2026年は「ワーク・ライフ・バランス」から「ワーク×ライフ・シナジー」へ。一見仕事と無関係な趣味への没頭が、巡り巡ってキャリアの武器になる。そんな「一石二鳥」な働き方を提案する本特集。
今回のテーマは「ワーク×カレー」シナジー。株式会社unname代表取締役の宮脇啓輔さんに、実体験や趣味とキャリアの考え方について寄稿していただきました。カレー作りとの出会いから、一日店長、フェス出店へと至る、その濃密な活動の軌跡を辿ります。
みなさんはじめまして。
株式会社unnameの宮脇と申します。普段はマーケティング支援会社の代表として、事業拡大と組織文化の醸成にフルコミットしています。
会社を創業したのは2019年の4月なので、6年半以上経つわけですが、会社を経営する立場になって良かったと思っていることがいくつかあります。その中の1つに、「仕事と趣味を曖昧にし、短期的な損得にとらわれずに周りの人を幸せにする」ことをやりやすいという点が挙げられます。
簡単にいうと、代表という立場だったので、「仕事なのか趣味なのかわからないことに対して、自分の責任の範囲内で取り組むことができた」ということです。
今回は会社創業3期目の忙しいタイミングから、趣味でカレー作りをしていたことと、そこから広がった人生や得た教訓について、皆様にお伝えできればと思います。
カレーは趣味というより、むしろメディア
趣味としてのカレーとの出会い
正直なところ私自身、これといった強い趣味はありません。それは今でも変わっていませんが、ある日突然「カレー」にハマりました。
きっかけはコロナ禍に「6curry」という会員制のカレー屋のカレーをUber Eatsで食べたことでした。あまりに美味しくて3日連続で頼んでいて、それをTwitterで何気なく呟きました。すると知り合いに「自分は会員だから一緒に行こう」と誘われてお店に行くようになり、”食べる側”からハマってしまったのです。
月額会員費がかかる珍しいカレー屋だったので、最初は「元をとろう」という気持ちでたくさん通っていました。そんな感じで通っているうちに、「あれ、カレー作りたいな?」と思うようになったのです。
さらに・・・




