2026年は「ワーク・ライフ・バランス」から「ワーク×ライフ・シナジー」へ。一見仕事と無関係な趣味への没頭が、巡り巡ってキャリアの武器になる。そんな「一石二鳥」な働き方を提案する本特集。
今回のテーマは「ワーク×ダンス」シナジー。働く女性のためのコミュニティSNS『CORE』を展開する株式会社CORE代表取締役の尾崎莉緒さんが、大学時代から続けるブレイクダンスが、自身のキャリア、特に起業というハードな道のりにおいて支えとなった経験を語ります。
学生時代に始めたダンスを続ける理由
私がダンスを始めたのは、大学のダンスサークルに入ったのがきっかけです。もともとダンスをやりたいとは思っていたのですが、数あるジャンルの中からブレイクダンスを選んだのには、特別な理由がありました。
ブレイクダンスは、頭で回ったり、激しく動いたりするイメージの通り、ほとんどが男性のジャンルで、女性が全然いないんです。でも当時、サークルに一人だけ女性の先輩がいて。男性の中でバッチバチにブレイクダンスをする姿が本当にかっこよくて「私もこうなりたい」と憧れて、この世界に飛び込みました。
同期も私以外は全員男性という環境でしたが、ブレイクダンスの魅力にどんどんのめり込んでいきました。難易度の高い技が多く、それが一つできるようになったときの喜びが、何より大きかったんです。
大学3年生の時には、各ジャンルから1、2名選ばれる「ジャンルリーダー」という、振り付けなどを担当する役割に選ばれました。リーダーになったからには、もっとうまくならなければ、と。そこからは、本当にダンス漬けの日々でした。 メンズに比べればまだまだ技も足りないし、うまくもない。だから、とにかくたくさんのレッスンに通ったり、ダンスバトルにガンガン出場したり。練習に明け暮れる中で、さらに深くダンスにハマっていきました。
社会人になってからも、ダンスは続けています。仕事が忙しいと「仕事と全く違うことをしたい」「体を動かしたい」という気持ちが湧いてくることがあります。
そんなとき、 ブレイクダンスはもってこいです。全身運動なので、ストレス発散になります。仕事で追い詰められているときほど、練習に打ち込んでいました。
パートナーである夫の存在も大きいです。彼は私以上のブレイクダンス“ガチ勢”で、家の中でも隙あらば逆立ちをしていたり、黙々と筋トレをしていたりします(笑)。そんな彼と一緒に練習に行ったり、ダンスの動画を見てあーだこーだ言い合ったり。 ストイックに打ち込む人が一番近くにいてくれることは、私がダンスを続けられている大きな理由の一つですね。
起業のハードな経験をダンスで乗り越える
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