2026年は「ワーク・ライフ・バランス」から「ワーク×ライフ・シナジー」へ。一見仕事と無関係な趣味への没頭が、巡り巡ってキャリアの武器になる。そんな「一石二鳥」な働き方を提案する本特集。
今回のテーマは「ワーク×ランニング」シナジー。Nstock株式会社の松田佳大(みんみん)さんが、マラソンへの挑戦する理由と、仕事に起きた変化について寄稿してくださいました。
はじめまして。Nstock株式会社でマーケティングPRを担当している松田です。35歳で人生初のスタートアップに飛び込み、妻と8歳・5歳の子どもたちとの4人暮らしをしながら、日々奔走しています。
僕の趣味は「マラソン」。今日は「ワーク × マラソン」のお話をします。マラソンって、正直しんどそうですよね。わかります、僕もそう思っていました。ところが実際にレースに出てみると、性別も年齢もさまざまな人たちが、一人ひとりのドラマを背負いながら、ひたすらゴールを目指して走っている。その光景に、すっかり魅了されてしまいました。
この記事では、そんな「ワーク × マラソン」が僕の人生にもたらした変化と、そのシナジーの正体について、お話ししたいと思います。
きっかけは、人間ドックでの「中性脂肪E判定」
走り出したきっかけは、2021年の人間ドックでの“警告”でした。
30歳を過ぎてそろそろ身体が気になりはじめたタイミングで告げられたのは、「高脂質症」という診断名。いわゆる生活習慣へのイエローカードです。
振り返れば、それまでの15年間、ほとんど運動らしい運動をしてきませんでした。そこに突然、「今すぐ運動習慣をつくりなさい」というお告げがやってきたわけです。
「何か運動を始めるか⋯」と選択肢を見渡したときに、特別な初期投資もいらず、好きな時間にひとりで始められそうだったのがランニングでした。最初は5km走るのもやっとで、張り切りすぎては怪我をし、病院に通う日々の繰り返し(本末転倒では?) 。
それでも続けるうちに、走れる距離は10km、15kmと伸びていき、気づけば月間300kmほど走るまでに変化しました。体脂肪率も20%超えから、いまでは11〜12%あたりを推移しています。
健康のために始めたはずのランニングは、いつのまにか「自分を変えていく実験」のような存在になっていったのです。
初マラソンで、思春期のようなエモい感情が湧いてきた
ここで「めでたしめでたし」と終わっていれば、程よい運動習慣で落ち着いていたはずです。
しかし、現実はそうなりませんでした。
さらに・・・





