外資系企業、特にIT業界では「離職率が高い」というイメージが一般的に持たれていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
本記事では、ワンキャリア転職に集まる実際に外資系IT企業で働いた方々の生の声をもとに、離職の実態とその理由、さらに離職後のキャリアパスについて詳しく解説します。
Google、Microsoft、Amazon、Salesforce、IBMといった大手外資系IT企業の元社員からの具体的なクチコミデータを分析し、外資系企業への転職を検討している方や、現在外資系企業で働いている方にとって有益な情報をお届けします。
- 1. 外資系企業はなぜ離職率が高いと言われる? 外資IT企業で実際に働いた方の離職理由に迫る
- 1-1. キャリア成長やスキルアップの限界・欲求
- 1-2. 企業文化・風土の不一致
- 1-3. 労働環境・ワークライフバランスの課題
- 1-4. 待遇・評価面の不満
- 1-5. 組織変化・買収による環境変化への適応難
- 1-6. 個人的な志向・やりたいことの変化
- 2. 外資ITを離職した人の次のキャリアパスとは?
- 2-1. 同業他社・競合外資IT企業への転職
- 2-2. ベンチャー・スタートアップ企業への転職
- 2-3. コンサルティングファーム・専門コンサルタントへの転職
- 3. 高い離職率とも関係ある?【2023年~最新】外資ITのリアルなレイオフ状況について
- マイクロソフト
- Amazon(AWS)
- Salesforce
- まとめ
- ワンキャリア転職のご紹介
1. 外資系企業はなぜ離職率が高いと言われる? 外資IT企業で実際に働いた方の離職理由に迫る
外資系IT企業で実際に働いた方々のクチコミを分析すると、離職理由は大きく6つのパターンに分類されることが分かります。
1-1. キャリア成長やスキルアップの限界・欲求
最も多く見られる離職理由は、現職での成長余地の限界を感じること、更なるスキル向上を目指すことです。
商材が強すぎるため、地力が伸びにくいと感じる。Lv.1の冒険者が最強の武器を持って戦い、それなりに強い敵を倒すことができてしまうため、市場価値を錯誤してしまう環境。(アマゾンウェブサービスジャパン/法人営業)
このように、「更なるスキルアップや年収向上のため」という前向きな理由での離職も多く、外資系IT企業では一定のスキルを身につけた後、さらなる成長を求めて転職することが一般的なキャリアパスとして認識されています。
1-2. 企業文化・風土の不一致
外資系企業特有の企業文化に適応できないことも大きな離職理由となっています。
文化が合わないと感じたからです。大手になればなるほど、やらない事を毎月明確に出来るほどに仕事をスリム化しなければならないのに、体力勝負で走る気質に将来性を感じなくなったためです。(Salesforce/法人営業)
会社の文化が自分にあっていないと判断したからです。 また、仕事は楽しくないと続かないと思っている自分に対して、仕事は苦しいものだ、、その中で一握りの人間が成功するんだ、という思想や文化が自分には合わなかったです。(VMware/法人営業)
特に日本法人であっても本社の文化が強く反映される外資系企業では、日本の企業文化に慣れ親しんだ人にとって違和感を感じることが多いようです。
1-3. 労働環境・ワークライフバランスの課題
外資系IT企業では成果主義が徹底されている一方で、それが労働環境の悪化につながるケースもあります。
高いパフォーマンスが求められる環境での疲弊感が離職につながることは、外資系企業の特徴的な課題といえるでしょう。
1-4. 待遇・評価面の不満
意外にも、外資系企業でも待遇や評価に対する不満が離職理由として挙げられています。
競合を採用したばかりで数年は数字を出せないテリトリーを担当することになったため。また、同僚に比べ10分の1の企業数しかない一方で、年間目標はほぼ一緒であり公平性に著しい疑問をもったため(Salesforce/法人営業)
成果主義であったとしても、職種や配属によっては期待した評価や昇進が得られない場合もあり、離職につながりやすいといえます。
1-5. 組織変化・買収による環境変化への適応難
外資系企業では買収や組織再編が頻繁に行われ、これが離職理由となるケースも多々あります。
このような急激な環境変化に適応できない場合、多くの従業員が離職を選択することになります。
1-6. 個人的な志向・やりたいことの変化
最後に、個人的な価値観の変化も重要な離職理由です。
2. 外資ITを離職した人の次のキャリアパスとは?
外資系IT企業を離職した人々の次のキャリアパスは、実際のところどのような傾向があるのでしょうか。ワンキャリア転職に集まったデータを分析すると、3つの主要なキャリアパスが見えてきます。
さらに・・・



