ワンキャリアプラスがお届けする転職向け「ワンキャリアプラス企業説明会」。
様々な角度から企業の魅力を掘り下げる動画内容の一部を、こちらの記事でもお届けします。
今回出演いただく企業様は「キャディ株式会社」です。
Q1. “モノづくり産業のポテンシャルの解放”を何故キャディは出来るのか?
──これまでの製造業界での長年の課題をなぜキャディさんは今、解決できるのでしょうか?
幸松:製造業をITで変えたいと思う人は、多くいらっしゃいます。しかし、データ上の処理だけで済むのではなく、現場の複雑なオペレーションやものが存在していて、そこをDXするのは生半可なことではできないと言われていました。これをキャディができるのは、大きく2つあります。
1つは、誰も成し遂げられないと思うことを我々だったらできると大胆に思っていたことです。我々がそれを信じてスタートさせたことは、ある意味で製造業を知り過ぎていないことが良さだったと思います。2つ目は、キャディを始めた後は真剣に製造業に向き合って理解を深めてきたからです。もともと7年間やっていたキャディの祖業であるマニュファクチャリング事業においては、お客様と町工場の間に入り、両方の立場の痛みをずっと感じていました。何度もお客様に謝ったり突然のトラブル現場で対応したり、想像がつかないぐらい泥臭い領域に飛び込んでいました。それを繰り返すことで製造業の課題が理解できました。そこに我々が強みとしていたテクノロジーを掛け合わせてソリューションを作ることができたのが、キャディの唯一性です。
──製造業にこれだけ向き合ってきたのも、今の貴社の独自性に繋がるのでしょうか。
幸松:我々も創業した当初は、お客様に警戒されることがありました。ただ、我々はこの業界をリスペクトして、アップデートすることをすごく大事にしている会社です。例えば、一つの作業にはこのくらいの時間がかかるというデータ上の話も、実際に作業をしてみるとすごく大変です。30秒の作業に実はどれだけの技術が入っているのか、1日続けたらどれだけ腕が痛くなるのかということを考えます。お客様や町工場に対しても市場の競争力を考えた価格設定を説明することで、受け入れられ方が全然違います。初期にした原体験からリスペクトが大事だということをずっと伝え続けているので、今その姿勢が身についているのだと思います。
──何故こんなにも大きくて重くて難しい、ど真ん中の課題の方に向き合っていくことを決めたのでしょうか。
幸松:逆に、大きくて重くて難しいからやるのです。創業の時にどのようなビジネスモデルでやるかという議論はありました。それこそ、ど真ん中に行かず、より書きやすい課題をソフトウェアで解決していく案も出ていました。ただ、我々がやりたいことは業界を変えることでした。人がやりたがらないことをやるのは大事なことです。人が簡単にできると思うことはだいたいの人がやっていますし、新しいプレイヤーもどんどん入ってきます。キャディが取り組んでいることは、普通では無理だと思う領域です。キャディの事業をやっていて、競合などを意識せず、とことん事業の課題に向き合えるところが面白いです。
Q2. グローバル戦略の“これまで”と“これから”について教えて
──すでにグローバル進出をしている貴社にグローバル戦略について教えていただきたいです。
幸松:キャディのグローバル化は、実は祖業のマニュファクチャリングでスタートしております。ものを作るためにベトナムやタイに進出し、ものの売り先として米国に進出したのがスタートです。グローバルでやっていく上で重要なのは、いかにローカルの会社に対してプロダクトを提供できるかということです。今、現地のメンバーも多く採用して本気でスタートしています。2030年くらいのタイムラインで、グローバルの売上が日本に比べて非常に大きくなることを目指しています。グローバルをメインに戦うことを考えています。
──まさに今、作道さんもそちらにコミットされている状態ですよね。
作道:私自身は、アメリカの事業として2つ目指していることがあります。1つは、米国でちゃんと売っていくということです。もう1つは、グローバルで当たり前に使われるプラットフォームをプロダクトとして作っていくことが非常に重要だと考えています。そこは米国、アジアを中心に取り組んでいます。
──日本から来たキャディが新しいシステムを売っていることは、どのように見られているのでしょうか。
作道:ものづくりという世界における日本製は、アメリカにおいても信頼度が高いと思います。一方で、ソフトウェアと言うと彼らは世界一の市場で、日本のブランドは全く通じません。だからこそ、我々はユニークなものを作っていて、何も知らないお客様が展示会に来られて驚いてくださる感触を得ています。今後はブランディングや現地での認知を作っていくことが重要になると感じています。
Q3. どんなバックグラウンドを持つ人たちが活躍しているのか?
──製造業のバックグラウンドは必須でしょうか。
幸松:今、製造業のバックグラウンドの方は半分もいないと思います。やはり事業を大きく方向転換したのが大きいです。製造業の知見も大事ですが、製造業にとどまらない知見を持っているメンバーを採用して、そのメンバーがコラボレーションすることによって活躍しているイメージです。
──ドメインの知識は後でインストールできるのでしょうか。
幸松:できると思います。そのためのコンテンツを実際に作って、オンボーディングを強化しています。しかし、本人の努力は前提で、ラーニングのスピードが速い人が活躍すると思います。若手で製造業のバックグラウンドがない方でも毎日学びを積み上げようという姿勢のメンバーは、ものすごいスピードで成長して、若干25歳で営業の部長を務めています。
作道:製造業以外の方もいますし、製造業で何十年と経験があるプロフェッショナルな方もいます。活躍している方の共通項は、ロジカルに考えることが非常に重要視される中でも、泥臭いところから逃げない人だと思います。
──当社のキャリアデータを見ながら、コンサルティングファームの方々が入っている事例が結構あると感じました。何故そういった方々が貴社に集まって活躍しているのかを聞いてみたいです。
幸松:挑戦の先の見えなさだと思います。市場規模が非常に大きい製造業で、競合がまだそれほど参入できていない中でキャディが新しいプロダクトを出してどんどん伸び、果てしない市場規模になっています。そこに挑戦するのは、先が見えた未来に挑戦するより面白いのです。元CxOやコンサルの人が入ってくる事例がありますが、現場の解像度を上げたいと考えてくれています。ちゃんとそれが理解できないと、この難しいところで正しい意思決定は出していけないと思うので、そこにとことん向き合うマインドセットの人が多いです。
──海外営業などのグローバルのバックグラウンドは、商社や海外営業を経験されている方でないと難しいでしょうか。
作道:商社系の人間は貿易規制の話を知っていたり海外に慣れていたりするので、適応は早いと思います。一方で、学ぶ姿勢があればチャンスはいくらでもあります。海外は日本ほど組織が整っていないところがあり、私も実際にマーケティングイベントやウェビナー、フィールドセールス、インサイドセールスもやるというように兼務が当たり前の世界です。そこを柔軟にやれる価値観がある人は、重要な要素になります。
──商社時代の経験は結構生きましたか。それとも、アンラーンすることが多かったですか。
作道:企業経営における当たり前を勉強できたところは良かったです。経理や財務、投資家は何を意識しているのかも勉強できました。企業変革のディスカッションをする土台に、前職の知識が役に立っています。
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