS業界での経験が評価にプラスに働くことが多いということであり、もちろん異業界出身者の活躍事例も多く存在します。



(3)カオス耐性

特に新規事業部門では、グロースフェーズを経験したベンチャー企業の事業責任者や、急成長を遂げた企業での経験を持つメンバーが多く集まっています。こうした背景を持つ人材は、カオスな環境でも成果を出す力を持っているため、高く評価されることが多いのです。






Chatworkの働き方・制度


【残業の実態】

Chatworkではみなし残業時間が45時間と設定されていますが、実際の全社平均は15時間程度であり、45時間を超えることはほとんどありません。45時間以上の残業をする社員は全体の2〜3%程度です。


勤務時間については、9:00〜19:00を中心とした働き方が一般的で、パパママ社員は8:00〜18:00、少し遅い時間に働く社員は20:30〜21:30の間で勤務しています。土日に仕事をしなければならない状況になることはほとんどありません。


【副業】

厳密な申請やルールはなく、副業が可能です。社員の10〜20%程度が副業を行っており、その中でもエンジニアが多いですが、ビジネス職でも一定数の社員が副業をしています。


【リモートワーク・フレックス制度】

セールス職は顧客への訪問や出張が必要になることもあり、月に2〜3回の出社が必須です。一方、企画・マーケティング職はほぼフルリモートで働くことが可能です。フレックス制度では、10:00〜16:00のコアタイムが設定されており、時間単位での休暇が利用可能です。


【活用されている福利厚生】

働く環境支援制度とハイブリッド勤務手当が社員の中で特に活用されています。働く環境支援制度では、在宅勤務環境を整えるための物品購入費用を会社が一部負担し、入社初年度は年間15万円、2年目以降は年間10万円まで支給されます。


また、物品の貸し出しも行っています。ハイブリッド勤務手当としては、主に通信費の補助として毎月4,000円が支給されています。


また、男女問わず育児休暇の取得が可能で、マネジメントレイヤーの社員も積極的に活用しています。さらに、「学び、変わる」支援制度もあり、書籍や記事からのインプットを補助するために購入金の50%(上限1万円)が支給されます。


新入社員にはメンター・エルダー制度があり、入社後3ヶ月間、他部署のメンターと所属部署のエルダーがそれぞれ1名ついてオンボーディングをサポートします。これにより、リモートワークでも社内で必要な人と繋がりやすくなります。ランチの食事代補助もあり、社員の福利厚生が充実しています。






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※本記事は、原稿作成の一部過程において生成AIを使用していますが、ONE CAREER PLUS編集部のエディターが編集・校正を行った上で公開しております。



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