本記事では、ONE CAREER PLUSの独自調査をもとに、以下についてまとめています。
・各銀行のうち、最速で1,000万を実現できる企業はどこなのか?年次別の年収テーブルや、評価制度の特徴、高評価を得る人に共通していることとは?
・銀行未経験でも間口が広い企業、転職に有利な業界や経験など、各社のキャリア入社者の傾向まとめ (実例データあり)
・三井住友銀行、みずほ銀行など、銀行各社への転職成功者のクチコミから紐解く選考対策
1. 最速1,000万はどこ?銀行の年収まとめ
ここからは、銀行4社の年収テーブルや高評価を獲得する人の特徴を解説します。
【本記事内で解説する銀行】
・三菱UFJ銀行
・三井住友銀行
・みずほ銀行
・りそなグループ
1-a. 三菱UFJ銀行
●事業内容
三菱UFJ銀行は、日本を代表するメガバンクの一つで、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の中核をなす銀行です。千代田区丸の内に本社を構え、420を超える国内店舗、100を超える海外店舗、約31,000人を超える従業員を有しています。
日本国内でも随一の規模の銀行だけあって、単体で323兆円を超える総資産(連結では403兆円超え)を誇り、2023年時点で1兆8,437億円を優に超える純利益を上げています。
また、国内外に広がるネットワークを持ち、多様な金融サービスを提供しています。主な業務は、リテールバンキング、法人バンキング、投資銀行業務、資産管理などです。
参考情報:三菱UFJ銀行 会社概要
●三菱UFJ銀行の等級(役職)・年代・職種別年収まとめ
三菱UFJ銀行の等級には職能レベルに応じた4段階の職階(資格)と30段階のポジショングレード(PG)の2点が存在しています。業務内容とPGは紐づいているため、難易度の高い業務を任されるようになるとPGの飛び級も発生します。
年収はベース給与+賞与で構成されており、ベース給与は職務給+資格給+加算給の3点で構成されています。職務給はPGに応じて金額が決まりますが、ベース給与の6割を占めます。資格給は肩書きに応じて決定される以下4つのランクに応じて金額が決まります。
- O(非役職):10.4〜15.5万円
- M(管理職階):19.9万円
- S(経営職階):46.8万円
- L(理事・フェロー):不明
賞与は業績に応じて支店や部署ごとに原資が分配され、同一等級の社員同士の相対評価により個人に支給される金額が決定します。原資は資格給にも比例しています。なお、6月の賞与には個人ごとの業績評定が影響しますが、12月の賞与は業績評定を3とした場合の金額でほぼ一律に支払われます。
また、17:10以降の業務には残業代が発生するため、月額10万円程度がベース給与に上乗せされることが一般的です。なお、職階がS(≒PG18以上)となるとマネジメントクラスとなるため、残業代が支給されなくなります。
●三菱UFJ銀行の評価基準・評価フロー
三菱UFJ銀行の評価は業績評定と能力評定の2つで実施されます。業績評定は賞与に影響し、能力評定は昇格に影響します。
業績評定
大きく以下4つの項目により構成されます。
- 収益目標
- 攻守にわたる円滑な業務運営、組織への貢献
- 自ら発掘した課題に対する取り組み
- 自己啓発
各項目に対して達成度に応じて4段階の評価をつけ、加重平均で業績評定が決まります。
業績評定の最終評価は6段階で行われ、100%達成で3、200%以上で6の評点となっています。基本的には3以上の評価がつくことが多いですが、収益目標以外の自身でコントロール可能な目標も手を抜かないことが重要です。
能力評定
大きく以下の5項目で評価を受けます。
(1)課題形成
- 専門性
- 状況把握・分析力
- 企画立案力
- 挑戦心
(2)課題遂行
- 判断・計画力
- 推進実行力
- 使命感
(3)人材活用
- 人材育成
- 組織統率力
- 公平性
(4)社会価値
- ダイバーシティ
- 折衝力
- 規範・倫理
(5)業務スキル
- 担当業務領域の固有のスキル・専門性
- 成長に向けた取り組み姿勢
PGごとに各項目につけられる点数の幅が決まっており、平均値に対して自身の成果が上振れ/下振れしているのかに応じて自己評価をつけます。最終評価は部内の同一等級の社員と相対評価が行われ決定されます。
三菱UFJ銀行の年収・評価についてより詳しく知りたい方はこちら
三菱UFJ銀行への転職体験談や転職理由、転職先などのキャリアパスの他、内定者・選考通過者の選考体験談、働く社員のクチコミ、年収・給与の事例はこちら
さらに・・・