「パソナに入社したらどれぐらいのスピードで昇格できるか」「どんな成果を出したらどれぐらい年収アップが見込めるか」が気になるけど、面接では聞きづらいー。転職活動でこんな風に感じたことがある人は多いでしょう。

人と人が対峙する数少ない面接の場だからこそ、企業の採用担当からすれば「限られた時間をもっと候補者個人のことを知るために使いたい」と考え、選考過程で年収・評価の制度について詳細な説明を施すことはあまりないのではないでしょうか。

ONE CAREER PLUSは、転職活動の場を「人と人との対話でしかできないすり合わせ」に集中できるように、企業の年収と評価をオープンにしていきます。

本記事では、2024年に実施した社員や過去在籍者への独自インタビューやONE CAREER PLUSに寄せられた5万件以上の企業各社のクチコミをもとに、パソナグループ(パソナ)の給与体系や評価制度を解説します。

パソナグループ(パソナ)ってどんな会社？

パソナグループは1976年に「社会問題を解決する」という南部靖之氏の理念のもと、株式会社マンパワーセンターとして創業され、2007年にパソナキャリアアセットとパソナキャレントが合併し設立された東証一部上場企業です。

2023年9月時点の連結従業員は約24,918人、資本金は約50億円であり、東京都大手町に本社を構えています。

あらゆる業界のあらゆる職種のプロフェッショナル人材を派遣する「エキスパートサービス」や人材育成や人事管理等に関するコンサルティングを行う「HRコンサルティング」、人材派遣サービスを主軸とした「（グローバル）人材紹介サービス」を主要事業として展開しています。

また国内だけでなく北米、アジア各国を中心に14地域53拠点を有しており、世界で活躍できるグローバル人材紹介を始めとして、研修・教育等による人材育成まで海外に進出する日系企業をサポートする幅広いソリューションを展開しています。

パソナグループ(パソナ)の組織構造

パソナグループは、人材、グローバル、地方創生といった領域で30以上のグループ会社を擁しており、等級や給与テーブルはグループ内共通であるものの、各種手当や一部の報酬体系は所属する事業部や地域ごとにばらつきがあります。

本稿においては、同グループにおいて最大規模の組織である株式会社パソナの中でもキャリア採用にも積極的な「エキスパートサービス」と呼ばれる人材派遣領域、「パソナキャリア」という転職サービスを運営する人材紹介領域について詳しく紹介します。

パソナグループ(パソナ)の等級(役職)・年代・職種別年収まとめ